「ノンタン シリーズ」 2019年6月15日 

今日のまゆーら 2019/06/17

今日は文庫の本を全部箱詰めして、運び出す日。
本当は今日までに、除籍する本を選んできちんとしておきたかったのだが、
いざ手を付けてみると、残す本(もちろんこっちが圧倒的に多い)が
あまりにも古ぼけていて、ラベルは読めないわ、カバーもビリビリだわ…。

この際だから、破れたカバーは外して、ラベルも新しく貼り直して…と
やっていたら全く捗らなかったのだ。

そうしているうちに、回転する幼児向けの本棚で、不思議な事実を発見。
子どもたちが大好きで、さんざん読んでくれた『ノンタンシリーズ』。
落書きだらけの破れた本は除籍し、後は表紙を取ってきれいになった所へ
ラベルを貼り直して行ったのに、なぜかラベルの文字が違う。

 

 

 

 

 

 

 

 

初期のノンタンシリーズはラベルが『お』。
でも途中からのは『き』。
まゆーらのラベルは著者の頭文字だから、ノンタンは大友よしやすさんと
大友さちこさんの共著。

途中からはそれがキヨノサチコさんになっていて、なぜだろうと、
気になって色々調べてみたら、一時はご夫婦だったのが離婚後に、
版権を巡る裁判の末、キヨノさんのものになったらしい。

とはいえ、二人とももう亡くなっていることだし、なんだかなあ、と
思いながら、古いノンタンはやはり前のままで『お』のラベルを貼る。

ノンタンシリーズは、児童書の中でも評価が分かれる本。
子どもに迎合し過ぎとの意見も聞いたし、あまりにもわがまますぎるとか、
色々言われるけれど、そういう意見も呑みこんで文庫に置いている本だ。

大人の評価と、子どもの人気とは必ずしも一致しない見本みたいだが、
子どもたちは表紙が破れるほど読む本だよなあ、と
文庫の根幹にかかわる結構深いかもしれない事を考えていたら、
さっぱり仕事が捗らなかったという、言い訳だ。

仕方がないから、全部一旦箱詰めしておいて、ぼちぼち箱を開けながら
除籍本と分別しつつ、その作業をやらなくては。
毎回文庫でボーっと座って本を読んでいたツケが回ったらしい。
「ボーっと生きてんじゃねえよ」と、ちこちやんに叱られるわ。

全部終わったら、台帳と照合しながら新しい本棚に戻そうと思う。
何しろ『棚卸』なんて長年してないから、台帳の通りに本があるのかも怪しい。

そんなわけで、宏典さんご夫婦と本の箱詰めをしていたら、
一天にわかにかき曇り…(笑)、土砂降りの雷雨の中を
頼もしい助っ人の方々が来てくださった。

前田さんが段ボールを抱えてずぶ濡れで走って来てくれたのを筆頭に、
中学生になったゆきや君、そのママの松山さん、
そこへ妙ちゃんからの差し入れも届いて、お陰さまで無事に完了。

リニューアル後にも使う予定の大きい本棚まで、運び出してくださった。
ガランとなった文庫の写真を撮っておけばよかったかしら。

(編集注:撮った写真があったので掲載します。)

まゆーら文庫 リニューアル片づけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それにもう一つの心残りは、ネットで見ておいでになったという
親子連れの方に、文庫に上がって頂けなかったこと。
池の鯉を見て帰られたとのことで、やっぱりこんな大雨でもいきなり
来てくださる方はあるのだ。
きれいになった文庫に、また来てくださることを祈ります。

次の文庫の日は、6月29日です。
(芝 直子)

「かはたれ」 2019年6月1日 

今日のまゆーら 2019/06/04

いよいよ文庫のリニューアルが現実味を帯びてきて、

昔の記録も、貸出ノートも、この際すっかりお終いにしようと

今日はせっせとガラクタの整理。

心を鬼にして(?)分別する。

  

でも決められなくて悩んでいたら、久しぶりにお顔を見せてくれたたえちゃんが、

「持ってみて、ときめくかときめかないかで決めるといいんだって」

と教えてくれた。 なるほどなあ。 ほとんどときめかないわ。

 

それに、ほんの少しの場所を片付けただけで、すごい量のごみが出て、

めげてしまう。

整理できたのはほんの一部で、ほとんどは手つかずのまま時間切れ。

またゆっくりチャレンジしよう。

 

終り頃、すっかりいい奥様になったかつての常連さんが来てくれた。

リニューアルの前に名残を惜しみに来てくれたそうだ。

うれしくて涙が出るわ。

 

久しぶりにきてくれたさやちゃんが、本大好きっ子になっていて、

そっちも涙が出そうだった。

担任の先生に、「遠足に本を持って来てはいけません」と言われたそうだ。

ゆっくり本の話ができなくて残念。

 

『かわたれ』は、そんなさやちゃんに押し売り(押し貸し)した本だ。 朽木洋作の『散在ガ池の河童』シリーズの第1巻。

久しぶりだったので、さやちゃんがどんなジャンルの本にときめくのか、

分からなかったの。とりあえず、じっくり読めて、ジーンとくるお話を選んだ。

 

さてさて、ゴミや必要品の山で足の踏み場も無くなった文庫だけれど、

次回の6月15日はまだこのまま開いています。

その後で工事に入って、その次の文庫の日までには終わる予定だそうです。

 

次の文庫の日は、6月15日です。  

 (芝 直子)

「ちっちゃなねずみシリーズ」 2019年5月18日 

今日のまゆーら 2019/05/20

長過ぎたゴールデンウィークも終わって、一か月ぶりの文庫。
前回の花祭りの時に来てくれた、はなねちゃんがママと一緒に来庫。

前回借りた『たんけんライト』と『やさいのおなか』が気に入ってくれたとのことで、
今日もたくさん絵本を見て、8冊も借りてくれた。

そんなにたくさん借りてくれるのなら、ぜひ正式な貸出ノートを作らせて!
と言う訳で、なんと4年ぶりに入会カードを書いてもらい、ノートを作った。
本好きなはなねちゃんだったら、きっとたくさん読んでくれそうでうれしいな。

この4年の間にも、新しいお友だちは何人か来たのだが、
工作目当てだったり、まだ小さくて貸出ノートを作るまでにはならなかったり。

久しぶりに、絵本をメインに、文庫に来てくれるお客さんになりそうな予感。
やっぱり文庫はこうでなくちゃ、と一人ニタニタしてしまう。

ところでその文庫が、何やら風雲急を告げてきた。
なんと文庫の古い本棚を入れ替え、壁も床もきれいにリニューアルするらしい。

来る子も減って来てるのに、なぜお金のかかるリニューアル?と思ったが、
和子さんが「最後の一人の子にも、きれいな文庫で過ごしてほしい」とのこと

うーん、そう言われると。

この前の伊藤忠の文庫功労賞の副賞のお金を、リフォームの原資にするそうだ。
そのお話を聞いて、それは大変だ、と取捨選択する備品や本を思案してしまう。

これは無くていい本、と、別に置いている本以外は、捨てられないし、
本棚が変わるなら、この際より見やすく並べ方も工夫したい。
なんだかんだ言っても、新しい文庫がだんだん楽しみになって来たわ。

とりあえず今日は、文庫の壁に貼っている(100冊になったおともだち)、
(200さつになつたおともだち)などの古い貼り紙を、宏典様に外してもらった。

押しピンが錆びているのは想定内だったが、
いざ外して見るとマジックが退色して読めなかったりして…。

宏典様と、ためつすがめつして、どうにか判読したので、
持って帰って新しい紙に打ち出すことにしよう。

文庫の片隅にある、サイズの小さい絵本を集めた回転する本棚も、
残すべきかどうか、悩みどころ。
あれは大昔(?)、新店のおばちゃんこと・松尾様に頂いた、学習ノートの陳列棚だ。
今日来たはなねちゃんも、クルクル回して喜んで本を見ていた。

その中にあった、モニック・フェリックスの『ちっちゃなねずみシリーズ』を、
はなねちゃんと何冊か読んだのだ。

どれも字の無い絵本で、『いろ』は、ねずみが絵の具をいたずらして混ぜて、
色んな色を作っては、体が絵の具だらけになるのがおかしい。
終いに水のコップに入って体を洗う(?)のだけれど…・
言葉がないからこそ、想像を膨らませて子どもたちとやり取りしながら読める本。

同じシリーズの『かぜ』や『いえ』も楽しい。
久しぶりに回転本棚の中をいっぱい見たわ。

さて、文庫のリニューアルのニュースを聞いて、「変わる前に行こう」とか、
「あのレトロな所が良いのに」とか言っておられるらしい、かつての利用者の皆様。
昔のままの文庫は、もうしばらくで変わってしまいます。
今のうちに名残を惜しみに来てください。

次の文庫の日は、6月1日です。
(芝 直子)

「ふしぎなたけのこ」 2019年4月20日 

今日のまゆーら 2019/04/26

 

 

今日は花祭り。

とってもいいお天気で、久しぶりに文庫に子どもの声が聞こえて、

うれしい日になった。

 

 

 

 

 

 

実は家から文庫に向かう途中、お花を持って歩いている

10人位の親子連れを見たのよね。

 

ん? 何だか花祭りっぽいけど、見覚えのない方たちだし、

まさか違うよね、と思っていたら、その方たちがホントに正教寺に来てくれた。

 

お母さんのお一人が、小学校の頃の常連さんだったらしく、

他の方たちを誘ってきてくれたそうだ。うれしいなあ。

 

常連さんだったらしい、なんて失礼な書き方になったのは、

文庫の時間以外によく来てくれていて、私があんまりお会いしなかったかららしい。

それともすっかり大人になって、見違えてしまったのかも。

かつての小学生が、いいお母さんになっているんだもの、見違えてしまうわ。

 

久しぶりに小さいお子さんたちが花御堂にお花を献げて、

誕生仏様に甘茶を掛けてくれた。

恥ずかしくて、その後ゴソゴソと花御堂の下に這い込む子もいて、可愛い。

 

文庫にも入って来て、『たんけんライト』で盛り上がったり、

『やさいのおなか』にチャレンジしたりして、帰りには本を借りてくれた。

久しぶりに(ザ・文庫)だわ。

 

タイトルの『ふしぎなたけのこ』は、花祭りの読み聞かせの1冊。

松野正子作、瀬川康男絵の、50年以上前に出版されたとっても古い絵本だ。

山奥の村で、たけのこにしがみついてぐんぐん持ち上げられたたろが、

そのままどーんと倒れて行った先が、なんと海辺だったというお話。

 

 

 

 

 

 

その筍を道しるべにして、村の人たちは海の幸を手に入れるのだ。

ジャックと豆の木を連想してしまうわ。

瀬川康男さんの絵が、民話の懐かしい雰囲気を蘇らせて素敵だ。

 

花祭りの読み聞かせに何を読もうかと、文庫の仲間に相談したら、

彼女がパッと挙げてくれたのがこの本。

うん、確かにこの時期そこらじゅうで筍が溢れているわ。

 

和歌山あるある…で、ミカンと筍は季節になると必ず回って来る、と

聞いたことがあるけれども、今年はまだ回って来ないなあ。

明日どこかで筍を買って、季節の恵みを頂くことにした。

 

もう一冊読んだのは、『かえるのどびん』。

次回に紹介できたらいいな。

 

次の文庫の日は、ゴールデンウイークになるのでお休み。

今日初めて来てくださった方に、祭日はお休み、って言わなかった!

だから次回は5月18日です。

 

(芝 直子)

「モチモチの木」 2019年3月30日 

今日のまゆーら 2019/04/02

3時頃から大雨になった日。
今日も残念ながら子どものお客は無し。
でも素敵なお客様たちが来てくれた。

先日伊藤忠の文庫功労賞を和子さんが受賞したお祝いにと、
かつて文庫に通った子どもたちのお母さん方と、あいかちゃん。
あいかちゃんは今春めでたく大学生になるので、
明日引っ越しだとか!!

そんな忙しい日に、愛犬のモコを連れてお母さんと一緒に来てくれた。
可愛い子犬だったモコちゃんも、すっかり熟年犬らしい。
そうだよね、あいかちゃんが大学生になるのだもの。

お話を聞いていてうれしかったのは、文庫の常連だったお子さんたちが、
この春に新社会人になったとか、進学したとか、転勤で引っ越すとか。
とにかくみんな、いろいろおめでたい区切りを迎えられているとの知らせだ。

この年代の方たちと言うのは、まゆーら文庫にとって第二世代。
昔通ってくれていた常連さんの、お子さんたちだ。

うーむ、最近文庫に閑古鳥が鳴いているのは、そのせいだわ。
いつか第三世代を迎えられるまで、生きていられるかしらん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真はお祝いに頂いたシルクフラワーの花束。
本物そっくりだけれど、絹と造花の葉っぱで出来ているらしい。
和子さんだけでなく、私にまで頂戴してしまった。
偶然今日は誕生日で、ありがたく頂戴して、自室に飾ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、4月20日の花祭りのチラシを作りました。
ただし家のプリンターで印刷したので、水に濡れるとにじんでしまう。
晴れの日しか見られないチラシって、どうなんだ。

タイトルの『モチモチの木』は、斉藤隆介作・滝平次郎切り絵の、お馴染みの本。
先日から学童保育の教室用にと絵本をたくさん買った中の一冊で、
いざ持って行った見たら、既になぜか3冊もあったという…。
おかしいな。

 

 

 

 

 

 

 

頂いたものやら、古本で買ったものやらがあったらしい。
気付かない私ってどうなんだ、と自分に突っ込みを入れながら、
この際、1冊しかない(!?)まゆーらの本にしようと、持ってきた。
台帳から消して、同等の金額の絵本を学童に返すことにしよう。
私って、『モチモチの木』が大好きなのかも。

文庫の終り頃に、また時間つぶしに現れた仕事仲間の彼に、
濡れたらにじむ花祭りのチラシを押し売りして、
土砂降りの中を無理やり持って帰らせた。
帰って読めていたら来てくれるかも。

次の文庫の日は、4月6日です。
(芝 直子)

「うれしいさん かなしいさん」2019年3月16日 

今日のまゆーら 2019/03/17

前回は伊藤忠財団の文庫功労賞受賞の藤浪さんにくっついて、
推薦者の上田大愚さんと3人で上京していたので、
1ヶ月ぶりの文庫。

贈呈式に出席し、私はその後のオプションの図書館見学にも行き、
伝説のかつら文庫を見て、大満足で帰って来た。

東京子ども図書館では、松岡享子さんにお会いして、
直接絵本にサインをして頂いた。
松岡さんの絵本、『うれしいさん かなしいさん』で、
ちゃんと『まゆーら文庫様』と書いてくださった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白クマ風のうれしいさんとかなしいさんが、ほんのちょっとしたきっかけで
かなしいさんになったり、うれしいさんに代わったり。
気持ちの持ちよう…ってことかも。

『まえからよんで うしろからよんで まんなかでであうおはなし』という
ちょっと変わった絵本だ。
次回に持って行くので、ぜひサインも一緒に見てください。

で、かつら文庫には壁に全国の地図があって、各地の文庫などの資料を
保管する『マップの部屋』があり、受賞記念にまゆーらの資料も持って行って、
たくさんお渡しすることが出来た。

贈呈式の写真や資料、かつら文庫に持って行ったまゆーらの写真などは
文庫の壁に貼って、アルバムにもまとめたので、お楽しみに見てください。

お楽しみ、と言えば、今年も花祭りの季節が近づいていて、
4月20日に開くそうです。

最近の子どもさんの数を考えて、今年はカレーをやめます、と和子さん。
だから来て下さる方は、仏様に差し上げるお花だけを持って来てください。
レンゲやタンポポなんかでもいいよ。

もう一枚の、何だかよくわからない写真は、まゆーらの天井の物。
今日もいきなり現れた私の知人に、和子さんがまゆーらの歴史の話をして、
そう言えばあの天井のもねぇ…と見上げた次第。

 

 

 

 

 

昔、表現遊び(?)の方が来てくださっていた時、境内に大きい紙を敷いて
その上で子どもたちが自由に描いたり手形を押したりしたものだ。
大きすぎて貼れないから、天井に貼って、そのまま○○年くらい。
(編集注:表現遊びの方→表現教育家の岩橋由莉さん)

贈呈式を機に、文庫の歴史を振り返る事が多かったので、
ずいぶん大勢の方のご協力があったのだと、改めて痛感した。
きっと今ではそれぞれの場所でご活躍のことだろう。
皆さま、その節は大変にお世話になりましてありがとうございました。

次の文庫の日は、3月30日です。
(芝 直子)

伊藤忠記念財団子ども文庫功労賞 受賞のご報告とお礼

まゆーら文庫 お知らせ 2019/03/07

正教寺の境内で開設している「まゆーら文庫」
地域の子どもたちの憩いの場、読書の場として親しんでいただき
40年を過ぎました。

このたび「まゆーら文庫」OB 書家上田大愚様のご推薦で
まゆーら文庫に伊藤忠記念財団様から子ども文庫功労賞をいただきました。

受賞者は代表として藤浪和子が頂戴しましたが
文庫運営を長年一緒にしてくださっている芝直子さんはじめ
多くの関係者の皆様
文庫に遊びに来てくれた多くの子どもたちと一緒に
頂戴した賞と受け止めています。

皆様に深く感謝申し上げます。

3月1日には上田大愚さん先導で

芝直子さん、藤浪和子が上京し贈呈式に臨みました。

 

伊藤忠商事記念財団理事長の小林栄三様から賞状を頂戴しました。

小林栄三様は元伊藤忠商事の代表取締役社長で現在は特別理事
また、オムロン株式会社、株式会社日本取引所グループ、日本航空での社外取締役や
いろいろな役職を兼任しご活躍の方です。

 

 

 

 

 

受賞にあたり、お礼のスピーチをさせていただきました。

 

 

 

 

 

懇親会での記念撮影:左から上田大愚さん、小林栄三様、藤浪和子、芝直子さん

小林理事長は物腰の柔らかい方で、丁寧に話を聴いてくださったと

感激しておりました。

 

 

 

 

 

頂戴した賞状です。額装して文庫に飾らせていただきます。

 

 

 

 

 

 

 

和歌山市長尾花様からお祝いのメッセージを頂戴しました。

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考資料:当日の式次第

「はしるチンチン」 2019年2月16日 

今日のまゆーら 2019/02/17

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いきなり衝撃的(?)なタイトルですみません。

『はしるチンチン』は、しりあがり寿作の絵本。

一見、子どもの好きなチンチンやウンチの類いの絵本みたいだけれど、

これは違う。

 

3歳児のコウキくんが、着替えの途中にフルチンで外に走り出して、

どこまでもどこまでも、海を越えて、外国の知らない地を越えて、

どんどん走って満天の星の中に…。

 

一度読んだ時は、?マークが頭を飛び交い、

「え、最後はどうしたの? お父さんたちはどうしたの?」と混乱した。

裸で走って面白い…というような単純な絵本ではないらしい。

 

と言うか、そもそもこれは幼児向きの絵本だったのだろうか。

そこで、久しぶりに文庫に来てくれた6年生の男の子たち3人に、

「これ、読んでみて」と押し売りしてみた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

来てくれたのは中学受験を無事終えたばかりのゆきや君と、

そのお友だちで前にも来てくれた事のあるつばさ君たち。

 

「…光になるんや」「えー」と彼らも意外そうに読み、

あとからやって来たゆきや君ママは、「哲学やなあ」と断定。

そうかもしれない。

しりあがり寿さんと言えば、朝日新聞の連載漫画の作者だわ。

 

色んな絵本があるのは分かっていたけれど、

異色の絵本を見つけるのも楽しいと思った。

 

よし、とりあえず工作を目当てに遊びに来てくれた3人に、

絵本を一冊読んでもらったゾ。

 

お目当ての工作は、例によってガムテープだけで出来るバッグ。

個性豊かな(?)バッグが出来上がったところで、記念撮影。

彼女へのホワイトデーのプレゼントにしようかとの声も聞こえる。

 

 

 

 

 

 

その後、カードゲームのスポットイットで大盛り上がりをし、

ママも参戦して、ギャーギャー騒いでいたら、

私の同業の男性が3度目の来庫。

 

「そもそもガムテープのバッグはこの人が初めに教えてくれたの!」と

彼らに紹介し、出来栄えを見てもらい、

「…え、オマエら6年で彼女いてるんか」とやっかみ半分のセリフで爆笑した。

 

帰り際、司書でもある彼が「片付けますわ」と

『はしるチンチン』を書架の所定の場所に正しく収めてくれたけれど、

「面白いんやでえ」と言ったのに開こうとしなかったのは、

きっとタイトルのせいに違いない。

 

ところで、お知らせ。

次回の文庫は本当だったら3月2日なのですが、

1日に東京で伊藤忠財団の表彰式があり、受賞者の藤浪さんと、

推薦者の上田大愚氏、荷持ちの私と、3人で上京しますので、

お休みにさせて頂きます。

 

文庫の表彰式に行くのに、文庫を休むのは矛盾だわ。

もしかすると藤浪さんは帰宅していらっしゃるかもしれませんが。

 

私は2日には東京のかつら文庫の見学オプションに参加します。

全国の子ども文庫の資料を収集している所らしいので、

もし準備できたら、まゆーらの資料も置いてもらおうかと思います。

 

そんなわけで、次の文庫の日は、一応3月16日です。

(芝 直子)

「いちばんでんしゃのうんてんし」 2019年2月2日 

今日のまゆーら 2019/02/09

 

 

切干大根を干した網戸が、文庫の入口で日を浴びていて、

大根のいい香りがする。

 

なんでもご住職が親戚のおうちに送るために

もう何日も干して、制作中だとか。いいなあ。

 

文庫は最近お客がなくて、今日も和子さんとおしゃべりして過ぎた。

こんなんで、文庫を長年やって来た表彰をしていただくのは

内心ちょっと忸怩たる思いもあったりして。

でも誰かが急に来た時に閉まっていたらイヤだから…と思うのよね。

 

和子さんも午前中文庫の絵本を何冊も手にとって読んだとの事。

文庫の時間にはやっぱり座り込んで本を読んでいる私も、

絵本の棚はしばらく見てないわ。

 

それで棚から次々に絵本を取り出して、じっくり読んでみた。

わー、この本、あの子に見てほしいなあ、とか思いながら見ていて、

やっぱり文庫にはいい絵本がいっぱいあるぞと、嬉しくなった。

 

で、翌日一人で電車に乗って出かける事があり、

真っ先に思い出したのは、たけむらせんじ作・おおともやすお絵の

『いちばんでんしゃのうんてんし』と『いちばんでんしゃのしゃしょうさん』。

 

 

 

 

 

 

 

 

東京のJR中央線を走る一番電車の、運転士と車掌さんの様子が

おおともさんの細かな絵でつぶさに描かれている。

ただしこの運転士と車掌さんは、同じ電車ではなくて、

それぞれ上り下り別の電車に乗っている。

 

あいにく関東の電車や地理に不案内な私でも、

電車を走らせるためにはこんなにたくさんの手順やルールがあって、

小さなハプニングをクリアーしつつ運転士さんたちが頑張っている様子と

独特のアングルからの沿線の風景に夢中になってしまう。

 

2冊の絵本を読み比べて、時刻や駅の様子を見て行くのも楽しい。

電車の好きな人には、ぜひ2冊とも一緒に読んでほしいと思う。

 

この本を思い出しながら、大阪駅から乗った紀州路快速の車掌さんの

流れるようなアナウンスを聞きながら、その裏のお仕事のあれこれを思った。

 

ちなみに作者のたけむらせんじさんは、本当に元車掌さんだそうだ。

 

次の文庫の日は、2月16日です。

(芝 直子)

「ホビットの冒険」 2019年1月19日 

今日のまゆーら 2019/01/28

今日の文庫は、和本の修理の日。
古い大切な和本の表紙がボロボロになったのでと、
和子さんに頼まれていたものだ。

材料と道具をかついで行くついでに、もしやりたい方があったら
和本を作れます、とお知らせしてけれど、希望者はナシ。

もし子どもたちが来たら、和本用の表紙のはぎれで、
メモ帳を作ろうかと思ったのだけれど。

その代り、古い和綴じの部分を外していたら、私の知り合いがやって来た。
どうも、ここへ来たら居ると思われているらしい。 …当っているけど。

大学図書館の司書経験もある彼としゃべりながら、
和本の修理をして、和子さんのご注文・2冊の修理が出来た。
なかなかきれいになって、これからも使っていただけるのはうれしい。

さて、文庫の本を珍しそうに見ている彼に、お話したのは
トールキンの『ホビットの冒険』。
明日20日にうちで紀北子どもの本連絡会の読書会があり、そのテーマだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ファンタジーの古典で、『指輪物語』の前段のお話になる。
ホビットというのは小人の種類。
ホビットのビルボが、魔法使いのガンダルフや、
ドワーフ小人(ホビットより少し大きい小人!)たちと
竜退治の冒険をする話だ。

『指輪物語』の映画版『ロード・オブ・ザ・リング』を観られた方なら
お馴染みの世界かもしれない。
『ホビットの冒険』上下2冊は文庫にあるが、
なかなか子どもたちにはとっつきにくい本なのが残念。
まゆーらには、貴重で、いい本がたくさんあるんだけどなあ。

次の文庫の日は、2月2日です。
(芝 直子)