今日のまゆーら

  「じどうしゃ じどうしゃ じどうしゃ」 2021年10月16日

2021年10月22日



今年はいつまでも暑い日が続いて、ちょっと動くと汗をかく。

文庫に遊びに来てくれたあお君も、半袖だ。

明日から急に寒くなるって言うけれど、ほんとかしらん。

 

あお君は、前に一度文庫に来てくれた3歳の男の子。

今日は本堂で上田大愚センセイのお習字の日で、お母さんが初参加。

その間あお君は文庫でお留守番というわけだ。

 

お母さんいわく、あお君はまゆーらの事を「遊ぶ図書館」と言っているそうで、

それはすごくうれしい。

それこそ子ども文庫の醍醐味のような気がするわ。

 

お目当てのドールハウスを低い台の上に並べたものの、

すぐに迷路や積み木、ギザギザハサミ、と興味が移って、大忙し。

写真は自然材の積み木をせっせと積んでいるところ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この積み木が入っている箱も、実は輪っかがついていて車になっている。

積み木を出した後は自分が入って、文庫の中を動いたり、

本を一杯積んで、トラックにしてお店屋さんごっこ。

これがほんとの移動図書館。

 

渡辺茂男作の『じどうしゃ じどうしゃ じどうしゃ』も、

あお君がその車に積むために、本棚から出してきた本。

装丁が幼年童話のようになっているので、絵本の棚ではなく、

読み物の所に並んでいたのだが、開いてみると字はごく少しで、

大友康夫さんの自動車の絵がページいっぱいに描かれている。

じどうしゃ じどうしゃ じどうしゃ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

乗り物好きらしいあお君のチョイス。

さっそく読んでみたら、ピトッと横に座って聞いてくれた。

ほとんど絵本と同じ感覚で読める本だった。

 

町から隣の村に向かう途中の一本道で、なぜか車が数珠つなぎになって、

どうして渋滞しているのか、運転手さんが順番に前の車に聞きに行くと…。

伝言ゲームみたいに返事が変わって伝わるところも面白い。

さて、渋滞の本当の原因は?

 

あお君は気に入ったようで、帰りにこの本も借りてくれた。

いっぱい遊んでいたが、そのうちだんだんお母さんが恋しくなって、

こっそり本堂をのぞきに行ったのは、当然だよね。

 

「○○知ってる?」とたずねると、知らない、じゃなくて

「知ってない」と答えるあお君。

また遊びに来てください。

 

次の文庫の日は、10月30日です。

(芝 直子)