「どんぐりノート」 2025年8月31日  

今日のまゆーら 2025/09/02



さあ、いよいよ8月もお終い。

なのに猛暑日って・・・

 

第5土曜日だし、この怖ろしいような暑さで、子どもさんのお客は無し。

来て下さった佐武さんと、今日はお元気そうな和子さんと3人で、

まゆーらの歴史などについて、あれこれおしゃべりした。

 

どうやら来年で、多分50周年になるらしい。

とは言っても、そもそも起点があいまいなので、

数年前に伊藤忠財団の表彰を受けた時に提出した記録によるのだが。

 

和子さんによると、そのもっと前からなんやかんや、

子どもに関する活動はしているらしい。

でも『まゆーら文庫』としての活動が始まったのが、

多分このあたり、ということで、伊藤忠に資料を提出したのだわ。

 

私がその2、3年後からお手伝いに参加した時、

既にまゆーらの蔵書印はあったものねぇ。

ゴムが朽ちてしまって、今の蔵書印は2代目だ。

孔雀の返却印は、私が作りに行って、それも今は2代目。

 

50年かあ。

ずっと以前、私も和子さんも若かったころ、

「芝さん、50年経ったら、お堂の縁側で文庫のアルバム見て、

二人でおしゃべりしたいねえ」と、和子さんが言っていた。

 

昨日、和子さんが「覚えてる?」というので、

うん、覚えてるよ。

既に今、そういうことをしてるわね。

 

佐武さんに文庫の歴史のおしゃべりをしてから、

ドングリの話。

 

佐武さんがとても詳しい方なので、色々教えてもらった。

実は秋になったら、紀三井寺の遊歩道にドングリ拾いに行きたい。

あそこにはいろんなドングリが落ちているけれど、

私の狙いは1センチほどの小さいやつで、お手玉に入れたい。

去年、バケツで拾えるほど落ちているのを見たので、狙っているのだ。

どんぐりノート

 

 

 

 

 

 

 

 

 

佐武さんにもらった、いわさゆうこ作の『どんぐりノート』によると、

スダジイとかいう椎の実らしい。

 

『どんぐりノート』はとてもきれいで詳しい図鑑なのだけれど、

ハンディサイズで、持ち歩けるし、遊び方や食べ方も載っている優れもの。

和子さんが「食べたいけど、固いかなあ」というが、

椎の実の豆腐も載っているよ。ただし上級コースらしい。

 

さあ、今日のお話は『大工と鬼六』。

今日びの子どもは「大工」を知らんとか、話が弾む。

聞いてもらって、今日も楽しかった。

 

次の文庫の日は、9月6日です。

(芝 直子)

ぜったいにおしちゃダメ? 続き」 2025年8月16日 

今日のまゆーら 2025/08/24



お盆も終わり、夏休みも残りわずか。

暑い中を、今日もはるかちゃんとあきらくんが来てくれた。

土曜日でリモートワークもお休みらしい、ママも一緒。

 

もうすぐ東京に帰るので、今年は今日でお別れらしい。

そうか、カレンダーを調べたら、今度の冬休みは文庫の日が無いわ。

じゃあ次に会えるのは、春休み!

きっとすごく大きくなっているに違いない。

まゆーら文庫を覚えてくれているといいなあ。

 

貴重な機会なので、やってみたいという工作にチャレンジするが、

最近はすごく小さいお客さんばかりだったので、

工作の材料もあんまりなくて、申し訳なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その中で、バネを作りたいと言ってはるかちゃんが仕上げたのが、

写真の、何かの押しボタン。

実は前回のブログで紹介した、ビル・コッター作の

『ぜったいにおしちゃダメ?』 の表紙のボタンだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私が今日、家から持ってくるはずだったのに、すっかり忘れたのだ。

そしたらはるかちゃんが、せっせと厚紙を丸めて、切って、作ってくれた。

ううむ、絵本の押しボタンにそっくりだ。

押したら、バネでフヨフヨと沈んで、ボタンの感覚。

すごい。

 

佐武さんが新しいシャボン玉液を作ってきてくださったので、

境内で飛ばしてみたり、お約束通り、あきら君が液の容器を蹴っ飛ばしたり。

 

その後は文庫でお話タイム。

今日は熊本県のお話で、『腰折れすずめ』。

聞いてもらってから、ママから「昔話の多い地域ってある?」との質問で、

やっぱり東北かなあ、雪の多い冬に、手仕事をしながら子どもたちに

聞かせるらしいので、とお返事する。

 

でも和歌山にもたくさん昔話はあるよ、と言ったら、

あきら君が聞きたい聞きたいとリクエストしてくれた。

そんならぜひ聞いてもらおう。

とっさに出たのは、『扇之芝のたぬき』と、『円明はんの三宝柑』

 

円明はんは、しばらく語ってなかったから、途中で言葉を間違えてしまった。

それに、コテコテの古い和歌山弁だから、あきら君に伝わったかしら。

里帰り中の、おばあちゃんの言葉に慣れていたら、分かったかも。

 

さあ、また来年会いたいね。

 

次の文庫の日は、8月30日です。

(芝 直子)

「ぜったいに おしちゃだダメ?」2025年8月2日 

今日のまゆーら 2025/08/03



今日も猛暑日予報。

文庫の前にお墓に参ったら、蛇口からは熱湯が出るし、

お墓の周りのコスモスを掘ってみたら、まるでコンクリのような土。

お父さんが苗を少し分けてもらってきて、と言うけれど、無理だわ。

 

さて夏休みになって、三か月ぶりにあお君たちが来てくれた。

いとこさん二人も一緒で、男の子3人のパワーがすごくて、

カードゲームを始めたら、エキサイトして終わらない。

 

そのそばで、我関せずと静かに遊ぶしずくちゃんが、

いつの間にか隅っこに座り込んで、積み木に夢中になっていた。

大騒ぎのお兄ちゃんたちに見向きもせず、バランスを取って積んでいる。

あんまり可愛いので写真を撮ってしまった。 いいなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから佐武さんの指導の下、お手製のシャボン玉で遊んだ。

さすがに大きい子たちで、自分たちでどんどんシャボン玉を飛ばすし、

今回は誰もシャボン玉液の容器を蹴っ飛ばさなかったので、無事終了。

 

途中で長期休暇限定の、東京組も合流した。

はるかちゃんとあきらくん。

昨日までドイツに出張していてフリースを着ていたというママが、

半袖Tシャツで付いてきてくれた。

和歌山は暑い!!

 

時間を忘れて遊びすぎたあお君たちだったが、おじいちゃんがお迎えが来て、

あわてて本も借りずに帰ってしまった。

それからはるかちゃんたちに、お話『やぎとライオン』を聞いてもらう。

食べられそうになったヤギが、とんちを働かせて逃げ出すお話。

とっても楽しんでくれたみたいで、良かった。

 

次回はお盆だけれど、文庫はあります。

8月16日。

良かったら来てね。

 

そういえば、今日みたいに元気いっぱいの男の子たちが集まるなら、

ぜひあの絵本を持ってこよう。

今日は荷物が多くて、持ってこなかったのよね。

そんなときに限って、ぴったりの子どもたちが来てくれた。

ぜったいにおしちゃダメ?

 

 

 

 

 

 

 

ビル・コッター作の、『ぜったいに おしちゃダメ?』

あからさまに押したくなるような、押しボタンの表紙で、

見たことのある子もいるかも。

押したらダメなんだけど、押してみたくなる絵本です。

 

次の文庫の日は、8月16日です。

(芝 直子)

「だじゃれ日本一周」 2025年7月19日 

今日のまゆーら 2025/07/22



いよいよ夏休み。

とは言っても、ずうっと暑いので、今さら夏休み感が無いんだけれど。

今日のお客様は、前回に続いて登場の前田ファミリー。

 

可愛いすずかちゃんを囲んで、ママの他、あいか姉ちゃん(おばさん!)や、

みりちゃん(おばあさん)。

 

前田家の初孫とのことで、そりゃあ可愛いに違いない。

すずかちゃんの一挙手一投足に大騒ぎになる様子が、見ていても楽しくて、

(うん、孫もネコも、このくらい小さいうちが花だよね)と、

失礼なことを思ってしまったわ。

 

今日はお習字の日で、本堂にも連れて行って、

上田センセに「前田家の顔やなあ」とも言われたらしい。

上田センセは、前田三きょうだいのお習字の先生でもあったものね。

 

 

 

 

 

 

 

文庫でいっぱい遊んで、積み木の入っていた箱で電車ごっこをしたり、

赤ちゃん用のフワフワ野菜の入っていた入れ物を帽子に被ったり。

確かに帽子サイズなんだけど、中に埃が入ってないか、私はそっちが心配。

だじゃれ日本一周

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その間にあいかちゃんが棚から出して見ていたのが、

長谷川義史作の絵本、『だじゃれ日本一周』だ。

長谷川さんらしい、とっても面白い本。

都道府県の名前をだじゃれで書いてるだけなんだけれど、

あまりのだじゃれのひどさにひっくり返ったり、それでいて

ご当地の特産なども描きこんでたりして、見ていて飽きない。

 

和歌山県は?とあいかちゃんが探したら、

『わかやまゆうぞう』となっていた。わ・加山雄三ね。

そこでみりちゃんから、加山雄三さんの出身地は和歌山県じゃないと突っ込み。

まあいいのよ、きっと。

 

それから、短いネコのお話を一つ聞いてもらう。

『ねことかにのかけくらべ』で、カニは自力で走らず、

ネコのしっぽにハサミでつかまっていく話。

牛の背中にネズミが載って、神様の御殿まで行って十二支に入る、

「干支の始まり」を思い出してしまうわ。

 

「ネコは尻尾が痛くなかったのか」と、みりちゃん。

うん、私もそう思います。

 

お盆にはパパが迎えに来るという、里帰り中のすずかちゃん。

また会えるといいね。

 

次の文庫の日は、8月2日です。

(芝 直子)

「ぴょーん」 2025年7月5日 

今日のまゆーら 2025/07/07



さあ、今日は文庫が超満員。

早くも梅雨明けして、日中に小さい子を連れて外出なんて

とても危険そうだから、お客様は無いかなと思っていたんだけれど。

 

いつものようにお土産を持って遊びに来てくれた佐武さんと

おしゃべりを始めたら、外で子どもさんの声。

久しぶりにいつき君母子が来てくれ、その後しおりちゃん母子、

続いて、初めて見る可愛い小さな女の子。すずかちゃん。

 

パパはかつて文庫の常連さんだった、前田さんちの男の子で、

えっ、あの子のお嫁さんと赤ちゃん…。

赤ちゃんのおばさん(ニヒヒ…)になってしまった、あいか姉ちゃんと

赤ちゃんの若いおばあさん、みりちゃんも一緒だった。

おー、久しぶりに前田ファミリー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ごった返す文庫の中で、絵本を読んだり、積み木をしたり、

さんざん遊んだ後、ちょっと境内の日陰も伸びてきたので、

外に出て、シャボン玉で遊ぶ。

佐武さんがみんなに教えてくれたけれど、小さい子には難しい。

 

そこでママやあいか姉ちゃんなど、大人の出番で、しっかり飛ばせた。

子どもたちは飛んでくるシャボン玉をつついて割るのに夢中。

うん、そんな遊び方もアリだけど、みんなシャボン玉だらけになってしまった。

きっとお風呂に入ったら、石鹸は要らないかもよ。

 

さすがに暑いので、シャボン玉を片付けて、また文庫に戻って遊ぶ。

1歳2か月の前田すずかちゃんに、赤ちゃん絵本をいくつか紹介して、

まつおかたつひで作の『ぴょーん」を読んでみる。

いきなりカエルがぴょーんと跳んだり、ネコがぴょーんと跳んだり、

いろんな動物が跳ぶ絵本。

ぴょーん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カエルのページを見せたところで、「カエル、知ってる?」と聞いたら、

ママが「見たことないです」。 そうか、さすが東京の都会の子だな。

冬野の田舎では、もうすぐ田んぼの畔にいっぱいいるからね。

 

さて、田んぼと言えば、田植えとネコのお話を2題、きいてもらう。

『手伝い猫』と『さなぶりの猫』。 どっちも田植えとネコが出てくるの。

うん、今日のお話はネコの押し売りだわ。

 

さあ皆さん、熱中症に気を付けて、また文庫にも遊びに来てね。

 

次の文庫の日は、7月19日です。

(芝 直子)

「アメリカのマドレーヌ」 2025年6月21日 

今日のまゆーら 2025/07/01



久しぶりにお客様ゼロの日。

小さい子でも遊びやすい、シャボン玉の道具を作ってみたり、

和子さんとおしゃべり。

 

後は久しぶりに絵本を色々読んで、楽しかった。

ずっと前に読んだきりの絵本って、知ってるつもりでも忘れてる。

ルドウィッヒ・ベーメルマンスの『マドレーヌちゃんシリーズ』も、

文庫にあるだけを全部引っ張り出してみたら、結構新鮮だった。

 

中でも『アメリカのマドレーヌ』って、そんなお話だっけ?

ひいおじいさんが亡くなって、莫大な遺産を受け継ぐことになった

マドレーヌが、いつもの仲間や先生と一緒にアメリカまで行く話。

アメリカのマドレーヌ

 

 

 

 

 

 

 

受け継いだのは金鉱や油田、広大な農場や店舗って、どんな話だ。

何でもこの本は、ベーメルマンスの没後、残された下絵を元に、

孫が完成させたとのこと。

マドレーヌちゃんが出てこない、クリスマスのお話も二つ載っている。

色んな意味で、意外な絵本だった。

 

さて、和子さんがお話のリクエストをしてくれてので、

前回とは別の、田植えと猫のお話を一つ。

『さなぶりの猫』

鯉を盗ったと濡れ衣をきせられた飼い猫が、二本足で立って、

主人の布団の周りを「俺ではねえぞ」と歌い踊る話。

怪談ではないので、楽しいお話だ。

 

冬野の田植えも、まだ代かきをしているところもあるが、そろそろ終わり。

今年のお米の出来に期待しよう。

わらべうたに、頭にお手玉を乗せて、「今年もお米がいっぱいとれますように」と

手のひらに受けるのがあるわ。

 

次の文庫の日は、7月5日です。

(芝 直子)

「くだもの」 2025年6月7日 

今日のまゆーら 2025/06/08



そろそろ梅雨入りも近そうな曇り空。

今日の文庫は、りょうたろう君とやまと君兄弟と、そのお母さん、おばあさん。

文庫に遊びに来てくれたのは、初めてかもしれない。

 

うれしいな、お客さんでにぎやかな上に、先週に続いて佐武さんもみえた。

さっそく先週、佐武さんにいただいたシャボン玉液の登場だ。

佐武さんが手際よく準備をしてくださって、境内で飛ばしたけれど、

写真のような大きいシャボン玉が次々に飛び出して、大騒ぎで遊んだ。

すごくきれいで、おばあさんも動画を撮っておられたようだ。

しゃぼんだま

 

 

 

 

 

 

 

 

 

りょうたろう君もだんだん上手になって、

お兄ちゃんの真似をしたいやまと君も大騒ぎ。

本当に楽しく遊んでくれて、良かった良かった。

 

境内の石畳に液をこぼしてしまったので、バケツの水を何杯か掛けた。

でもひょっとして、雨が降ったら誰かが滑らないか、ちょっと心配です。

次回は置き場所に気を付けなくては…。

くだもの

 

 

 

 

 

 

 

 

 

文庫の中で、絵本が好き、果物が好き、という二人に読んだのは、

ズバリ、平山和子作の『くだもの』

表紙いっぱいのサクランボの他、スイカ、リンゴ、柿、バナナなどの身近な果物が、

きれいな絵で描かれて、「はい、どうぞ」と…。

子どもたちが絶対に食べる真似をしてくれる絵本だ。

古い本だけど、とてもいい絵本。

 

さて、今日のお話は、『手伝い猫』を皆さんに聞いてもらう。

何しろ冬野の周りは、右向いても左向いても、今が田植えの真っ盛り。

てんてこ舞いのおかみさんに、手伝ってくれたらいいのに、と言われたネコが、

田んぼに入って田植えをする話で、この季節に語りたかったのだ。

 

きれいな姉様に化けで田植えをしていたのが、年寄り猫と知ったら、

姉様にいいところを見せようと我れ先に働いた若い衆らは、

たまげるだろうなあ。

ばれなくて良かった。

 

いっぱい遊んで、風船を抱えて帰ったりょうたろう君たち、また遊びに来てね。

それにしても、次々に子どもたちに本や手作りおもちゃ、木のコレクションなどを

持ってきてくださる佐武さん。

子どもたちにシャボン玉のやり方を教えている姿は、

すっかり文庫のスタッフに見えたわ。

いつもありがとうございます。

 

次の文庫の日は、6月21日です。

(芝 直子)

「じゃあじゃあびりびり」 2025年5月31日 

今日のまゆーら 2025/06/02



5月もお終い。

暑くも無し、寒くも無しのいい気候になった文庫に、

お客様は大人の方ばかり3人だった。

 

まず佐武さんがいらっしゃって、今日はお手製のシャボン玉一式をいただく。

きちんと講習を受けに行って作ったという、シャボン玉液と、

それを大きく飛ばすためのチェーンやら、道具一式を持ってきてくださった。

 

あいにく小さいお客さんが無くて、実際に遊べなかったのは悔しいけれど、

絶対に子どもたちが喜ぶのは間違いない。

楽しみだなあ。

 

こんな日は蛍が飛んでいるから、夜には見に行くのだと佐武さん。

もう55年もお気に入りのスポットで、子どもたちに蛍の案内をされているとか。

小さい子の手の中に、そっと蛍を入れてあげるって!

親子で、佐武さんに蛍を手の中に入れてもらった体験者もいるらしい。

 

私も小さい頃に、母の実家に蛍を見に行った体験を思い出した。

捕まえて籠に入れ、持って帰ったっけ…。可哀そうなことをした。

 

おしゃべりをしているところへ、栄田さんが本を借りに来てくださった。

数少ない、本を借りに来てくださる大人だ。

さっそくお二人にお話の押し売り。

今日のお話はフランスの昔話で、『小さな白ネコ』

恩も恨みも忘れない、とってもネコらしいネコで、大好きなお話。

 

佐武さんと入れ替わりに、もう一人、2年ぶりくらいで、私の知人が来た。

「芝さん、俺の友だちに、出産祝いの絵本を送りたいんやけど。」

ホウホウ、いつ生まれた赤ちゃん? えっ、1週間前?

 

それは素敵なご質問、と、栄田さんと二人で赤ちゃん絵本を選んでみる。

栄田さんも、かいがら文庫に携わってきた方で、絵本に詳しいし、

彼はなんと、小学生の頃にかいがら文庫に行ったことがあると分かった。

奇遇だわ。

 

赤ちゃん絵本は一杯あるよ。

私が何冊か出し、栄田さんも次々に選んでくれて、

テーブルの上は赤ちゃん絵本だらけ。

 

『たるまさん』シリーズ、『いないいないばあ』、『くつくつあるけ』

『もこもこもこ』、『ぴよぴよぴよ』、『じゃあじゃあびりびり』

『ばあ ぷっぷ』、『はじめまして』

じゃあじゃあびりびり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私はまついのりこさんの『じゃあじゃあびりびり』に詰まった、たくさんの音が好き。

でもきっと私の知らない赤ちゃん絵本も、たくさんあるに違いない。

時間切れになって、彼がまたゆっくり見に来ると言って帰ったので、

私も考えておくことにした。文庫にもまだまだあるし。

いいなあ、赤ちゃん絵本。

 

次の文庫の日は、6月7日です。

(芝 直子)

「いっぽんばしわたる」 2025年5月17日 

今日のまゆーら 2025/05/18



午前中の台風さながらの風雨が一段落。

でもまだ風がひどい。

 

きっとお子さん連れのお客はないだろうから、読みかけの本を持って行く。

でもうれしいことに、文庫を開けて早々、佐武さんがおいでになった。

持ってきてくださった地図を見たり、本のついてのおしゃべりをしたり、

あっという間に時間が過ぎた。

 

途中で顔を出してくれた和子さんも一緒に、きょうもお話を聞いてもらう。

今日のお話は岐阜県の昔話で、『治兵衛さとカッパ』

ちょっと長めの、しっかりした昔話だ。

佐武さんが「今の子には、自在鉤とかいろりの説明が要りますなあ」。

いやいや、それが案外子どもらはしっかり分かって聞いてくれるの。

聞きなれてるというのもあるかもしれないけど。

 

さて、お雛様仕様にしたままだったドールハウスを、五月人形に変えて、

返却用の箱にたまった本を片付けて、今日はお終い。

でも、ついつい出てきた本を本棚に戻す前に読んでしまう。

いっぽんばしわたる

 

 

 

 

 

 

 

見つけたのは五味太郎作の『いっぽんばしわたる』だった。

誰が借りてくれたのか、テーブルの上にあった。

この本、見れば見るほど好き。

そうきたか…、え、いやあ、それは無理だろう、と

ついついニマニマしてしまう本だ。

 

こんな素敵な本に、最近巡り合わない気がして、ちょっと不安だった。

メディアに溢れるたくさんの流行りの絵本があるけれど、

その中で、『いっぽんばしわたる』に負けない力のある本はどれだろう。

 

というわけで、新刊の児童書情報が知りたくなって、

明日は岸和田市立図書館まで行って来ます。

昨年度に出版された児童書についての講演会。

実物も見られるので、楽しみだわあ。

 

次の文庫の日は、5月31です。

(芝 直子)

「モモ」 2025年4月19日 

今日のまゆーら 2025/04/29



新学期も始まって、新一年生になったあお君が来てくれた。

きっと新しい学校生活は、色々大変なこともあるようで、

今日はちょっぴり疲れて、プンプンモードかも。

頑張れ、1年生。先は長いのだ。

 

今日は『地図の日』とかで、佐武さんがこの近辺の航空地図や、

その他の詳しい地図をたくさんコピーして、プレゼントしてくださった。

市役所に行けば、最新の航空地図が入手できるらしい。

拡げて「ここが文庫で」と眺めていたら、珍しいお客さん。

 

「芝さん、いっとです」とやってきたのは、藤浪さんの初孫のいっと君。

そして、その横のきれいな女の人を「彼女」と言うではないか。

なんだと、待て待て…と、飛び上がってしまったわ。

あのいっと君が、彼女だと!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東大阪に住んでいて、ご住職がちょっとお体の具合を悪くされたので、

お寺の草引きに駆け付けたとのこと。

なんと、この暑い日に、彼女さんも一緒に?!

 

「ウグイスが鳴いていて、楽しかった」と彼女さんが言うので、

ぜひお話を聞いてと、『鳥呑爺』を押し売りして聞いてもらった。

「あやちゅうちゅう こやちゅうちゅう にしきさらさら

ごよのさかずき もってまいろうか びびらびん」と鳴く鳥の話。

ここだけの話、あの鳥はイソヒヨドリじゃないかと私は思っている。

 

和歌山には馴染みがないらしい彼女さんに、

佐武さんが、さっそくさっきの地図を見せて、色々紹介してくれた。

うん、パンダがいるのは、この近所ではありません。

太地町は、もっと遠いです。

 

写真はお二人と、いっと君が描いた作品。

いっと君はボールペンで精密な動物画を描いて、あちこちに出品している人。

使っているのは黒のボールペンだけなのだが、100均の黒のボールペンが

ペンごとに色が違って、微妙な色を使い分けるのに良いそうだ。

道理で、この絵のヒョウ(だよね?)の目玉は青いし、口元は赤く見える。

ふしぎだなあ。

 

いっと君たちが帰ってから、あお君のママが、佐武さんに

ルービックキューブの特訓を受けていた。

あお君もママも頑張ってくださーい。

モモ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ところで、このブログのタイトルを『モモ』にしたのは、探しているからです。

ミヒャエル・エンデの『モモ』、50年近く前に出版された本で、

今度紀北子どもの本連絡会の読書会に使いたいのですが、

文庫にあったはず、と探したら行方不明。

4年前に点検した時には既に無かったようなので、さて、どこへ行ったか。

どなたかご存じでしたら、教えてくださいませ。

 

祝日は文庫がお休みになりますので、次の文庫は、5月17日です。

(芝 直子)