「まどからおくりもの」 2025年12月6日 

今日のまゆーら 2025/12/07



今日は成道会。

お釈迦様が悟りを開かれた日のお祝いで、

文庫では4月の花祭りと並んで、2大イベントなのだが、

しばらく待っても子どものお客様の姿は無くて、残念だった。

 

佐武さんも次の予定があって、早々に帰られたし、

本堂で和子さんと並んで、副住職の宏典様のお経を聞く。

お忙しいのに、成道会のお勤めをしてくださって、申し訳ないです。

 

先日語りの会の仲間に、成道会の日だから、お話会には行けないと言ったら、

成道会って何? と聞かれた。

お誕生日の花祭りは分かるけど、お釈迦様が悟りを開かれたのを、

誰か側で見てたん? とのこと。

そんな難しいことを私に聞かないでくれ、と答えたが、

質問したら、宏典様が丁寧に教えてくれた。

 

お勤めの後は、文庫でお話を聞いてもらう。

フランスの昔話で『小さな白ネコ』。

「ここ掘れワンワンみたい」と言われたので、

ついでに和歌山のしょうもない笑い話、『はなさかじじい』もおまけにした。

花咲か爺ではなくて、はなさんかじじい、なんだけど。

和歌山には、案外おやじギャグみたいなお話が多いので…。

 

さて佐武さんがイチイガシの実を竈山神社で拾ってきてくださったので、

私も自作のお手玉を見せて、中身を当ててもらう。

中身はみんな木の実。あ、ジュズ玉は草の実か。

 

 

 

 

 

 

写真の左から、2個ずつ、ジュズ玉、ツブラジイ、シラカシ、茶の実、椿の実。

佐武さんが拾ってきてくださったのも、中身になっている。

見ないでお手玉の中身を見分ける方法。

 

ジュズ玉とシラカシのお手玉は、手触りは似ているが重さが違う。

比重が違うらしく、シラカシのドングリ入りのお手玉はとても軽いのだ。

一方、ジュズ玉とツブラシイは、重さも手触りも似ているのに、区別は簡単。

ツブラジイのお手玉は振っても音がしない!

中に仕込んだ鈴の音しか、しないから。

今年はお手玉にまで発展して、ずいぶんドングリでは遊ばせてもらった。

まどからおくりもの

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さてさて、今日のおススメ絵本は、五味太郎作の『まどからおくりもの』

「きょうはどうやらクリスマス」 で始まる、おなじみの仕掛け絵本だ。

窓からのぞいてプレゼントを配っていくサンタさん。

なぜか、的外れで不思議なプレゼントばかりになる理由は…

ぜひクリスマスシーズンにお子さんと楽しんでほしい本。

成道会と関係ない絵本でごめんね。

 

次の文庫の日は、12月20日です。

(芝 直子)

「もう おきるかな?」 2025年11月29日

今日のまゆーら 2025/11/30



急に寒くなった文庫で、ドールハウスの冬支度。

すだれや夏用座布団を片付けて、こたつを出した。

コタツの上には、紅葉弁当と松茸の炭火焼き。

ちょっとタイミングが遅れたけれど、千歳あめも置いてみた。

もうすぐ12月で、お正月バージョンに変えなくてはいけないのに。

 

お客様がなかったので、書架の模様替えに専念する。

赤ちゃん絵本を一か所にまとめてみようかと。

 

棚を動かし、背の高い本も入れられるようにしたので、

あちこちに突っ込んでいた赤ちゃん絵本を集められる。

そうは言っても、スペースが限られているのだけれど。

 

棚一杯に集めた赤ちゃん絵本。

やっぱりいいなあ。

 

眺めてて思ったのは、絵本に出てくるクマの多いこと。

どうも最近はクマと言うと、すっかり危険な動物のイメージで、

素敵な絵本とのギャップに、頭を抱えてしまう。

もう、おきるかな?

 

 

 

 

 

 

 

『もう おきるかな?』は、薮内正幸さんの緻密な絵で、

動物の親子が自然に描かれている。

ネコ、ウサギ、クマ・・・

とてもいい赤ちゃん絵本だと思う。

きれいなクマの写真集も見つけたし、やっぱり見てもらいたい。

 

さて、お客様がなかったので、和子さんのリクエストでお話を語る。

『風の神と子ども』 晩秋から木枯らしが吹くころのお話だ。

 

来週の土曜日は、成道会になったので、

誰もお客様が無くても、何か語ろうと思う。

誰か来てくれるといいな。

 

次の文庫の日は、12月6日です。

(芝 直子)

「サンドイッチ サンドイッチ」 2025年11月15日 

今日のまゆーら 2025/11/18



今日のタイトルは、おいしそうな絵本!

久しぶりに遊びに来てくれたしずくちゃんが見つけて、

大事そうにずうっと抱えていた本だ。

サンドイッチサンドイッチ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小西英子作の、サンドイッチの絵本で、その名も『サンドイッチ サンドイッチ』。

しずくちゃんが惹かれたのは、表紙に描かれたゆで卵らしい。

卵大好き、パンも大好きなしずくちゃんの目を釘付けにしたようで、

見るからにおいしそう。

帰りには借りて行ってくれた。

 

本棚にあった『バンどろぼう』の絵本を見つけて、

今日は子ども会の行事で来られなかったあお君が好きな本だと、

お母さんが言っていたが、食パンがいいらしい。

そうね、しずくちゃんの今日のお洋服も食パン模様。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しずくちゃんも、半年見ない間にすっかり大きくなって、

2歳になったとか!!

生まれたばかりの頃から、いやいや、ママのおなかにいる頃からの

文庫の常連さんだ。

 

それが、しっかりした子どものお顔になって、人見知りまで始めたんだって。

半年見ない間に、忘れられてて悲しいよぉ。

でも帰るころには、ニコニコして手を振ってくれた。

帰るから、じゃないよね?

 

しずくちゃんが来る直前までいてくれた佐武さんも、

きっとしずくちゃんに会いたかっただろう。

大きくなっただろう、きっとママは忙しいんだろうと、話していたところだった。

 

佐武さんと、テーブルにいろんなドングリを並べて。

名前あてクイズ(?)をやって遊んでいたら、

本堂からお習字の上田先生が、ハサミを借りに来られた。

 

そしてテーブル一杯のドングリを見て、

「…クマが来るで」とのこと。

うん、こないだも風土記の丘でクマらしい動物の目撃情報があったわ。

幸いあれはどうやらイノシシだった模様。

クマよりましだけど、イノシシかぁ。

 

数日前に、このお寺の山向こうの符ノ谷を散歩してたら、

そこら中、イノシシの掘った跡だらけで、斜面の上の竹の間から、

ブォーっと、何かの鳴き声が響いた。

あれはきっとイノシシだ。危ない危ない。

 

今月は第5土曜まであるので、次は29日です。

で、1週間後の12月6日は、多分成道会です。

 

次の文庫の日は、11月29日です。

(芝 直子)

「木の実ノート」 2025年11月1日 

今日のまゆーら 2025/11/03



昨日の一日中降り続いた雨上がりの、きれいな空。

いつもは空っぽのお墓の花立ての水が、一杯だった。

遠くまでの景色がよく見える。

 

佐武さんがお見えになって、さっそくドングリ談議に花が咲く。

この頃私も、散歩中に拾ったドングリを集めて、見てもらうのが楽しみ。

小さいドングリや、ジュズ玉などは、お手玉の中身にもなるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近集めたのを見てもらったら、

「これはシラカシですね。これはマテバシイ、お尻がくぼんでいるでしょう」と、

すらすら教えてくれる。

一回聞いたのでは耳の右から左へ抜けていくのがつらいところだ。

 

佐武さんが文庫に来る直前に紀三井寺の競技場で拾ったのもあって、

スダジイはすっぽりと殻斗に覆われていて、

いわゆる丸い帽子を被ったドングリのイメージではない。

こんなのが落ちていても、ドングリだとは気づかないかも。

 

マテバシイとツブラシイは、炒って食べられるのだとかで、

さっそく和子さんが台所へ持って行った。

特にツブラシイはおいしいらしいが、こんなに小さいのを食べるのか。

昔の人は根気があったのか、よっぽどおいしいのか、どちらかだな。

 

さんざんどんぐりで遊んだところへ、

前回も来てくださったこはるちゃんと、かほちゃん姉妹が来てくれた。

お昼寝していて遅くなったとかで、時間は短くなったけれど、

ドールハウスや坊主めくりをして遊ぶ。

 

ここだけの話、文庫で坊主めくりをすると、たまに元気な子が

「わっ、坊主出た!」とか「また坊主や、いやや」などと叫ぶので、

ハラハラするのだけれど、お寺に他意はありませんのでごめんね。

木の実ノート

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真は佐武さんがもってきてくださった、『木の実ノート』で、

ドングリのバイブル、『どんぐりノート』と同じゆあさゆうこ作のシリーズだ。

カヤの実なんかが載っていて、これもなかなか面白い。

佐武さんにいただいた本が増えていく。

ありがとうございます。

 

次の文庫の日は、11月15日です。

そろそろ成道会の季節かな。

(芝 直子)

「だーれだだれだ」 2025年10月18日 

今日のまゆーら 2025/10/20



今日は初めてお目にかかるかわいいお客さん。

年長さんのこはるちゃんと、2歳のかほちゃんの姉妹とお母さんだ、

 

だいぶん前に、お姉ちゃんが赤ちゃんの時においでになったそうで、

文庫の日ではなかったとのこと。

だから私は初対面だったのね。

 

とてもかわいい二人がドールハウスで遊びたいと言ってくれたので、

テーブル一杯にドールハウスを広げて、遊んでもらう。

かほちゃんが「どうぞ」と言って、ビールを2回もご馳走してくれた。

うれしいなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いっぱい遊んで、後はお絵かきをしたり、簡単な工作をしたり。

写真はお絵かきをしながら、おやつをいただいているところ。

食べている二人に、おはなし『ねこが、ごはんのあとで顔をあらうわけ』

を聞いてもらった。

 

私が、うっかりおやつの前に手を洗わなかったから。

後でネコみたいに顔を洗っておこう、というお話だ。

 

かほちゃんが「読んで」と出してきた絵本を何度も読んで、

その中の一つが、きむらゆういち作、せべまさゆき絵の仕掛け絵本。

パッチン絵本というヤツで、ものすごく古い。

隠れたかばくんを探して、パッチンと引っぱると、リスさんやネコさんが…。

だーれだだれだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実は文庫で読んだ絵本のタイトルを忘れた。

ネットで探したら、出てこないのよね。

もしかしたらこれではなかったかもしれません。

作者と絵も同じ、パッチン絵本なのに。

 

かほちゃんが近くにあった小型の赤ちゃん絵本の棚から、

次々出してくれるのを見て、他にもいい赤ちゃん絵本があるんだけど、と

考えてしまった。

 

やっぱり赤ちゃん絵本はまとめて手近に置いときたいなあ。

でもサイズ的に入らなくて、それぞれの作者の棚になったいる。

貴重なお客さんだからこそ、考えてみよう。

また赤ちゃんが来てくれるといいなあ。

 

次の文庫の日は、11月1日です。

(芝 直子)

「あっちへいけよ」 2025年10月4日  

今日のまゆーら 2025/10/06



小雨模様の静かな日。

今日もお客さんゼロの日で、和子さんと二人だった。

和子さんもお元気そうで、ゆっくりと文庫でおしゃべり。

 

半年前まで小さいお子さん連れで見えていた、

育休中のお母さん方が最近お見えにならないのは、

みんな復職してお忙しいのだと思う。

そのうちまたお見えになる日もあるだろう。

 

時間がたっぷりあって、和子さんも聞きたいと言ってくれたので、

今日はお話の日になった。

最近覚えた、紀三井寺のもう一つのお話。

山門の仁王さんについての『力くらべ』と言うお話だ。

 

毛見に住む仁吉という大男が、阿波の国の力持ちの所へ

どちらが日本一かと、力くらべに行くのだが、

相手が強すぎて、逃げ帰ろうとする。

そこを紀三井寺の観音様に助けてもらい、

約束通り今も紀三井寺の山門で、門番をしているそうな。

 

本物を見たいと妹が言うので、この間紀三井寺に行ってきた。

仁王様は金網越しに阿吽二体がおられて、

はて、どちらが仁助やら。

 

それともう一つの紀三井寺のお話、『円明はんの三宝柑』。

実は文庫の後、美山村のお月見お話会に呼ばれていて、

そこで語るのだが、練習に和子さんに聞いてもらった。

あっちへいけよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本棚から目についたのは、『あっちへいけよ』という小さい絵本。

なぜか大きい絵本の間で、不思議にピカッと光った本だ。

背表紙が見えなくても、『あっちへいけよ』だと分かったわ。

あ、こんなところにいたのね、と言う感じ。

 

クロスビー・ボンサル絵、ジョウン・ヌッドセット作の絵本で、

最近は絶版で、復刻の予定もないらしい。

中古のマーケットでは数千円の根がついているようだ。

ネコ好きの私でも大好きな、イヌの絵本。

感想を聞いてみたい、小さい子たちの顔が浮かんだ。

 

下の県道で待ち合わせなので、少し早めに文庫はお終い。

雨は上がったようだが、お月さまは見えるかなあ。

文庫にあった、お月見のミニチュアでも写しておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の文庫の日は、10月18日です。

(芝 直子)

「ぴょーん」 2025年9月20日  

今日のまゆーら 2025/09/23



今日は彼岸の入り。

あの猛暑の夏だったのに、田んぼの畔では彼岸花が咲き出した。

お彼岸が来ると、ちゃんと咲くんだなあと感心してしまう。

ドールハウスにも、彼岸花のミニチュアを出した。

 

でもまだまだ日中は照り付けるような日差しで、

その中を来てくださったのは、佐武さんお一人。

世界情勢から始まって、戦後間もない頃の和歌山の事など。

植物やら暮らしやら、話し込んでいたら、時間があっという間に過ぎる。

 

和子さんも一緒になって、今日のお話はアイルランドの昔話。

『一つだけのお願い』。 アイルランドらしい、妖精の出てくるお話だ。

妖精に、一つだけ望みをかなえてやろうと言われた男が、

家に帰って相談すると…

 

妻は子どもが欲しいと言い、父親は金持ちになることを願えと言う。

目の見えない母親は、金銀は要らない、視力が戻ってほしいと言うのだ。

そのたびに、「そうしよう」と答えた男は、さて、妖精に何を望むのか?

 

佐武さんは考え込んでしまい、和子さんは「お母さんの目」との、

和子さんらしい答え。

さあ、お話の結末は…?

「なるほど」と、うなってしまう結末は、また今度聞いてください。

ぴょーん

 

 

 

 

 

 

 

 

さて今日の絵本は、前に紹介した、まつおかたつひで作の、『ぴょーん』

先週、保育施設でこの本を読んでみたのだが、

超満員だったので、後ろまで見えなかったかと反省。

 

縦長に開いて、まずいきなりカエルが、ぴょーんと跳ぶ。

ネコ、イヌ、バッタなどが、みんなぴょーんと跳んだり、

いろんな動物が跳ぶ絵本。

 

見えないかと思って、私が本を持ってぴょーんと跳んだ…。

そのうち、カタツムリ? 魚? 跳ぶかなあ。

魚は飛ぶのよね、トビウオ。

最後はもちろん、女の子がぴょーんと跳んで、おしまい。

小さい赤ちゃんでも楽しめる絵本。やっぱりいいなあ。

 

次の文庫の日は、10月4日です。

この日は美山町で、夜のお月見お話会があるので、

4時20分くらいには失礼します。

早めに来てね。

 

(芝 直子)

「ロージーのおさんぽ」 2025年9月6日  

今日のまゆーら



今日もうだるほど暑くて、子どものお客は無し。

代わりに珍しい大人のお客様が、次々に来てくれた。

 

和子さんの長女のたえちゃんが、お知り合いの方と来てくれて、

その方がなんと市民図書館の司書さんだった。

図書館の話、本の話を色々お聞きして、すごく楽しい方だった。

 

和子さんも混じって、さっそくお話の押し売りをする。

宮城県の昔話で、『話ずきな殿さま』

昔話が好きで、いくら聞いても「もっと別な話を聞かせろ」という殿さまに、

「もうたくさんじゃ、昔話はあきた」と言わせた娘の話。

そう、いわゆるきりなし話というやつだ。

 

実は私が子どもの頃(大昔だわ)、父親に「お話して」とせがんでは、

お話を聞かせてもらっていたのだが、ラジオでプロ野球の中継を

聞いている時に限って、お話は「天からふんどし降ってきて・・・」だった。

「天からなーがいふんどし降って来て…」「まだ降ってる」「まだ降ってる」

南海ホークスの試合が終わるまで、ふんどしが降り続けるのだった。

 

そこへひょっこり私の友だちがやって来た。

元の同僚で、やっぱり以前は図書館司書だった彼は、

プレゼント用に絵本を探しているという人で、現物を見たいと、

まゆーらに遊びに来るのだ。

 

現役の市民図書館司書の方と、彼が揃ったから、私も一緒になって、

本棚から次々に取りだした絵本で、あれこれ話が尽きない。

すごーく楽しい、いい時間だった。

 

彼は前回来た時、友人の赤ちゃんに贈る本を探していたのだが、

今日も色々絵本を見て、候補を絞ったらしい。

たくさんリストアップしておかないと、

これぞというヤツが絶版だったりするものね。

ロージーのおさんぽ

 

 

 

 

 

 

 

 

リストには入らなかったようだが、話題になった中で、

私が好きなのは、ハッチンスの『ロージーのおさんぽ』。

言葉を読むだけでは、後をつけてくるキツネの事が分からないので、

しっかり絵を見るようになった子どもさんに、おススメだ。

じっくり見ると、さんざんな目にあうキツネがおかしくて、絵もきれい。

 

お二方とも、ぜひまた文庫に遊びに来てください。

でも子どもたちがワチャワチャしてる時だと、

ゆっくりおしゃべりできないかもね。

それも文庫らしくていいので、子どもたち、来てくれないかなあ。

 

次の文庫の日は、9月20日です。

(芝 直子)

「どんぐりノート」 2025年8月31日  

今日のまゆーら 2025/09/02



さあ、いよいよ8月もお終い。

なのに猛暑日って・・・

 

第5土曜日だし、この怖ろしいような暑さで、子どもさんのお客は無し。

来て下さった佐武さんと、今日はお元気そうな和子さんと3人で、

まゆーらの歴史などについて、あれこれおしゃべりした。

 

どうやら来年で、多分50周年になるらしい。

とは言っても、そもそも起点があいまいなので、

数年前に伊藤忠財団の表彰を受けた時に提出した記録によるのだが。

 

和子さんによると、そのもっと前からなんやかんや、

子どもに関する活動はしているらしい。

でも『まゆーら文庫』としての活動が始まったのが、

多分このあたり、ということで、伊藤忠に資料を提出したのだわ。

 

私がその2、3年後からお手伝いに参加した時、

既にまゆーらの蔵書印はあったものねぇ。

ゴムが朽ちてしまって、今の蔵書印は2代目だ。

孔雀の返却印は、私が作りに行って、それも今は2代目。

 

50年かあ。

ずっと以前、私も和子さんも若かったころ、

「芝さん、50年経ったら、お堂の縁側で文庫のアルバム見て、

二人でおしゃべりしたいねえ」と、和子さんが言っていた。

 

昨日、和子さんが「覚えてる?」というので、

うん、覚えてるよ。

既に今、そういうことをしてるわね。

 

佐武さんに文庫の歴史のおしゃべりをしてから、

ドングリの話。

 

佐武さんがとても詳しい方なので、色々教えてもらった。

実は秋になったら、紀三井寺の遊歩道にドングリ拾いに行きたい。

あそこにはいろんなドングリが落ちているけれど、

私の狙いは1センチほどの小さいやつで、お手玉に入れたい。

去年、バケツで拾えるほど落ちているのを見たので、狙っているのだ。

どんぐりノート

 

 

 

 

 

 

 

 

 

佐武さんにもらった、いわさゆうこ作の『どんぐりノート』によると、

スダジイとかいう椎の実らしい。

 

『どんぐりノート』はとてもきれいで詳しい図鑑なのだけれど、

ハンディサイズで、持ち歩けるし、遊び方や食べ方も載っている優れもの。

和子さんが「食べたいけど、固いかなあ」というが、

椎の実の豆腐も載っているよ。ただし上級コースらしい。

 

さあ、今日のお話は『大工と鬼六』。

今日びの子どもは「大工」を知らんとか、話が弾む。

聞いてもらって、今日も楽しかった。

 

次の文庫の日は、9月6日です。

(芝 直子)

ぜったいにおしちゃダメ? 続き」 2025年8月16日 

今日のまゆーら 2025/08/24



お盆も終わり、夏休みも残りわずか。

暑い中を、今日もはるかちゃんとあきらくんが来てくれた。

土曜日でリモートワークもお休みらしい、ママも一緒。

 

もうすぐ東京に帰るので、今年は今日でお別れらしい。

そうか、カレンダーを調べたら、今度の冬休みは文庫の日が無いわ。

じゃあ次に会えるのは、春休み!

きっとすごく大きくなっているに違いない。

まゆーら文庫を覚えてくれているといいなあ。

 

貴重な機会なので、やってみたいという工作にチャレンジするが、

最近はすごく小さいお客さんばかりだったので、

工作の材料もあんまりなくて、申し訳なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その中で、バネを作りたいと言ってはるかちゃんが仕上げたのが、

写真の、何かの押しボタン。

実は前回のブログで紹介した、ビル・コッター作の

『ぜったいにおしちゃダメ?』 の表紙のボタンだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私が今日、家から持ってくるはずだったのに、すっかり忘れたのだ。

そしたらはるかちゃんが、せっせと厚紙を丸めて、切って、作ってくれた。

ううむ、絵本の押しボタンにそっくりだ。

押したら、バネでフヨフヨと沈んで、ボタンの感覚。

すごい。

 

佐武さんが新しいシャボン玉液を作ってきてくださったので、

境内で飛ばしてみたり、お約束通り、あきら君が液の容器を蹴っ飛ばしたり。

 

その後は文庫でお話タイム。

今日は熊本県のお話で、『腰折れすずめ』。

聞いてもらってから、ママから「昔話の多い地域ってある?」との質問で、

やっぱり東北かなあ、雪の多い冬に、手仕事をしながら子どもたちに

聞かせるらしいので、とお返事する。

 

でも和歌山にもたくさん昔話はあるよ、と言ったら、

あきら君が聞きたい聞きたいとリクエストしてくれた。

そんならぜひ聞いてもらおう。

とっさに出たのは、『扇之芝のたぬき』と、『円明はんの三宝柑』

 

円明はんは、しばらく語ってなかったから、途中で言葉を間違えてしまった。

それに、コテコテの古い和歌山弁だから、あきら君に伝わったかしら。

里帰り中の、おばあちゃんの言葉に慣れていたら、分かったかも。

 

さあ、また来年会いたいね。

 

次の文庫の日は、8月30日です。

(芝 直子)