「ヤギとライオン」 2022年4月30日
2022年05月09日
ゴールデンウイークの真ん中という事で、静かな文庫。
ひょっとして誰かが来たら、と思うとお休みにはできない。
誰もいない文庫で、本を読んだり、お話の練習をしたりして過ごす。
お話と言えば、ずうっと昔、まだ県立図書館から団体貸し出しを受けていたころ、
借りていた、1冊の絵本を探している。
トリニダード・トバゴの民話を、内田莉莎子さんが絵本にしたもので、
『ヤギとライオン』という、楽しい絵本だ。
雨宿りをさせてくれたライオンが、実は自分を食べるつもりだと気づいたヤギは、
機転を利かせてピンチを切り抜ける。
むかいながまささんの大胆な絵と相まって、そんなアホな…と思いながらも
突拍子もない言葉で繰り返される歌詞が、ずっと心の中で残ってしまう。
文庫でも良く読んだし、人気の絵本だったと思う。
お話を語る時のテキストにしている本の中に、同じお話が載っていて、
懐かしくて、でも、私にとってはやっぱりあの絵本!
文庫の本ではなかったことが、残念だ。
なにしろ今買おうとしても絶版で、ネット通販ではたまげるほどの値段。
やっぱり図書館で借りて見るしかなさそうだ。
次に覚えるお話は『ヤギとライオン』にしよう。
ただし、このお話のネックは歌なのだ。
リズム音痴かと思うくらいに、歌は苦手。
なんとか歌えなければこのお話は語れないから…。
チャレンジしよう。
和子さんにお話をリクエストされて、『鳥呑爺』を語る。
きれいな声で鳴く小鳥をうっかり吞んでしまったおじいさんの話。
するとおなかの中で鳥が鳴くのだ。
境内ではひっきりなしにウグイスが鳴いている。
和子さんによると、朝の4時半頃から鳴いているとのこと。勤勉だわあ。
ウグイスではないが、イソヒヨドリという鳥がいて、いい声で長々と鳴く。
あれを聞くたびに、『鳥吞爺』の鳴き声、「アヤチュウチュウ コヤチュウチュウ
ニシキサラサラ ゴヨノサカズキ モッテマイロウカ ビビラビン」を
思い出すのだ。あ、アヤチュウチュウって鳴いてる…と。
次の文庫の日は 5月7日です。
(芝 直子)