「まんいんでんしゃ」 2022年7月30日 

今日のまゆーら 2022/07/31



夏休みになって、ますます暑さがひどくなる。

おまけにこの頃いきなり雨が降ってきて、びっくりさせられる。

今日も、文庫で遊んでいたら、いきなり激しい雨。

なのに帰宅したら、「雨?降れへんぞ」と言われてしまった。

 

今日遊びに来てくれたのは、はるかちゃんとあきらくん姉弟。

おばあちゃんが連れてきてくださった。

二人は夏休みを利用して、神戸から帰省中で、

はじめて二人だけでお泊りしているらしい。

何でも、夏休み中に東京へ引っ越すことになっていて、

お母さんはその準備で大忙しだとか。

 

遊びに来てくれた二人と、さっそく工作。

たまたま文庫にあった万華鏡のキットで、自分だけの万華鏡を作る。

ビーズやスパンコールを入れて、それから周りを飾りつけ。

 

肝心のボンドやテープが無かったので、ちょっと面倒だったけれど、

二人とも可愛いのができた。

写真を撮り忘れたのが残念だ。

 

後は、いつものようにお話の押し売り。

ジャマイカの昔話で、「アナンシと五」を聞いてもらった。

はるかちゃんの反応が豊かで、語っていても楽しかった。

 

あきらくんも数は10まで数えられるとか。

意味も分かってくれたらしい。

何しろ、五と言ったら魔女の呪いに掛かって死んでしまうというお話。

悪いアナンシが、それを利用してアヒルやウサギの奥さんをだまし、

食べてしまうのだが、最後に、だまそうとしたハトの奥さんは…。

 

機会があったら、またお話も聞いてね。

この間おじいちゃんが返しに来てくれた、恐竜トリケラトプスの本を

また何冊も借りてくれたあきらくん。

いいなあ。

まんいんでんしゃ

 

 

 

 

 

 

 

さて今日は渡辺茂男作、加藤チャコ絵の『まんいんでんしゃ』のご紹介。

はるかちゃんたちは電車じゃなくて、ママの車で来たそうだが、

その方が良かった!

 

夏休みの日曜日、電車で遊びに出かける動物たちが、

次々乗り込んで満員になった電車。

 

イノシシの家族はバラバラに押し込まれるし、

ゴリラのおっさんは膝を広げて座席を占領する。

足元には小さいカメがいるし、ハリネズミさんまで乗っているのだ。

 

「これだったら僕の方が上手に描ける」と、読んだ子が言ったという

迫力満点の奔放な絵がすごい。

小さい子が描いたかと思ってしまう絵と、絵の中の間違いだらけの字。

ハードカバーじゃないけれど、今度持っていくので、ぜひ誰かに見てほしい。

同じシリーズの、『ぶつかる!ぶつかる!』もあるよ。

 

次の文庫の日は、8月6日です。

(芝 直子)

「恐竜トリケラトプスシリーズ」 2022年7月2日 

今日のまゆーら 2022/07/11



いよいよ7月。 今年も半分過ぎた。

年を取ると年月が早く過ぎるというけれど…。

知らないうちに年が過ぎていてビックリするのだ・

 

その証拠に、ひょっこりと顔を見せてくれた、あいかちゃんママから

あいかちゃんがなんと22歳、もうすぐ23歳と聞いて、ぶっ飛んだ。

 

あのあいかちゃん。 よちよち歩きで境内を歩いていたあいかちゃん。

そのうち大きくなって、文庫に来る子どもたちを見守ってくれる、

頼もしいあいか姉ちゃんになった。

 

そのあいかちゃんが23歳のきれいな娘さんになっているらしい。

きっと道で出会っても分からないかも…。

まゆーら文庫45年。 私も年を取るはずだわ。

いやいや、まあ、それはそれとして。

 

和子さんが、夏休みに文庫をどうしようかとおっしゃるので、

もちろん開けます、と答えておいた。

開けていれば誰かがいきなり来てくれても、入ってもらえるし、

夏休みにしか来られない人もいるかもしれない。

 

夏休みのお客さんと言えば、もしかしたらはるかちゃんたちが来るかもしれない。

学校の長期休業中には、よく帰省してこられる。

そんな話をしていたところへ、偶然はるかちゃんのおじいちゃんが、

「長いこと借りていて…」と、絵本を返しに来てくださった。

 

弟のあきら君が借りて帰った、恐竜の本3冊だ。

黒川みつひろ作の、トリケラトプスのシリーズで、あきら君のお気に入り。

リトルホーンや、お父さんのビッグホーン、敵役のダスプレトサウルスのダス。

文庫でも人気のシリーズだ。

黒川みつひろ作の、トリケラトプスのシリーズ

 

 

 

 

 

 

 

来週の七夕に因んで、今日は和子さんに『北斗七星』のお話を聞いてもらう。

柄杓の形の北斗七星、その謂れについてのお話だ。

毎月お話に行く所が4か所(まゆーら文庫を入れたら5つ)あるので、

7月は全部『北斗七星』にしようかと思うのだけれど、ラクしすぎかしらん。

 

次の文庫の日は、7月16日です。

(芝 直子)

「くまのパディントン」 2022年6月18日 

今日のまゆーら 2022/06/21



梅雨入りしたせいか、朝から小雨が降ったり止んだり。

文庫にお客はなくて、静かに時が過ぎる。

お習字の日だけど、そっちも静かだ。

あお君は来なかったらしい。

 

自分が持ってきた読みかけの本を読んでしまい、棚から抜き出した

イギリス児童小説の名作、マイケル・ボンド作の『くまのパディントン』を読む。

文庫にあるのはユネスコ宝くじ文庫でもらった物だ。

くまのパディントン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パディントン駅で拾われた、おかしなクマのパディントンの物語。

一生懸命になればなるほど、大騒ぎを巻き起こすパディントンのおかしさと、

振り回されながらもまるごとパディントンを包み込んで、

家族の一員として扱ってくれるブラウンさん一家が素敵で、

読んでいてうれしくなってしまう。

 

静かな文庫で読んでいると、時を忘れる。

文庫には最初の巻しかないけれど、確か10冊くらい出ていたはずだ。

訳者の松岡享子さんが亡くなられたので、後はどうなるのかしら。

時間までに読み終われなかったので、借りて帰ろう。

何回読んでも楽しい本だ。

 

にぎやかな文庫も歓迎だけれど、静かな文庫もゆっくり読書できていいな。

和子さんに『団子長者』のお話を一つ聞いてもらって、今日はおしまい。

 

次の文庫の日は、7月2日です。

(芝 直子)

「ムジナ探偵局」 2022年6月4日 

今日のまゆーら 2022/06/07



冬野のあたりでは、田植えの真っ盛り。

土曜日とあって、競うようにあちこちの水田で田植え機が活躍中だ。

水の満ちた田んぼが、みるみる早苗の緑に変わっていく様子は、美しい。

 

今日のお客の栄田さんは、自転車で来る途中、そんな風景を堪能されたとか。

この季節って、ほんとに日本の原風景みたいな景色が見られてうれしくなる。

文庫の周りが水田だらけ、ってことかなあ。

 

子どものお客がいない文庫に来てくださった栄田さんは、

花祭りの日に息子さんと一緒に来てくれた方。

その時に息子さんが借りた本を返しに来てくださったのだ。

 

そういえば、本好きさんらしく、文庫に入るなり、パッと本を抜き出していた。

『ムジナ探偵局』のシリーズがあったのを目ざとく見つけて、

まだ読んでいない3冊を借りてくれたのだ。

ムジナ探偵局

 

 

 

 

 

 

 

 

富安陽子作、おかべりか絵の『ムジナ探偵局』シリーズは、私も大好き。

もともと富安陽子さんのお話にハマっているし、おかべさんのイラストも好きだ。

文庫にあるのは4巻までだけど、続きも図書館で読んでみたくなった。

 

おはなしの会・語りの森の大先輩でもある栄田さんと、

誰もいない文庫で、昔話やその世界について、話が弾む。

貴重な時間を過ごさせてもらった。

 

後で顔を出してくれた和子さんに、『話ずきな殿さま』のお話を一つ

聞いてもらって、後はうちの糠漬けの愚痴をしゃべってるうちに、時間になった。

 

また田んぼを見ながら帰ろう。

 

次の文庫の日は、6月18日です。

(芝 直子)

「とうふさんがね・・」 2022年5月21日

今日のまゆーら 2022/06/04



今日はにぎやかな文庫の日。

久しぶりに始まったお習字の方でにぎやかな所へ、珍しいお客様が来てくれた。

それに、ママとおばあちゅんがお習字なので、あお君がひょっこりと。

 

あお君に会うのは5か月ぶりかしらん。

4歳になったとのことで、おしゃべりも達者になって見違えた。

芝さんのことは忘れてないそうで、一安心だ。

 

もっと久しぶりなのは、3年ぶりに顔を出してくれたゆきや君だ。

確かこの前は小学校を卒業してすぐに来てくれたから、

まだ小学生っぽかったのに、なんともう高校1年生になったのだとか。

ビックリしてしまうやん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

顔だちもスッとして、イケメンのお兄さんになっていた。

ゆきや君ママのみいちゃんも一緒に来てくれたので、昔話に花が咲く。

相変わらずの息子命のままで、変わらなさに大笑いしてしまったけれど、

楽しくていいなあ。

 

あお君は、知らない大きなお兄さんにびっくりしたのか、

しばらくドールハウスで遊んでいたが、人差し指と親指をくっつけて、

ちょっとだけ、のジェスチャーをして、「ママの所に行く」と出て行った。

 

ちょっとだけ、のポーズが可愛い。

でも戻ってこなかったぞ。まあ、そうだと思ったけど。

 

今日のタイトルの絵本は、ゆきや君が本棚から見つけ出して、

大好きだったと教えてくれた本。

とよたかずひこ作の『とうふさんがね・・』だ。

とうふさんがね・・

 

 

 

 

 

 

『たまごさんがね・・』とか、『なっとうさんがね・・』などと同じシリーズの絵本で、

最後が「しんぱいごむよう!!」というセリフで、解決していく。

 

小さい豆腐たちが刻んだネギを体に乗せて、まな板から滑り台みたいに

みそ汁のお鍋に飛び込んでいく。

大きすぎる豆腐の「おっちゃん」は、みそ汁の鍋に入れない。

でも心配ご無用、おっちゃんは隣で冷ややっこ。

 

その、「おっちゃんはとなりでひややっこ、が好きで、ずっと言っていた」と

ゆきや君が懐かしがってくれた。

良かった良かった。また3年後と言わず、ぜひ遊びに来てください。

 

最近文庫にお客さんが来たら、もれなく芝さんがお話を押し売りするねん、と

お話なんて聞いたことが無いというゆきや君親子に、

『やぎとライオン』と『ちいちゃいちいちゃい』を聞いてもらう。

 

そしたら、「後で芝さんに、ちいちゃいちいちゃいって何回出てきたか、

聞かれるのかと思った」とみいちゃんが言う。

途中まで数えていたそうだ。

聞きません!

 

次の文庫の日は、6月4日です。

(芝 直子)

「おばけのバーバパパ」 2022年5月7日 

今日のまゆーら 2022/05/09



写真、見てください!

おばけのバーバパパと子どもたち。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作ってくれたのは、思いがけなく文庫に来てくれたはるかちゃん。

今度来てくれるのは夏休みだなと思っていたら、

ゴールデンウイークで帰省中だったらしい。

 

で、何かしたいと言ってくれたので、工作材料の箱を引っ張り出して、

ビーズを探してたら風船が出てきた次第。

初めは口で吹こうとしたけれど、固いし、コロナのご時世、

マスクを外してプウプウするのもまずいし、秘密兵器のポンプでパコパコしたら、

古い風船なのに、問題なく膨らんだ。

 

それがきれいなピンク色。

私がオレンジの風船にネコを描いたものだから、

このピンクに顔を描くなら、そりゃあバーバパパでしょう、と

本棚から出した絵本を見ながら、はるかちゃんが描いてくれたのだ。

そっくり!

 

 

 

 

 

 

 

 

ついでに黄色と青の風船にも顔を描いたら、バーバの子どもたち。

生き物好きのバーバズーと、発明好きのバーバピカリの出来上がりだ。

バーバモジャなら描けなかったと思うので、黒の風船が無くて良かった。

 

せっかくなので、バーバパパファミリーの記念撮影。

はるかちゃんはその向こうで、ビーズを通してネックレスの制作中だ。

そっちもすごくかわいいのができた。

 

因みに、遅れてやってきた弟のあきら君は、

負けじとオレンジの風船を膨らませて、バーバリブを描いてくれた。

そっちの方が難しかったようだ。

 

はるかちゃんにお話を二つ聞いてもらったし、文庫を開けてて良かった。

前に『元気な仕立て屋』を語ったら、怖かったようなので、

今日は怖くないお話にしようと言ったら、「こわいのがいい」とのこと。

 

ホント? それならと、『ちいちゃいちいちゃい』をやってみた。

ちょっぴり怖くて、最後はびっくりするお話。

それと、境内でしきりにさえずる鳥に因んで、『鳥吞爺』だ。

 

さあ、文庫を開けてると、やっぱりいいことがあるわ。

また楽しいことがありますように。

 

次の文庫の日は、5月21日です。

(芝 直子)

「ヤギとライオン」 2022年4月30日

今日のまゆーら



ゴールデンウイークの真ん中という事で、静かな文庫。

ひょっとして誰かが来たら、と思うとお休みにはできない。

 

誰もいない文庫で、本を読んだり、お話の練習をしたりして過ごす。

お話と言えば、ずうっと昔、まだ県立図書館から団体貸し出しを受けていたころ、

借りていた、1冊の絵本を探している。

 

トリニダード・トバゴの民話を、内田莉莎子さんが絵本にしたもので、

『ヤギとライオン』という、楽しい絵本だ。

雨宿りをさせてくれたライオンが、実は自分を食べるつもりだと気づいたヤギは、

機転を利かせてピンチを切り抜ける。

 

むかいながまささんの大胆な絵と相まって、そんなアホな…と思いながらも

突拍子もない言葉で繰り返される歌詞が、ずっと心の中で残ってしまう。

 

文庫でも良く読んだし、人気の絵本だったと思う。

お話を語る時のテキストにしている本の中に、同じお話が載っていて、

懐かしくて、でも、私にとってはやっぱりあの絵本!

 

文庫の本ではなかったことが、残念だ。

なにしろ今買おうとしても絶版で、ネット通販ではたまげるほどの値段。

やっぱり図書館で借りて見るしかなさそうだ。

ヤギとライオン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次に覚えるお話は『ヤギとライオン』にしよう。

ただし、このお話のネックは歌なのだ。

リズム音痴かと思うくらいに、歌は苦手。

なんとか歌えなければこのお話は語れないから…。

チャレンジしよう。

 

和子さんにお話をリクエストされて、『鳥呑爺』を語る。

きれいな声で鳴く小鳥をうっかり吞んでしまったおじいさんの話。

するとおなかの中で鳥が鳴くのだ。

 

境内ではひっきりなしにウグイスが鳴いている。

和子さんによると、朝の4時半頃から鳴いているとのこと。勤勉だわあ。

 

ウグイスではないが、イソヒヨドリという鳥がいて、いい声で長々と鳴く。

あれを聞くたびに、『鳥吞爺』の鳴き声、「アヤチュウチュウ コヤチュウチュウ

ニシキサラサラ ゴヨノサカズキ モッテマイロウカ ビビラビン」を

思い出すのだ。あ、アヤチュウチュウって鳴いてる…と。

 

次の文庫の日は 5月7日です。

(芝 直子)

「スイミー」 2022年4月16日 

今日のまゆーら 2022/04/18



花祭りも無事に終わり、すっかり初夏の風情…

と思っていたら、一転して今日は冬が戻ってきた。

冷たい強風にあおられて、境内のお花も寒そう。

午前中に行った四季の郷では、藤の花もちぎれそうだった。

 

和子さんが「ストーブ点けてね」と言われるが、

さすがにそこまではしなくても大丈夫。

お客様が無かったので、ガラス戸を締め切って、読みかけの本を読む。

 

それから工作材料の整理とチェック。

この前来てくれたはるかちゃんに、いきなり工作したいと言われて、

何の準備もしてなくて、気の毒なことをしたのだ。

次回までには、まじめに何か用意しておかなくては!

 

この頃私がハマっている工作は、消しゴムハンコ。

彫刻刀やカッターで、消しゴムを刻んで作るものだ。

最近作っているのは、もっぱらマスクに押すハンコ。

白いマスクに、ネコの足跡なんかをペタペタと…。

自分だけのお気に入りのマスクができる。

 

そう言えば、昔も消しゴムハンコでスイミーを作っていたのを思い出した。

レオ・レオニ作の、おなじみの絵本の主人公、スイミーだ。

小学生ならだれでも知っている、赤い魚の兄弟たちと、真っ黒なスイミー。

スイミー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もちろん絵本の版画は消しゴムなわけはないが、

小学校の国語の教科書そっくりに、消しゴムで作ると、みんなが大喜びした。

学童保育の時、宿題の本読みカードに『聞きました』と押していたのだ。

 

調子に乗って、いっぱい作ってこどもたちに分けたんだった。

スイミーよりも、赤い兄弟の方が人気だったのはなぜだろう。

文庫の『スイミー』を見ながら、そんなことを思い出した。

 

でもはるかちゃんには、消しゴムハンコはハードルが高いかも。

危なくないものを、やっぱり考えよう。

 

お客様はなかったけれど、和子さんにおはなしを聞いてもらった。

今日のお話は、『ケヤキの大木』。

ケヤキの大木が、枝ぶりのいいケヤキと、めおとになり、

子どもの木が生まれて…という不思議な話だ。

 

次の文庫の日は、4月30日です。

(芝 直子)

「おばけのバーバパパ」 2022年4月2日 

今日のまゆーら 2022/04/07



今日は花祭り。

お釈迦様がお生まれになったお祝いの日。

 

去年はあいにくお客様がゼロで、私とお寺の方々とでお祝いをした。

でも今年は珍しいお客様たちが来てくださった。

 

先年32年の歴史に幕を閉じた、内原のかいがら文庫で、

長年文庫のお手伝いをされていた栄田さんと、その息子さん。

それに神戸から春休みで帰省中の、せっちゃんとお子さんたちだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花御堂にお花を供え、誕生仏様に甘茶をかけてお祝いをする。

甘茶をかけるのは、お釈迦様の誕生時に天から甘露の雨が降ったから、

それに因んでの事だと副住職の宏典様が教えてくれた。

 

それから特別に内陣に昇らせていただき、ご本尊の阿弥陀様を拝観。

「みんなをいつでも助けに行くぞと、前のめりに立っていらっしゃる」とのこと。

 

その後は、栄田さんと私の、昔話の語りを二つ聞いてもらった。

栄田さんは『源兵衛ときつね』、私は『元気な仕立て屋』。

でも、『元気な仕立て屋』を語っていると、はるかちゃんと弟のあきら君が、

じりじりとお母さんの膝によじ登っていく。

ちょっぴり怖かったらしい。ごめんね。

でもお母さんのお膝があるから安心だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はるかちゃんはもう小学校に入学とのこと。早いなあ。

栄田さんの息子さんのいぶき君も、明日入学式で1年生とのこと。

もっともこっちは中学校!

 

かいがら文庫の常連さんだったいぶき君らしく、

まゆーらでもパッとお気に入りの児童書を見つけて、借りて行ってくれた。

また遊びに来てね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花祭りの後、文庫ではるかちゃんたちといっぱい遊ぶ。

あきら君は相変わらず恐竜の本が好きで、お母さんに何冊も読んでもらっていた。

次回にお目に掛かれるのは夏休みになるらしい。

きっとまた、びっくりするくらい大きくなってるに違いない。

おばけのばーばぱぱ

 

 

 

 

 

 

 

 

ところでお話の後に読み聞かせをしようと用意していたのは、

ご存じ『おばけのバーバパパ』。

前回の文庫の日に来てくれた小さいお客さんがあるかなあと、用意したのだ。

案外バーバパパになじみがない様子だったので。

 

でも今日のメンバーは、絶対バーバパパを知り尽くしているから、パス。

違う本も用意しとけばよかった。

 

次の文庫の日は、4月16日です。

(芝 直子)

「あっちへいけよ」 2022年3月19日 

今日のまゆーら 2022/03/25



約3か月ぶりの「今日のまゆーら」!

 

コロナの感染者数が増えて、まん延防止措置が和歌山にも適応され、

大っぴらに、文庫は開いてますよ~と言いにくくなっていたので、

この記事をしばらくお休みしていたのだ。

 

そう、ホントは文庫は閉めずに、毎回開いていたのだけれど。

ここ最近は来る子もめっきり減って、開けてはいたものの、

和子さんと二人でおしゃべりばかり。

ろうそくを点けて和子さんにおはなしを聞いてもらうだけだった。

 

ところが!

今日は駐車場に着いたら、お子さん連れのお母さん方の姿が…!

正教寺には以前からご縁があって、よくいらしていたそうだが、

今日は絵本が見たくて文庫に来たとおっしゃる。

わお、それなら私のお客様。

 

しずくちゃんと、じんのすけ君姉弟、それにりゅうたろう君の、

いとこさんたち3人に、お母さん方だ。

 

狭い文庫がお客様でいっぱいになって、久しぶりににぎやかだった。

10か月から2歳までの小さいお客さんたちで、

片っ端からおもちゃを出したり、棚から本を引き抜いて遊んだり。

ドールハウスもしずくちゃんが気に入ってくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

偶然にも、しずくちゃんたちのお父さんが担任をしておられるクラスで、

私が2学期におはなしをさせてもらっていたと分かり、びっくり。

興味を持ってくださったお母さん方にも、急遽おはなしを聞いてもらった。

『猫の嫁』と『扇ノ芝のたぬき』。

こんなチャンスがあるなら、準備しておけばよかったなあ。

あっちへいけよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絵本は『あっちへいけよ』を読んでみた。

1977年に出版された、ヌッドセット作・ボンサル絵の絵本、

犬は嫌いと言う男の子と、お構いなしにじゃれついてくるどこかの犬。

だんだん犬が気になって、うちへおいでよ、と言ってしまったら…。

 

実はこの絵本、今編集作業中の、紀北子どもの本連絡会の機関紙

『紀の子』のために文庫で探して、やっと違う名前で見つけた本。

図書館で本を選ぶイベントで、『いぬなんてだいきらい』という絵本を

選んだ人がいて、その表紙に見覚えが…。

 

確か文庫で見た気がすると、さんざん探したら、なんと1994年になって、

タイトルと出版社と訳者を変えて新たに出版されて、

その時に作者の名前もヌッドセットから、ノドセットに表記が変わっていたのだ。

見覚えがあるのに文庫の台帳になかったのは、そのせいだわ。

タイトルは違っても、まゆーらの本の方が、最初に出版されたものだった。

 

それはさておき、久しぶりににぎやかにいっぱい遊び、お話も聞いてもらい、

帰りたくないというしずくちゃんも、また今度ね、と帰って行って、文庫は終了。

 

次回の文庫の日、4月2日には、花祭りを開きます。

何でもいいので、お花を少し持ってきてね。

道端のレンゲでも、1輪だけでもいいよ。

まゆーら文庫のはなまつり2022

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の文庫の日は、4月2日です。

(芝 直子)