「ムジナ探偵局」 2022年6月4日
2022年06月07日
冬野のあたりでは、田植えの真っ盛り。
土曜日とあって、競うようにあちこちの水田で田植え機が活躍中だ。
水の満ちた田んぼが、みるみる早苗の緑に変わっていく様子は、美しい。
今日のお客の栄田さんは、自転車で来る途中、そんな風景を堪能されたとか。
この季節って、ほんとに日本の原風景みたいな景色が見られてうれしくなる。
文庫の周りが水田だらけ、ってことかなあ。
子どものお客がいない文庫に来てくださった栄田さんは、
花祭りの日に息子さんと一緒に来てくれた方。
その時に息子さんが借りた本を返しに来てくださったのだ。
そういえば、本好きさんらしく、文庫に入るなり、パッと本を抜き出していた。
『ムジナ探偵局』のシリーズがあったのを目ざとく見つけて、
まだ読んでいない3冊を借りてくれたのだ。
富安陽子作、おかべりか絵の『ムジナ探偵局』シリーズは、私も大好き。
もともと富安陽子さんのお話にハマっているし、おかべさんのイラストも好きだ。
文庫にあるのは4巻までだけど、続きも図書館で読んでみたくなった。
おはなしの会・語りの森の大先輩でもある栄田さんと、
誰もいない文庫で、昔話やその世界について、話が弾む。
貴重な時間を過ごさせてもらった。
後で顔を出してくれた和子さんに、『話ずきな殿さま』のお話を一つ
聞いてもらって、後はうちの糠漬けの愚痴をしゃべってるうちに、時間になった。
また田んぼを見ながら帰ろう。
次の文庫の日は、6月18日です。
(芝 直子)