「おこだでませんように」 2020年2月15日 

今日のまゆーら 2020/02/16

タイトルの『おこだでませんように』は、「おこられませんように」の意味。
くすのきしげのり作の、迫力たっぷりの男の子の横顔が印象的な本だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

妹を泣かせて怒られ、クラスの子を殴って怒られ…、
家でも学校でも怒られてばかりの男の子。
七夕の短冊に書いた『おこだでませんように』の文字の意味が、
色々身につまされて、読む人の立場を越えて、ドーンと胸に響く。

文庫にもあるこの本を思い出したのは、珍しくお客が一杯の文庫に、
私と同業の学童保育指導員の男性が遊びに来てくれたから。

それに、しばらくぶりに来てくれた女の子たちが、
別の学校ながら、自分たちも学童保育に行っている、と
教えてくれたからでもある。

学童保育の先生はね…と、色々意見を聞いて、
そうだよね、それはマズイよね、と彼と二人で深く同意してしまった。

大勢いる子どもたちも、しっかりとこちらの様子を見たり聞いたりしている。
分かっていてもつい愚痴が出たりする事を、深く反省してしまった。
その場の感情に流されず、ホントは怒られたくないと思っている子の
気持ちを考えられているか、この本を見るたびにつらくなってしまうのだ。

さてさて、珍しくも4人の女の子たちでにぎやかだった文庫で、
リクエストにこたえて、毛糸のマフラー作り。
そろそろ冬も終わりそうなんだけどな。

その横では、久しぶりに来てくれた彼が毛糸で本格的なミサンガを製作。
いつかきっとあの作り方を聞いておかねば。

大きいお姉ちゃん二人がマフラーを完成させ、
ぬいぐるみやおうちのワンコ(?)に着けるのだとか。
写真は私が作った、マドレーヌちゃんのマフラー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう一枚はみんなで境内に出て遊んでいる所。
境内で鬼ごっこをする子どもたちって、ホントに久しぶりに見たわ。
子どもの笑い声がする境内って、いいなあ。

 

 

 

 

 

 

 

次の文庫の日は、2月29日です。
(芝 直子)

「これはのみのぴこ 2」 2020年2月1日 

今日のまゆーら 2020/02/09

 

 

冷たい風が吹いて、結構寒くなった日。

ストーブで暖かい文庫の中で、せっせと台帳と本の照合作業。

この頃うれしい事にお客様が来てくれるので、

事務作業はほったらかしていたのだ。

 

リニューアルを機に、ホントは文庫の本が何冊あるのか調べ始めて、

やっと9割方の書架の照合にこぎつけた。

無くなってるのもあったり、反対に台帳に載ってなかったり、

40数年のズボラのせいでややこしい。

 

さてそれもそろそろ肩が凝って来て、やめよっかなあと思った頃、

うれしいお客様が見えた。

 

去年10月に赤ちゃん連れで来てくれた、かつての常連さんの

さよちゃんが、またお里帰りで顔を出してくれたのだ。

しかも今度はご主人も一緒に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数か月見ない間にすっかり大きくなったひかりちゃんは、

お座りができるようになっている。

いやあ、可愛いわぁ。

いいなあ、いいなあ、を連発してしまった。

 

その間にもさよちゃんは、本棚から絵本を色々見つけて、

「これ、懐かしい」と言ってくれる。

昔毎日のように文庫に来てくれていた頃の本を、

今でも覚えてるとの事。

 

東京のご自宅の近所に図書館があって(いいなあ!!)、

ひかりちゃんのために絵本を借りているそうだ。

「つい、自分が小さい頃に見た本を選んでしまう」とさよちゃん。

 

うん、あの頃から今まで、図書館でも読み継がれて残っている絵本は、

それなりにきっちり評価がある、間違いない本だわ。

 

そうやって最近借りたらしいのが、谷川俊太郎作の『これはのみのぴこ』。

でも文庫の本棚からさよちゃんが取りだしたそれは、

すっかり古びて、綴じ糸が外れているではないか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おっと、気がつかなかった。

いい機会だから新しいのを買おう。

「最初はいいけど、後の方は息が続かなくて」とさよちゃんが言う。

 

そう言えばなぜか昔はこの本を、早口言葉みたいに、

息継ぎしないで一息で読んでいたものだ。

いやいや、そんなことまで覚えていてくれたなんて。

 

きっと、私が調子に乗っていただけだと思う。

どうぞ息継ぎしながら、ゆっくり味わってください。

 

来週には東京に戻られるとか。

またお里帰りの節は、大きくなったひかりちゃんの顔を見せてね。

 

次の文庫の日は、2月15日です。

(芝 直子)

「ノラネコぐんだん アイスのくに」 2020年1月18日 

今日のまゆーら 2020/01/23

 

 

今年初めての文庫の日。

お客さんは前回も来てくれた、りなちゃんとママだった。

なんでもお姉ちゃんの真似をしたいかわいい妹さんは来ていなくて、

りなちゃんはママを一人占めして遊んでいた。

 

お堂で開かれたお習字の会に出席のおばあちゃんを追って

文庫へ来てくれたとのこと。

おばあちゃんが大好きらしい。

他にも幼稚園で絵本を読んでくれる先生の事なども教えてくれた。

 

ママも一緒に、三人で境内の階段を上ってみた。

寒かったけれど、遠くまで景色が良く見えて、なかなかいい気持ちだ。

 

上にはご住職が丹精している畑もあって、そこで採れたらしい大根が、

どっさり千切りになって境内に干してある。

 

まだ瑞々しい大根は、切干大根ではなくてマックのポテトにしか見えないぞ。

そのまま油で揚げて、お塩を振ったら…だめかな、やっぱり。

 

さて一気に寒くなって、寒さを感じる絵本を探す。

工藤ノリコ作の『ノラネコぐんだん アイスのくに』。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シリーズもので、他にも「ノラネコぐんだん パンこうじょう」等がある。

好き勝手にいたずらする8匹のノラネコたちがハチャメチャで、

しっかり怒られる展開になるのだが、凍ったままで怒られているノラネコたち。

 

悪い事をしたと思っている・・・と小声で答えているけれど、

絶対に反省してないなと、おかしくなってくる本だ。

 

寒さを感じる事請け合いの本。

私は「パンこうじょう」も好き。どっちも文庫にあるので読んでね。

 

ところで和歌山市は大規模断水のニュースで持ちきり。

文庫でも、会う人ごとにその話題になる。

3日間も断水なんて、災害レベルだわとぼやいていたら、

この近辺のお宅は井戸水を使っているから、あまり影響はないらしい。

いいなあ。さあ帰って、断水対策をしよう。

 

次の文庫の日は、2月1日です。

(芝 直子)

「わたしのおうち」 2019年12月21日 

今日のまゆーら 2019/12/22

今日は文庫に行ってみてびっくり。
この前来てくれた小さいお姉ちゃんと妹、
そのママとおじいちゃんおばあちゃんまでが、待っていてくれたのだ。

さっそくお姉ちゃんリクエストの絵本を読む。
神沢利子作・山脇百合子絵の、『わたしのおうち』。
いい本を見つけたね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

段ボールで作ったおうちを野原に持って出たお姉ちゃん。
落書きしたりする弟には絶対に入らせてやらない…と言う訳だ。

で、ウサギやクマなど色んな動物が、いいおうちですね、と
遊びに来るという空想の翼を広げる。
その応対や言葉がお姉ちゃんらしくて、楽しい。

でも本当は誰も来ていなくて、外の足音に喜んだら、
お菓子を持って、そうっと様子を見に来た弟だったのだ。
もちろん弟を段ボールのおうちに入れてあげて、
一緒にお茶の時間。

お絵描きの色まで、お姉ちゃんのする通りになんでも真似したい妹さんと、
ちょっぴり複雑らしいお姉ちゃんにピッタリの絵本かも。

30年くらい前に出版された本で、しばらく見ていなかったので、
久しぶりにいい本を読んだ気分になったわ。
お姉ちゃんありがとう。

文庫がリニューアルされてから2,3ヶ月経つのに、
未だに工作材料などの場所が分からない。
きっと私の背丈では無理なのに違いない。

子どもたちがいるところで棚から大きい段ボールを抱えて降ろすのは
危ないし、もうちょっと考えなくては。

どこかにあるはずの、毛糸の編み器や粘土を探せなかった言い訳だ。
編み機がわからなかったので、指編みで四苦八苦してくれた
はるちゃん、ごめんね。
次までに新しいのを作ってみるわ。

お人形のマドレーヌちゃんのマフラーを作ってみたいのです。
さて、次回は一回お正月休みを頂いて、1月18日から
文庫を始めます。
皆様よいお年をお迎えください。

次の文庫の日は、1月18日です。
(芝 直子)

「うどんのうーやん」 2019年12月7日 

今日のまゆーら 2019/12/14

 

 

今日は成道会。

どなたも見えないかなあと案じていたら、

驚いたことに文庫の中が満員になった。

 

4月の花祭りにも来てくださった、冬野のお子さん連れの皆さんが、

賑やかにやってきてくださったのだ。

 

 

 

 

 

 

冬野ガ丘の方から来てくれるののかちゃんを合わせて

子どもさん7、8人と、お父さん・お母さん方。

 

ののかちゃん以外は就学前のお子さんたちで、

ののかちゃんがすごくお姉さんに見える!

 

ちなみに妹のなちちゃんが一緒じゃなかったのは、

成道会に付き物のお汁粉が苦手だから、との事。それは残念!

 

そう言えば学童保育のおやつでも、この頃あんの入ったものはダメ、

と言う子が増えてきた。おいしいのにね。

 

いつものようにお勤めをして、お汁粉を頂く。

小さいお子さんが多いので、熱々にするのをやめて、

ぬるめにしてくれた和子さん。ご馳走様でした。

 

さてそれから、用意した絵本3冊を読み聞かせしたけれど、

小さい子が多かったので、ちょっと選本を誤ったかも。

 

前日に学童保育で試し読みしたtupera tupera(つぺらつぺら)作の

『どんなおと?』はギャーギャーうるさいほど大受けしたのに、今日はイマイチ。

 

でも次に読んだ岡田よしたか作の『うどんのうーやん』は、

「家にある」と反応してくれた子がいた。

おうちの本棚にあるらしい。良いなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、コテコテの大阪弁のこの本、読むには少しコツがいるが、楽しい本だ。

何しろ人手不足で、出前の注文を受けて「うどん」自ら、走って届けに行く話。

 

途中で腹ペコのネコに半分食べさせてしまって、代わりにソーメンを入れたり、

入りたいというモノはみな拒まずに丼に入れていくものだから、

とうふ、梅干し、タコ焼き、エビフライ…、キツネうどんのはずだったのにね。

 

それともう一つ、今日び出前を知らないのでは、と思ったこと。

昔は片手にせいろを積んで、自転車で出前するお蕎麦屋さん、

なんてあったものだが、知らんよねー、きっと。

今はピザのデリバリーくらいか。

 

成道会の後は文庫に移動して、お絵描きしたり、本を読んだり。

『たんけんライト』は今日も人気だった。

 

さあ、次回は年内最後の文庫。

新しいノートを作った子が二人もいて、今日はたくさん本の貸し出しがあった。

うれしいなあ。

 

次の文庫の日は、12月21日です。

(芝 直子)

「やきざかなののろい」 2019年11月30日 

今日のまゆーら 2019/12/05

 

 

今日の文庫のお客様は3人。

はるちゃんと、前回初めて来てくれたののかちゃん、

それに初登場の、ののかちゃんの妹のなちちゃんだった。

お姉ちゃんと一緒に自転車で来てくれたとの事。

 

帰りは二人だけで帰るというので、おうちの場所を聞いてみたら、

「鉄棒しか無い公園知ってる?」

…知らないなあ。

 

とにかく交通量の多い県道を通らなくて良いらしいので、安心した。

何年か前に、和子さんが散歩の途中で文庫のチラシを

公園のフェンスか何かにぶら下げてきた、と聞いたから、

その種が実を結んだのだろうか。すごい事だ。

 

 

 

 

 

 

さて可愛い女の子3人で、今日はミサンガを作る。

リクエストしてくれたはるちゃんが作りかけていたのを見て、

ののかちゃんたちも「作りたい!」と言ってくれたのだ。

 

作り方は三つ編みができる子なら、いたって簡単。

5番の刺しゅう糸を三つ編みにしたのを3本作って、

それをまた三つ編みにするだけ。

多少編み目がきつかろうがゆるかろうが、それなりにきれいに見える。

 

 

 

 

 

 

 

 

写真は編み上がったミサンガ3本と、手首に巻いてみたところ。

ふっくら可愛い手は、1年生のなちちゃんだ。

 

その後カードゲームでしばらく遊び、4時半が近くなったので、

借りる本を選ぶ?と言ったら、ののかちゃんが「決めてる」と言って

絵本の本棚から出したのは、塚本やすし作の『やきざかなののろい』。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小骨が多くて食べにくい焼き魚は、「ぼく」にとって苦手な料理。

お箸でぐちゃぐちゃにほぐして、食べたふりをしていたら、

お風呂の中や寝る時まで、「食べてくれ」と言って

骨だけの焼き魚が追っかけてくる。

 

それでも絶対に食べないぞーと言っていると…。

呪いなんか怖くないけど、やっぱりちょっぴり怖くなってくるかも。

それとも焼き魚を食べたくなってくるかな。

 

ののかちゃんはミサンガを編みながら、本棚のこの本が気になって、

借りて帰ろうと思っていたそうだ。

すごいなあ、面白い絵本を見つける嗅覚もあると見た。

 

さて次回は成道会。

別名お汁粉パーティで、時間はいつもと同じ2時からです。

 

次の文庫の日は、12月7日です。

(芝 直子)

「フランシスのいえで」 2019年11月16日 

今日のまゆーら 2019/11/20

 

今日は新しいお客様。

お母さんと、本堂のお習字の会目当てに来た女の子が、

その後で文庫に来てくれたのだ。

 

本が大好きという4年生の ののかちゃん。

さっそく本棚から取り出した本を読みふけって、

帰りには新しいノートを作って、4冊も借りて帰ってくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うれしいなあ、本好きさんが来てくれた。

100冊くらいすぐに読むと思う、とお母さん。

100冊読んだ人、の貼り紙が更新される日が来たらすごいゾ。

 

ところで今日は、この前からやっている蔵書の点検作業を、

はるちゃんが手伝ってくれた。

本の背表紙を読んでは、台帳と照合してハンコを押す作業だが、

てきぱきと手伝ってくれたおかげで、絵本の棚が2段くらい片付いた。

 

ありがたいことに、こんな仕事が大好きと言ってくれるはるちゃん。

もしかして、絵本を一冊ずつ読み上げているうちに、

新しい面白い本を見つけてくれたらいいな。

知らない本がいっぱい出てくるからね。

 

そう言えば、ラッセル・ホーバンの『フランシス』シリーズをチェックしていて、

はるちゃんが『フランシスのいえで』、を「家で」と発音していたっけ。

思わず「家出」と訂正してしまったが、後から、

あれはひょっとして「家で」でも正解だったかもしれないと思ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

アナグマの女の子・フランシスが、妹が生まれてさびしくなって、

家出を決行するのだけれど、隠れた先は、台所のテーブルの下。

そこでパパとママの話を聞いて…。

 

家出すると宣言したものの、家から出てないじゃないの。

やっぱり「家出」じゃなくて、「家で」だったのかも。

フランシスの気持ちが可愛くて、パパとママもとっても愛情たっぷりで、

『フランシス』シリーズはどれもおススメです。

 

はるちゃんとののかちゃんは、ビーズのブレスレットも作って

お土産に持って帰った。

次ははるちゃんのリクエストの、刺しゅう糸で作るミサンガに挑戦しよう。

 

次の文庫の日は、11月30日です。

(芝 直子)

「だるまちゃんとかみなりちゃん」 2019年11月2日 

今日のまゆーら 2019/11/09

今日は『忍者のお話会』。

花祭りとか成道会の日じゃなくて普通の日なので、

お客さんがあるか心配したとおり、残念なことに小さい子どもたちの姿は無し。

 

その代り、始めて文庫を訪ねてくださった大人の方を含めて、

はるちゃんやお兄ちゃんがお友だちを連れて参加してくれた。

お友だちがさ○らと紙一重なのは内緒にしておこう。

 

さっそうと登場してくださった忍者のおじさんが、

今日は数冊の絵本を読んでくださった。

やっぱり誰かの声で絵本を読んでもらうのって、いいわあ。

しみじみとそう思いながら聞く。

 

その中の一冊が、山岡ひかる作の『おかあさんのパンツ2』だった。

2が出てるのは知らなかったが、1ならうちに置いてある。

面白くてつい買ってしまったけれど、パンツやウンチの本は扱いが難しくて、

文庫に持って行ったものか、思案中だったのだ。

また持って行くことにしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それとは対照的なのが、かこさとし作の『だるまちゃんとかみなりちゃん』。

ご存じのかみなりちゃんシリーズの一冊で、初版から50年以上になり、

もちろん文庫にもある。

 

 

 

 

 

 

 

改めて大型絵本で読んでもらって、

かみなりちゃんの住んでいる街が、現代の最先端の街並みだったことを再発見。

かこさとしさんの頭の中には、50年前にあんな景色が見えていたのだわ。

50年経って、現実の街が追いついてきたらしい。

 

そう思うとかこさとしさんは、晩年になってから

『からすのパンやさん』シリーズの新作をどんどん出版している。

去年亡くなられる直前にも『だるまちゃん』の新作を何冊も出されたはずだ。

そちらにはどんな街並みが描かれているのか、見てみたくなった。

 

さて、お客に来てくださって大人の方3人のうちのお一人は、

いぜん「まめのき文庫」を開いていた方で、

以前まゆーらにも来てくださったことがある。

 

今回本当に久しぶりにお会いしたが、文庫に入るなり、

「マドレーヌちゃんだ」と、本棚の上のお人形を見て気付いてくれた。

一目でマドレーヌちゃんを当ててくれた人は、初めてだ。

 

文庫をしていただけあって、本棚の本を見て話が弾み、

あの本は…とか、このシリーズは、とか、本談議に時を忘れた。

 

帰り際に、「なんだかまた文庫をやりたくなったわ」とのこと。

ぜひぜひ、文庫を復活してくれたらいいな。

 

楽しい読み聞かせをしてくださった忍者さん、ありがとうございました。

忍者装束を脱いで帰られたので、あやうく見逃すところだった。

さすが忍者。

 

次の文庫の日は、11月16日です。

(芝 直子)

「ごきげんなすてご」 2019年10月19日 

今日のまゆーら 2019/10/22

 

 

今日は久しぶりに新しいお客様。

ニュース和歌山を見たというお母さんが電話をしてこられて、

男の子二人と一緒に来てくださった。

 

お兄ちゃんが1年生で、弟君は3歳。

お兄ちゃんはすごい本好きで、来るなりずうっと本を引っ張り出しては

次々に広げて読んでいた。

 

普段から図書館などによく通われるということで、

面白そうな本を探す嗅覚もありそうだ。

 

弟君はとにかく元気。

絵本も気になるけど、遊ぶのも大好き。

久しぶりに私も小さい子と遊ばせてもらった。

 

で、お母さんもかなりの本好きさんで、

絵本や読み物の本棚の本を熱心に取りだして読んでおられた。

 

そこでお好きな本のジャンルをお尋ねしたら、

「実用書か、自己啓発系の本が好きです」とのお答え。

おっと、私の一番苦手な分野だわ。

 

弟君がトイレに行きたいと言ったのでご案内したついでに、

トイレの前の大人向きの本をご紹介しておく。

気に入ってくださる本があるといいな。

 

そうしているうちに、「子どもの声がする!」と言って、

本堂で今日も大人のための書道教室をしてくださっていた

上田先生が文庫に顔を出してくれて、

「ここでずうっと本を読んで育つと、こんな大人になって…」と言う。

どんな大人だか、きっと立派な大人だわ。

 

ところで、お母さんに、お兄ちゃん向きの読み物を尋ねられて、

すぐ横の本棚から出しておススメしたのが、

いとうひろし作の『ごきげんなすてご』。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

弟が生まれて、お猿みたいな弟をみんなが可愛がるので

うんざりしたお姉ちゃんが、自分から捨て子になって、

段ボール箱に入って誰かに拾ってもらおうとするお話。

 

 

 

どんな家に拾われたいか、あれこれ考えているが、結果は?

小さいお兄ちゃんやお姉ちゃんが、意地を張りながら

しぶしぶ下の子を受け入れる様子が見えて、好きな本だ。

 

さあ次は誰か来てくれるかな。

 

次の文庫の日は、11月2日です。

(芝 直子)

「はじめまして」 2019年10月5日 

今日のまゆーら 2019/10/08

 

 

「はじめまして」と思わず言ってしまったのは、

文庫にかわいい赤ちゃんが来てくれたから。

 

今日は一応文庫のリニューアルオープンの日で、

チラシを見て懐かしくて、と遊びに来てくれたのが、

かつての常連さんだったさよちゃんと、生後4カ月のひかりちゃん。

 

東京にお住まいだけれど、里帰り中でチラシを見てくれたとか。

来週にはご自宅に戻られるとのことで、それは残念。

 

文庫に赤ちゃんが来てくれたのは、やっぱり出産帰省中だった

せっちゃんの赤ちゃん以来だわ。

 

そこへ「リニューアルオープンの日に誰もいないとさみしいから

賑やかしに来た」と、ゆきや君とママが来てくれて、

「キャー、赤ちゃん!」と大喜びしてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真はゆきや君に抱っこされたひかりちゃん。

なんだかうれしそうなゆきや君を見ていると、

将来いいパパになるのが目に見えるようだ。

そうなったら、ママのみぃちゃんはおばあさんだぞ。

 

 

 

 

 

 

懐かしがって文庫の本を見てくれたさよちゃんにおススメしたのが

グザビエ・ドゥヌの『はじめまして』。

ページごとに穴があいて、次のページが覗ける。

穴に赤ちゃんが指を突っ込んでも壊れないし、なかなかおススメだ。

 

 

 

 

 

 

それをママに読んでもらい、みんなにさんざん抱っこされて構われて、

少々くたびれたから帰ろうか、というタイミングで

和子さんが出てきて「私にも抱っこさせて」と。

ずっと我慢して順番を待っていたそうだ。

 

ところでリニューアル記念に、以前からたくさん残っていた孔雀のブローチを

ミニチュアの紙袋に入れた物を用意した。

皆さんにもらっていただいたら、さよちゃんがびっくりして、

「これって、昔たくさん本を読んだ時に記念品にもらったやつですよね、

100冊か200冊の時。」と

言われて、そう言えばそんなこともあったなあ…。

 

「本を読まないのにこんなに簡単に頂いて!」

いえいえ、ぜひもらってくださいませ。

 

お疲れの赤ちゃんをおうちに寝かせてから、さよちゃんは妹の

いずみさんと一緒に引き返してくれた。

いぃちゃん、と呼んでた気がする。懐かしい!

 

今日は、本堂の横の一室に出来た『サロン・ド・まゆーら』の

オープンでもあり、そちらにも新しいお客様があったりして、

いろいろ様変わりした日。

 

さあ、次はどんな方が来てくれるかな。

 

次の文庫の日は、10月19日です。

(芝 直子)