「勾玉シリーズ」 2015年11月7日
2015年11月11日
前回のハイテンションお祭りハロウィンの文庫から一変。
今日は静かな雨の中をやって来てくれたりこちゃん一人。
手当たり次第に本を引っ張り出して読み、また書架に戻す。
借りて帰るのではなく、今読みたいらしい。
その横で私が折り紙でピョンピョンカエルを作っていたのだけれど、
何としたことか途中で折り方が分からなくなり、りこちゃんに教えてもらった。
そっか、縦と横の折り順が違ってたんだ!
できたカエルの上にまた小さいのを折って乗せ、
その上にもっとちっこいのを乗せてみる。
それをストローをつないだものの上に貼って、
鉄棒をするカエルたちの出来上がり。
なんてこともなく、二人で折り紙やら工作などをしていたら
お母さんが迎えに来てくださったので、それからおしゃべりする。
お姉ちゃんの塾の話や、当節のお受験事情など。
知らず知らずその気もないのに塾の手口に乗せられる…とか。
いやはや大変なんだなあ。
おしゃべりしながら適当に下絵を描いて切ったのが、紙のガイコツ。
二つ折りにした紙を切るだけで、びっくりするほど大きいガイコツになる。
りこちゃんが作ったのは、にっこり笑い顔のガイコツ。
私が作ったのは、帰りにりこちゃんが本棚に貼りつけていた。
誰かが見たらビックリするぞ。
さて、今日のおススメ本『勾玉シリーズ』は、萩原規子作の三部作。
この前、日本公衆電話協会から寄贈していただいた本だ。
古事記をベースにした『空色勾玉』に始まり、
ヤマトタケルの伝説を追うような『白鳥異伝』から、
最後は長岡京が終焉を迎えるいきさつで終わる『薄紅天女』。
日本にもこんな豊かなファンタジーの大作があったんだ!
小学生では読めないと思うけど、中学生、それともお母さん方?
ロマンに満ちたお話ですので、ぜひチャレンジしてみてください。
因みに私が好きなのは、『薄紅天女』に出てくる男装の皇女・苑上。
もう一人、さっそうと男装で登場する藤原仲成と言う登場人物があって、
りりしい美男子ぶりで戦いにも秀でて、かっこいいのだけれど、
実は苑上の敵なのよね。
やれやれ、昨日観て来た宝塚歌劇『新源氏物語』の世界から
まだ戻っていないようだ。
藤原仲成は、平安版『ベルサイユのばら・オスカル』みたいだと
今気がついた。
次の文庫の日は、11月21日です。
(芝 直子)