今日は彼岸の入り。
あの猛暑の夏だったのに、田んぼの畔では彼岸花が咲き出した。
お彼岸が来ると、ちゃんと咲くんだなあと感心してしまう。
ドールハウスにも、彼岸花のミニチュアを出した。
でもまだまだ日中は照り付けるような日差しで、
その中を来てくださったのは、佐武さんお一人。
世界情勢から始まって、戦後間もない頃の和歌山の事など。
植物やら暮らしやら、話し込んでいたら、時間があっという間に過ぎる。
和子さんも一緒になって、今日のお話はアイルランドの昔話。
『一つだけのお願い』。 アイルランドらしい、妖精の出てくるお話だ。
妖精に、一つだけ望みをかなえてやろうと言われた男が、
家に帰って相談すると…
妻は子どもが欲しいと言い、父親は金持ちになることを願えと言う。
目の見えない母親は、金銀は要らない、視力が戻ってほしいと言うのだ。
そのたびに、「そうしよう」と答えた男は、さて、妖精に何を望むのか?
佐武さんは考え込んでしまい、和子さんは「お母さんの目」との、
和子さんらしい答え。
さあ、お話の結末は…?
「なるほど」と、うなってしまう結末は、また今度聞いてください。
さて今日の絵本は、前に紹介した、まつおかたつひで作の、『ぴょーん』
先週、保育施設でこの本を読んでみたのだが、
超満員だったので、後ろまで見えなかったかと反省。
縦長に開いて、まずいきなりカエルが、ぴょーんと跳ぶ。
ネコ、イヌ、バッタなどが、みんなぴょーんと跳んだり、
いろんな動物が跳ぶ絵本。
見えないかと思って、私が本を持ってぴょーんと跳んだ…。
そのうち、カタツムリ? 魚? 跳ぶかなあ。
魚は飛ぶのよね、トビウオ。
最後はもちろん、女の子がぴょーんと跳んで、おしまい。
小さい赤ちゃんでも楽しめる絵本。やっぱりいいなあ。
次の文庫の日は、10月4日です。
この日は美山町で、夜のお月見お話会があるので、
4時20分くらいには失礼します。
早めに来てね。
(芝 直子)