「ぼんやり山のぼんたろう」 2020年6月6日 

今日のまゆーら 2020/06/07

 

 

今日の文庫ははるちゃん一人。

二人でのんびり折り紙をしたり、前回頂いた工作用のハサミを点検したり。

 

ハサミは12本セットで、色んなギザギザ模様が切れるヤツ。

どんな模様になるのか、実際に切って試してみた。

結構繊細な模様ができるので、これを使ってどんな物が作れるか、

はるちゃんと考えたけれど、今のところ思い付かない。

可愛いカードかなあ。

 

 

 

 

 

 

 

それが済んで、はるちゃんが芸術的(?)な紙飛行機を作り始めたので、

私も負けじと、色違いの折り鶴を作ってみた。

一枚の折り紙で半分ずつ色違いになった鶴が3パターン完成。

 

はるちゃんの紙飛行機はよく飛ぶが、時々回転したり、切りもみ状態になったり。

「これに人が乗ってたら、何回も死んでるわ」と言うので、

二人で大笑いしてしまった。 それはアブナイ。

 

さて、はるちゃんが来るまでに、読んでいたのはこの本。

河童の絵で有名な清水崑さんの書いた児童書で、『ぼんやり山のぼんたろう』。

今の子どもたちは(かっぱ黄桜…)のお酒のCMなんて知らないか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぼんやり山で、おじいさんのぼんやり仙人と修行していたぼんたろうが、

修業の成果で見に付けた怪力と脚力で、それとは気付かぬうちに

追剥や人さらいをやっつけてしまうお話だ。

 

もちろん清水さんの絵もたっぷりで、絵本の要素もある。

なぜか甲羅に羽が生えた河童まで出てくる。

 

随分古い本で、その絵もカラーではないが、味のある楽しい本だ。

外れかけていたラベルを貼り替えていて見つけた本。

いつ買ったのか記憶にない程古くて、今では絶版らしい。

読みやすい愉快な本だから、読んでみて!

 

次の文庫の日は、6月20日です。

(芝 直子

「レタスをたべたのはだれ?」 2020年5月31日 

今日のまゆーら 2020/05/31

 

 

いよいよ来週からは学校が始まるそうだ。

しばらくは給食なしの分散登校とのことだけれど、良かったこと。

 

文庫も今日は女の子たちが4人も来てくれて、けっこうにぎやか。

前回来てくれたひなのちゃんが妹さんと来てくれたのを始めに、

ののかちゃん、それにはるちゃん。

 

プラバンを作り、スポットイットなどのカードゲームで盛り上がり、

本も借りてくれて、ホントに文庫らしい時間が過ぎる。

 

一緒になって騒いでいたら、ののかちゃんたちが帰ってから、

写真を撮らなかったのを思い出した。

 

仕方がないから、文庫の前の花壇にあったレタスを写してみる。

きれいに草引きもされて、手入れの跡が見える花壇の真ん中に、

なぜかレタスが二つ転がっていて、来た時から気になっていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はるちゃんに「なんでレタスを転がしているのか分かる?」と聞いたが、

「??? 要らないのかなあ」

 

帰りに今日ご住職が収穫したばかりのジャガイモのおすそ分けにあずかり、

和子さんのお言葉に甘えてたくさん紙袋に入れていただいてから、

ふと思い出して、レタスの訳を聞いてみた。

 

「なぜこんな所にレタスを置いてるのかと思って…。 何かのエサ?」

そう聞いたら和子さんが笑って、「ナメクジがついてるねぇ」と言いつつ、

なんと花壇の中に足を入れて、レタスの一つをグイと引く。

折れて転がるレタスと、外葉についたいくつものナメクジ!!

 

「…植えてたんだ!!」

周りに雑草も何も無いから、植わっているとは気付かなかった。

ご住職の菜園だったらしいのに、失礼な事を聞いてしまった。

 

「これもどうぞ」と和子さんに頂いてしまい、申し訳ない事をした。

因みにいくつも付いていたナメクジさんを、うちの玄関で払い落したら、

コツン、と音がして転がったではないか。

ナメクジではなくてカタツムリの塊だったらしい。

 

慌ててつまみあげて、玄関の植木鉢にそうっとリリースして、

家に入ってから思い出した絵本がある。

 

 

 

 

 

 

 

ジル・ムントン作の『レタスをたべたのはだれ?』。

ド派手な仕掛け絵本で、レタスを食べてしまった犯人捜しに

ページをめくるといろんな生き物が飛び出してくるのだ。

 

仕掛けがすご過ぎて、あちこち傷んだ本を持っている。

ヘビでもハチでもカエルでもなくて、ギラギラの足跡をつけた犯人は?!

 

でも、今回に限って言えば、レタスを食べたのは私です…。

 

次の文庫の日は、6月6日です。

(芝 直子)

「しっぽしっぽしっぽっぽ」 2020年5月16日 

今日のまゆーら 2020/05/17

 

 

緊急事態宣言が解除になって、近くのパチンコ屋さんには

明日から再会、の電飾が光っていた。

 

大雨で文庫はひっそりだけれど、

これからはだんだん普通の日が戻るかな。

お客は2年生のひめのちゃんと、中学生になったはるちゃん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はるちゃんがトランプなどのカードゲームの相手をしてくれた。

ツルッツルの新しいテーブルは、トランプが貼りついてめくりにくいらしい。

 

神経衰弱に興じる二人を、記憶力に一切自信がない私は横から見物。

最近夕べのご飯も思い出せないと言ったら、二人に笑われた。

 

トランプが一段落して、借りる本を選び始めたひめのちゃんの側で、

私も絵本を見る。

 

木曽秀夫作の『しっぽしっぽしっぽっぽ』を発見。

ずっと前に、本堂で読み聞かせに使った事があるなあ。

ページを開くと、本物のゴムでできたネズミの長ーいしっぽが現れて、

めくると色んな場面で長いしっぽが活躍する。

 

 

 

 

 

 

 

 

僕のしっぽが長かったら、あんな事やこんな事もできるのになあ…と

夢を膨らませるネズミだけれど、

やっぱりこのままがいいのかもしれないね。

 

2、3歳の小さい子にも大受けする絵本だ。

赤ちゃん絵本を卒業する頃にぴったりかもしれない。

そんな子が文庫にいないのは残念だわ。

 

雨が小降りになって、作った工作を手にひめのちゃんが駆けて帰って、

文庫も店じまい。

今度は境内で遊べるといいなあ。

 

次の文庫の日は、5月30日です。

(芝 直子)

「これは王国のかぎ」 2020年5月2日 

今日のまゆーら 2020/05/05

ドールハウスのお庭部分の修理が済んで、文庫に持って行く。
ついでにこの前に忘れていた、暖炉の中に焚き木を作りこむ。
それからお庭の赤いポストの位置を変えて、あちこち手直しする。

誰もお客の無い文庫で、好きなドールハウスの修理をしている時間。
こんな時もいいな。

気の済むまでドールハウスをいじってから、
テーブルの上の返却本を台帳と照らし合わせて、片付ける。
しばらくぶりに戻って来た本だ。

どっちも私が大好きなファンタジーの読み物で、
確か「ぜひ読んでみて」と、その方に押し売りした記憶がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一冊は萩原規子作の『これは王国のかぎ』。
中学生の普通の女の子が、誕生日に失恋して泣き疲れて眠ってしまい、
目が覚めたらなんとそこはチグリス川のほとり。

アラビアンナイトそのままの世界で、しかも自分は魔物で、
目の前にはわけありのイケメンが…。
これが面白くないわけがない。

魔物になった「私」に操られた木馬が王子を乗せて空を飛び、
囚われの美姫を間一髪で救い出す、という
クライマックスのシーンが文庫本の表紙になっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ、残念なことにまゆーら文庫にあるのは単行本の方で、表紙絵が違う。
文庫本でも中公文庫の物にだけ、その絵が付いているのだ。
うちにはお気に入りの絵のついた中公文庫のがあって、
時々読み返している。

誰かこの本、読んでくれないかなあ。
外に行けないこの時期に、きっとうってつけの本ですよ。

次の文庫の日は、5月16日です。
(芝 直子)

「おしいれのぼうけん」 2020年4月18日 

今日のまゆーら 2020/04/19

 

 

世の中、コロナの感染予報で、全ての会合も行事も自粛になりつつある。

まゆーらはどうしようかと藤浪さんがお電話をくれた。

もともと滅多に子どもが来ないし、開けて一人で座っていても害はなかろうと、

今日もいつものように開庫する。

 

そしたらののかちゃんが来てくれた。

マスクをしたののかちゃんと私と、二人でゆったり遊ぶ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プラバンをしたり、粘土のパフェを乗せたマグネットを作ったり。

ちっちゃいマグネットに、一生懸命ボンドで飾りをつけているののかちゃん。

 

前回修理のために持って帰ったドールハウスの、

家部分だけがなんとか完成したので運び込んだら、

ののかちゃんが中に家具や小物を並べてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドールハウスは壁にゴリゴリとのこぎりで穴を開け、窓を増やした。

それと前から暖炉だけがあったので、この際煙突を作ってみた。

子どもたちが暖炉を部屋の真ん中に置いたりして、

なんだかけったいな具合だったし、それも壁際に固定する。

 

でも暖炉の中に焚き木を作るつもりだったのを忘れていた。

次回文庫で作りこむことにしよう。

 

学校が休校になっているのに、塾はあると言うののかちゃんが

アルコール消毒液を滴らせながら帰った後、

お寺に用事で来ていた文庫のOB、上田大愚氏が息子さんと一緒に寄ってくれた。

 

自粛が続いているお習字教室を、ネット配信する相談をしていたらしい。

なんでもかんでもネット配信で、私みたいに、頭からそんなのわからん、と

逃げ出してしまう人間には困った世の中になったものだ。

 

40年前からのお付き合いで、つい上田チャンと呼んでしまう彼も、

「平安時代とおんなじ、墨と筆で書いてる世界やから、苦手で」と言い、

「本気でやろうとして無いだけや」と、大学生の息子さんに言われている。

うーん、私も耳が痛いかも。

 

で、文庫に上がって来てくれた二人が、きれいになった本棚を見て

「この本読んだ」「懐かしい」と読んだ本の話に花が咲く。

 

「文庫で走り回ってた記憶ばかりあるけど、

こうして見ると結構読んでたんやなあ」と、上田チャン。

 

そうね、私もアナタが走り回っていた記憶しかないわ。

でも今懐かしいと言ってくれた本の数々は、

読書好きの子ならではのラインナップだ。

上田チャン、たくさん本を読んでくれてたのに気づいてなくてゴメン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回のタイトルにした、古田足日作の『おしいれのぼうけん』は、

息子さんが懐かしがってくれた本。

低学年の頃に何回か来てくれたよね。

 

実は『おしいれのぼうけん』は私にとって、ちょっと苦手な本だ。

長く読み継がれている名作絵本ではあるけれど、

学童保育の仕事柄、言う事を聞かない子どもたちにどれだけ手を焼いても、

この本みたいに押し入れに閉じ込めるなんて、絶対に出来ないから。

 

ケンカして大暴れする子をなんとか捕まえて、汗だくで押さえていたら、

「放せよ、虐待や」などと叫ばれるので。

今の小学校では、暴れる子を廊下に閉めだす事すらダメだと言われた。

 

じゃあどうすればいいのかの正解が見つからないまま、3月末で退職。

いろいろあったあれやこれやから解放されて、

さあ好きな事をやれると思ったら、このコロナ騒ぎでアテが外れている次第。

 

もう少ししたら、『おしいれのぼうけん』も、違う視点で楽しめるかしら。

 

次の文庫の日は、5月2日です。

(芝 直子)

「アンガスとあひる」 2020年4月4日 

今日のまゆーら 2020/04/10

境内に溢れるほどにチューリップが咲き誇る。
本当だったら、今日は花祭りの日。
コロナウィルスのせいでイベント自粛せねば、と中止になったのだ。

文庫の花祭りにそんなに密集するほどのお客があるとも思えなかったけれど、
この際やむを得ず…。

外出自粛のせいか、単に最近の流れか、ともかく今日来てくれたのは
はるちゃんと、お友だちのひらりちゃんだけ。

花祭りサイダーならぬ、普通の缶サイダーを飲んで、
ここから自転車でどこかへ行く所らしい。
気をつけて行って来てね。

さて、先月ようやく文庫の蔵書点検が終わったので、
今日は誰もいないのをいいことに、台帳を集計してみた。
その結果…。

今現在文庫の書架に並んでいるのは、
絵本955冊
物語の本687冊
知識の本172冊 合計1814冊だった。

でも見当たらなかった本の中に、
ああ、この本あのお母さんが借りてった、とか、
たしかあの子がこの絵本、借りてったなどと心当たりのある本が20冊くらい。

挙句の果てに、ゲッ、この本確か私が持ち出した!と気づいて、
帰って見たらうちにある本まで数冊。
だから多分所在の分かっている本が、後20~30と見て、1850冊位か。
まあ、戻って来ないのもあるかもしれないので、それはそれとして。

去年伊藤忠の受賞に合わせて台帳をチェックして、
蔵書数は約2000冊です、と言ったけれど、目減りしてたわ。
とりあえず1820冊と言っておこう。

さあ、きれいになった絵本の本棚を見ていて、
どうしてもきれいには出来なかったなあと手に取った絵本。
マージョリー・フラッグの『アンガスとあひる』などだ。

 

 

 

 

 

 

もともとカバーの付いていない本たちは、一皮むいてきれいに、とは
ならないし、発行が4、50年前で、傷んでしまっている。

でも知りたがり屋の子犬『アンガス』のシリーズなどは見た目が地味だけれど、
じっくり読むと生き生きした子犬が楽しくて、本当にいい本だ。
瀬田貞二さんの訳が素晴らしいし、膝の子どもと一緒に読みたいと思う本。

私は『アンガスとねこ』も好き。
でも今回見つけられなかった。
案外うちに取りこんでたらどうしよう!!

次の文庫の日は、4月18日です。
(芝 直子)

「こんとあき」 2020年3月21日 

今日のまゆーら 2020/03/23

 

 

今日はプラバンの日。

リクエストにこたえて家から持ってきたのは、半透明のプラバン。

最近の私のお気に入りだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

色鉛筆が使えるし、グラデーションに塗り分けられる。

何より消しゴムが使えるのがいい。

 

ののかちゃんとはるちゃんがせっせとそれに絵を描いていたので、

私もその横で真似して、ひとつ絵を描いてみた。

本棚から引っ張り出した、林明子作の『こんとあき』の表紙の絵だ。

 

「かわいい」と言ってくれた二人だが、『こんとあき』は知らないらしい。

「本の名前は知ってるけど、どんなお話しかは1mmも知らない」と

ののかちゃんが正直なところを言ってくれたので、

さっそく勝手に読み聞かせ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

きつねのぬいぐるみのこんと、小さい女の子あきが二人で

さきゅうまちのおばあちゃんに会いに行く。

ボロボロに汚くなっていたこんが、すっかり生まれたてのきつねのように

きれいになるお話だが、途中で列車のドアにしっぽを挟まれたり、

犬に砂の中に埋められたり。

 

大きい二人にはちょっと物足りないかと思ったけど、いい絵本だ。

聞いてくれてありがとう。

 

やって来た私の知人が、ご住職のギターに興味を持って、

何とか言うスゴイ国産のギターなのだと、勝手に盛り上がっている。

そのうち弾かせてもらったらしく、ギターの音が聞こえて来て、

女の子たちに「…ギターのことばっかり言ってる」と笑われていた。

 

プラバンも二つくらいずつ焼き上がって、ストラップを付けて完成。

また次回も続きをやりたいとのことだ。

 

次回は本当は花祭りの予定だったけれど、

このコロナウィルス騒ぎで、中止することになった。残念。

でもいつも通り文庫は開いてます。

 

次の文庫の日は、4月4日です。

(芝 直子)

「このほんよんでくれ!」 2020年3月7日 

今日のまゆーら 2020/03/10

 

 

小学校の休校措置がまだまだ続いていて、

先が見えないご時世になってしまった3月。

 

今日のお客ははるちゃん一人。

この前リクエストされて持ってきた、『鬼滅の刃』の絵を描いたり、

机の下に潜ってスマホを見てたり、一人でも忙しそうだ。

 

はるちゃんももうすぐ中学生だ。

きっと今より忙しくなるんだろうなぁ。

もしもヒマな日があったら、文庫にも遊びに来てね。

 

そんな具合で、はるちゃんがひとりで遊んでくれている間に、

書架の本の照合作業を再開。

9割方終わったところでずっと中断していたのだ。

 

もちろん中断理由は、お客が来てくれていたから。

一緒に工作したり、本を読んだり、実に文庫らしくしていた。

 

今日は残りの作業ができて、時間内に全部の棚が終わった!

もっとも、まだ台帳を数えたり、無かった本をもう一度探す作業があるけれど。

さあ、まゆーらの蔵書数、ホントは何冊だったんだろう。

 

ところで、4月4日の花祭りの時に読み聞かせする本を探していて、

面白い絵本を見つけた。

 

ベネディクト・カルボネリ作、ミカエル・ドゥリュリュー絵の

『このほんよんでくれ!』だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人間の親子が楽しそうに絵本を読んでいるのを盗み聞いたオオカミは、

続きが知りたくてたまらず、彼らが落とした絵本を咥えて森に帰る。

でも、オオカミは字が読めなかったから…。

 

すごいなあ、そんなことがあったらいいなあ、と、うれしくなる絵本。

次は私がみんなにこの絵本を聞いてほしいかも。

 

ただ、コロナウィルス騒ぎのこの時期に、

積極的にお声掛けして花祭りを開けるのか、少しツライ事態だ。

もしダメなら、文庫に置いておくから、みんなに自分で読んでもらおう!

 

次の文庫の日は、3月21日です。

(芝 直子)

「めっきらもっきらどおんどん」 2020年2月29日 

今日のまゆーら 2020/03/01

2月29日。

2月なのに第5土曜日まであるという珍しい日に、

雨の中を女の子たち4人が来てくれた。

 

例の新型コロナウイルスの騒ぎで、学校が来週から休校になるという

非常事態なんだけど、とりあえず文庫はいつものように開いている。

 

「お母さんが、家で読む本をたくさん借りて来てと言った」とのことだ。

なるほど、どこへも行けずに家で過ごすから。

県立図書館の児童書貸出数も増えているらしい。

 

しかし学童保育は反対に長時間開けろと言われているから、

私たち学童保育の支援員は、通勤電車のお父さんたち並みに

感染の危険があったりして、と思う。

もしかして私が来ると文庫も感染リスクが上がるのではないかしら。

 

前例のない事だらけで、よくわからないけれど、

私が居たらヤバそうだったら、文庫は藤浪さんにお願いして

本だけたっぷり貸し出してもらおうか。

そうならない事を祈ります。

まゆーら文庫 200229

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて今日は雨の中を来てくれた子たちと一緒に、本を読んだり、

ミニチュア絵本を作ったり。

あ、ののかちゃんは一人でジグソーパズルにチャレンジしていた。

 

 

 

 

 

 

 

『めっきらもっきらどおんどん』は、長谷川摂子作の絵本で、

はるちゃんが大好きだと言ってくれた本。

いいよね!と言う訳で、この本を知らなかった後の子たちにも

聞いてもらいたくて、読み聞かせをした。

 

「ちんぷくまんぷく…」で始まるでたらめな歌を歌ったかんたが、

神社の木の穴に吸い込まれて、不思議な世界で妖怪三人組と遊ぶ。

ダイナミックな絵と、最後は「おかあさん」と言う言葉で

元の世界に戻ってしまうのだが、それも何だか安心だ。

まゆーら文庫 ミニ本づくり

 

 

 

 

 

 

 

 

私が作ったこの本のミニチュアが、ドールハウスに入っていて、

みんなでミニチュア絵本作りになったのだ。

作り方は簡単で、一年生でもスイスイ出来る。

 

作ったミニチュア絵本と、たくさんの本を持って、

ののかちゃんたちはお迎えに来てくれたお父さんと帰って行った。

 

次は3月の第一土曜だから、来週になる。

またみんなで遊べたらいいね。

 

因みに、今年の花祭りは4月4日(土)との事です。

その頃には新型コロナの騒ぎが落ち着いているといいのにね。

 

次の文庫の日は、3月7日です。

(芝 直子)

「おこだでませんように」 2020年2月15日 

今日のまゆーら 2020/02/16

タイトルの『おこだでませんように』は、「おこられませんように」の意味。
くすのきしげのり作の、迫力たっぷりの男の子の横顔が印象的な本だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

妹を泣かせて怒られ、クラスの子を殴って怒られ…、
家でも学校でも怒られてばかりの男の子。
七夕の短冊に書いた『おこだでませんように』の文字の意味が、
色々身につまされて、読む人の立場を越えて、ドーンと胸に響く。

文庫にもあるこの本を思い出したのは、珍しくお客が一杯の文庫に、
私と同業の学童保育指導員の男性が遊びに来てくれたから。

それに、しばらくぶりに来てくれた女の子たちが、
別の学校ながら、自分たちも学童保育に行っている、と
教えてくれたからでもある。

学童保育の先生はね…と、色々意見を聞いて、
そうだよね、それはマズイよね、と彼と二人で深く同意してしまった。

大勢いる子どもたちも、しっかりとこちらの様子を見たり聞いたりしている。
分かっていてもつい愚痴が出たりする事を、深く反省してしまった。
その場の感情に流されず、ホントは怒られたくないと思っている子の
気持ちを考えられているか、この本を見るたびにつらくなってしまうのだ。

さてさて、珍しくも4人の女の子たちでにぎやかだった文庫で、
リクエストにこたえて、毛糸のマフラー作り。
そろそろ冬も終わりそうなんだけどな。

その横では、久しぶりに来てくれた彼が毛糸で本格的なミサンガを製作。
いつかきっとあの作り方を聞いておかねば。

大きいお姉ちゃん二人がマフラーを完成させ、
ぬいぐるみやおうちのワンコ(?)に着けるのだとか。
写真は私が作った、マドレーヌちゃんのマフラー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう一枚はみんなで境内に出て遊んでいる所。
境内で鬼ごっこをする子どもたちって、ホントに久しぶりに見たわ。
子どもの笑い声がする境内って、いいなあ。

 

 

 

 

 

 

 

次の文庫の日は、2月29日です。
(芝 直子)