「バルサの食卓」 2020年11月7日 

今日のまゆーら 2020/11/09




珍しくも(!)、文庫がとても賑やかだった日。

大人のお客さんお二人、そこへ久々に子どもの声がして、

ひなのちゃんと、あやのちゃん姉妹が来てくれた。

 

 

 

 

 

 

 

3か月ぶりにやってきた二人は、本を返して、また何冊も借りてくれた。

妹のあやのちゃんの方はノンタンがお気に入りで、

何冊かお姉ちゃんに渡しては、一緒のノートに書いてもらっていた。

 

それからお姉ちゃんはプラバンをして、

その間にあやのちゃんと私はカルタやカードゲーム。

年中さんなのに、一人でカルタをスイスイ取っていく。

 

写真はひなのちゃんが作ったプラバンと、折り紙だ。

ひなのちゃんが来たら喜ぶかなあと、8月から準備していた、

鬼滅の刃のランドセルなのに、3か月の間に私が折り方を 忘れた !

 

 

 

 

 

 

 

 

 

始めに折り紙を縦4分の1だけ切り取っておくのを忘れたのだ。

でもまあ、その分は別の1枚を持ってきて、何とか完成したけれど、

すらすらできるひなのちゃんに、ややこしい教え方になってしまって、ごめんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕方からまた小雨が降ってきて、お迎えに来てくれたおばあちゃんと一緒に

バイバイと言って帰って行った。

来てくれてありがとう。 やっぱり子どもの声がいいな。

 

子どもたちに気を遣って、サロンの方へ引っ越してくださった大人のお客さんたち。

約束通りあいか姉ちゃんのお母さんには、前回お渡しできなかった

『妖怪アパート』の別巻・『るり子さんのお料理日記』をお渡しし、

ついでに、あいか姉ちゃんが好きだった『守り人シリーズ』のお料理本、

『バルサの食卓』も押し貸し !

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『守り人シリーズ』の中に出てくる色々なおいしそうな料理が、

写真付きで、レシピとともに載っている。

バルサやチャグムが物語の中で食べた食べ物の描写、

本当においしそうに描かれているから、こういう本が出るのだわ。

 

さて、前回お知らせした成道会のお知らせプリントを作りました。

まだ少し早いけれど、皆さんのおいでをお待ちしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の文庫の日は、11月21日です。

(芝 直子)

「かいけつゾロリのメカメカ大さくせん」 2020年10月31日 

今日のまゆーら 2020/11/04




 

今日は底抜けの晴天だけど、季節の進むのは早い !
もう10月も終わりだ。

ドールハウスの食卓にも、松茸と栗ご飯を作ってみた。
本物を食べてみたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ところで今日は、文庫で昔話を語ってみた。
今日はせっかくのいい季節に因んだお話を覚えてきたけれど、
子どものお客もなかったので、たまたまお寺においでになった
あいか姉ちゃんのおかあさん他、和子さんや宏典くんを捕まえて
拙いお話の練習台になっていただいた。

さしずめ犠牲者1号、2号、3号・・・。

 

 

 

 

 

 

 

あいか姉ちゃんのお母さんは、本当は文庫に本を借りに来てくださった
貴重な文庫のお客様だったのに、その本が文庫になくて、
来週取りに来てくださることになった。

何回か前のブログに書いた、『妖怪アパート』の別巻、
手首だけの幽霊・ルリ子さんのお料理ブックを借りに来ていただいたのに、
あれは私の家の蔵書だったの。 ごめんなさい。

さて、前回からほったらかしていた本の整理。
宏典くんにいただいた『かいけつゾロリ』と、学研ひみつシリーズの受け入れ。
おうちにあった本とのことで、文庫にも数冊あるので、
ありがたくいただくことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それにしてもゾロリって、70冊くらい出てるんじゃないかしらん。
原ゆたかさんって、ゾロリのイメージが強すぎて、他が思い出せないくらい。

この本も、お約束のだじゃれと、いつもの悪役が登場して、
ある意味、ファンの期待を裏切らない。

ちなみにもう1枚の不思議な写真は、お寺の掲示板。
何年も前から、時々ここにビールをお供えしてくださる方がおられるらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どなたかが未だにわからないそうで、
見つけたら本堂にお供えし直しているとのことだ。

近くで庭仕事をしていらっしゃった、好子さんの水分補給用かと
馬鹿なことを思ってしまった。 とんだ失礼をした。
でもすごーく不思議であったかい出来事。

さて、和子さんと相談した結果、今年も成道会をやってみようということになった。
花祭りを中止した時は、コロナ真っ最中だったが、今は少しマシかも。

ただし例年のようにお汁粉のお振る舞いはやめて、
お持ち帰りのできるお菓子を少しばかり用意することになった。

あと、去年の忍者のお話会の代わりに、私の昔話を聞いてもらえたらいいな。
もちろん絵本読みもします !

日にちは12月12日土曜日の、2時から。いつもの文庫の時間とは違うのでご注意を。

次の文庫の日は、11月7日です。
(芝 直子)

「さらわれたデービッド」 2020年10月17日 

今日のまゆーら 2020/10/18




 

 

冷たい雨が一日中降る中、文庫に行って、先にお墓参り。

2週間前にはこんなになかったはずのコスモスで、

お墓が埋まっていてびっくり。 すごくきれい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思わず写メを撮って、遠方に住む妹二人に送信する。

新潟の妹からすぐ返信があり、

「写メ墓参! 南無阿弥陀仏」…良かったわ。

 

さて今日もお客のない文庫で、せっせ本を読む。

今日読んでいたのはR・L・スティーブンソン作の

『さらわれたデービッド』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先週うちで開いた紀北子どもの本連絡会の例会で、

他の文庫の方が薦めてくださった本だ。

まゆーらにもあるのに、内容を覚えていなかったので、

早速引っ張り出して読んでみる。

 

孤児になった少年が、ただ一人の身寄りだと知って訪ねた叔父に売られ、

殺人事件に巻き込まれたり、難破したり。

スコットランドとの内戦で政治犯になっている男とともに行動する、冒険物語だ。

 

イギリスとスコットランドの確執の歴史を知らないと、わかりにくい部分もあるが、

読み始めたら次が気になって、どんどん夢中になってしまう。

気がついたら三分の二ほど読んだところで時間切れ。

文庫の本の片付けもそっちのけで読みふけってしまった。

残りは次にしよう。

 

紀北子どもの本連絡会と言えば、11月の28日にまゆーら文庫をお借りして、

新しくなった文庫見学を兼ねた例会を開くことになった。

子どもの本の目利きの人たちだから、緊張するわ。

 

次の文庫の日は、10月31日です。

(芝 直子)

「さるのてぶくろ」 2020年10月3日 

今日のまゆーら 2020/10/12




 

 

どうやら今流行りの、無観客になってしまったらしい文庫で

自分のための本選びに精を出す。

 

退職以降お世話になっているお話の会『語りの森』で、

いつもいつも楽しいお話を聞かせてもらっていたのだが、

やっぱり自分でもお話を覚えてみたくなったのだ。

 

文庫にある、民話やお話の全集から、楽しいお話や大好きなお話を

改めて選んででみる。

 

私が好きなのは、ちょっぴり不思議で、美しい景色が目に浮かぶようなお話。

そして吹き出すような楽しいお話も好き。

文庫に来た子どもに「お話しして」と言われて語れるのが夢だ。

それとも、もしできるようなご時世になったら、成道会とかの行事の時に。

 

そういえば、確か去年の成道会は忍者のおじさんが来て、お話ししてくれたっけ。

あれは絵本読みだった気もするが。

くノ一になろうとは思わないけれど、普通にお話が語れたらいいな。

 

そんなことを思いながら、改めて本を探す。

そして見つけたのが、花岡大学氏の『さるのてぶくろ』。

「世界のお話・子ども図書館」シリーズの1巻らしいが、

文庫にあるのはこれだけだ。

 

何しろ花岡大学氏と言えば、まゆーらの名づけ親とも言える方だし、

この本も、童話から民話、神話に至るまで集めた短編集で読みやすい。

氏は仏教文学の方かと思っていたが、ずいぶん幅広い!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみにタイトルの『さるのてぶくろ』は、最近別の出版社から

単独の絵本として出版されているようだ。

今日の写真は数十年前に出版された、文庫にある本の表紙。

 

和子さんに言って何冊も借りたから、頑張ってお話を覚えてみよう。

今日も和子さんとおしゃべりしているうちに時間になり、

なんとお土産までいただいて帰る。 ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

もう一枚の写真は、前回上田大愚センセイに指摘されて作った、

栄養バランスの取れたドールハウスの食卓。

何のことはない、定食メニューだわ。

 

次の文庫の日は10月17日です。

(芝 直子)

「妖怪アパートの優雅な日常」 2020年9月19日 

今日のまゆーら 2020/09/21




 

今日もお客のなかった文庫でお茶を引いていたら、

本堂で開かれていたお習字の会の後で

上田大愚センセイが覗いてくださった。

 

和室のドールハウスを見に来てくれたとか。

細かい屋根瓦や違い棚の絵皿などを見て、

「…何をしてくれるのや」とあきれて一言。

誉めてくれたのだと勝手に思っておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そういえば、食卓を見て「栄養バランスが偏ってへん?」

そこか。 サンマと月見うどんとビールだからなあ。

次に見てもらうまでに、栄養バランスの取れた食卓を、頑張って作るわ。

 

そんなやり取りの後、また一人で本棚を見ていたら、

香月日輪作の『妖怪アパートの幽雅な日常』シリーズが目についた。

このシリーズって、おいしそうなお料理が山ほど出てくる。

ただし作っているアパートの賄いさんは、手首だけの幽霊なんだけれど。

ストーリーも面白くて人気なのはもちろんだが、

この賄いさんのお料理本までが別巻で出ているくらいだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

文庫の本棚に、なぜか第1巻がなくて、2巻から後が並んでいた。

どなたかに貸し出し中らしい。 はて。

ちなみに作者の香月日輪さんという方は、田辺市出身の女流作家で、

妖怪や霊などが絡んだお話をたくさん出版していて、

残念なことに数年前に亡くなられた。

 

個人的には、どのシリーズにも共通している、ちょっぴり教訓めいたところが

たくさん読んでいると気になってくるのだが、お話は大好きだ。

未完になったシリーズがあるのは残念だけれど、

『妖怪アパートの優雅な日常』は外伝2冊ほどを含めて全部終了している。

 

第1巻から読んでみようという人がいらっしゃったら、

我が家の本棚にもあるので声をかけてください。

 

さて、文庫でひたすら本を読んで、和子さんとおしゃべりをして、今日もおしまい。

これでお茶をごちそうになって帰るのは、申し訳ないわ。

 

次の文庫の日は、10月3日です。

(芝 直子)

「ものいうなべ」 2020年9月5日 

今日のまゆーら 2020/09/06




 

 

9月になって、大きい台風も接近しているニュース。

何の行事もない半年の間に、変なところで季節を感じてしまう。

 

残念ながら今日も文庫のお客はゼロ。

本棚から出した本をじっくり読んでいるうちに、閉める時間になってしまった。

私はそれでもいいんだけれど、文庫を開けるために

お部屋を片付けてきれいにしてくださっているのが申し訳ない。

 

そういえば、お盆で文庫を閉めた日に、ののかちゃんが

本の交換に来てくれたらしい。

お盆で塾がお休みになったから来られたのかも、と思ってしまった。

みんな色々忙しいのかな。

 

本棚から取り出して読んでいたのは、メリー・C・ハッチ作の

『ものいうなべ』。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「岩波おはなしの本」の1冊で、デンマークの楽しいお話を集めた本だ。

このシリーズは各国に伝わる昔話を、国ごとに集めたもので、

お国柄がしのばれてなかなか面白い。

 

デンマークは言うまでもなくアンデルセンの国。

アンデルセン自身も、小さいころにはこの本に集められたような

昔話を聞くのが大好きだったそうだ。

 

「ものいうなべ」は、貧乏なお百姓が唯一の財産だった牛を売りに行き、

なぜか3本足の鍋と交換してしまうお話。

ところがこの鍋、しゃべるわ歩くわ、お金持ちの家に出かけて行って、

いろんなものを持ち帰ってくる。

 

多分もう絶版になっているらしい数十年前のシリーズだけれど、

文庫には何冊か残っている。

地味―で古い本だから、探すのも大変だったりして。

 

もう一つの写真は、ドールハウスの庭に咲く彼岸花。

花瓶に活けて床の間に置く花ではないかもしれないので、

庭に勝手に生えた・・・という風情に作ってみた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もうすぐ本物の彼岸花が田んぼの畔に咲くだろう。

季節が少し進むかな。

コロナ騒ぎが落ち着くまで、ドールハウスで季節を感じる小物を作ろう。

 

次の文庫の日は、9月19日です。

(芝 直子)

「千一夜物語」 2020年8月30日 

今日のまゆーら 2020/08/30




 

 

本当なら夏休みも残りわずかで、宿題の追い込みの時期というのに、

今年はもうとっくに2学期が始まっていて、子どもたちは汗だくになりながら

マスクをして学校に通っている。

 

今年は本当に季節の行事もできなくて、

メリハリがないまま、月日が過ぎてしまった気がする。

気がつけばもうすぐ9月だ。

 

前回持ち込んだ和室のドールハウスも、秋バージョンに衣替えしてみた。

お月見団子に、ススキ。 座卓の上には月見うどんとサンマガ並ぶ。

ついでに床の間の花も、菊に替えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

残念ながらお客がゼロで、それで遊んでくれる子どもはいなかったけれど、

和子さんがとても喜んでくださった。

「今年はサンマが高いんやって。」 食べられないサンマでごめんね。

 

さて、子どもたちが来たら折り紙でもしようと準備していた作品を

ドールハウスの横に置いて、あきらめて帰る。

作り方を孫に教えてもらった、鬼滅の刃バージョンのランドセルだ・

 

 

 

 

 

 

キャラクターのお決まりのデザインになっている。

ランドセルの中には、同じ模様のノートも入っている。

文庫にくる子たちはきっと喜んで作るかなあと思ったけれど、また次回に。

 

本棚の本を眺めていて、目についたのは古い『千一夜物語』。

元になった底本というものがなく、世界中で再話や補完がされて、

千一夜物語(アラビアン・ナイト)と言ってもいろんな種類がある。

 

 

 

 

 

 

 

文庫にあるのは、子ども向けにやさしく書かれたもので、

ちょっと物足りない気がするが、私は小さいころから千一夜物語が好きだった。

 

ランプの魔人や、空飛ぶ黒い木馬を想像しただけでワクワクする。

いつか自分で覚えられたら、千一夜物語を子どもたちに語ってみたい、

というのは夢だけれど。

 

次の文庫の日は、9月5日です。

(芝 直子)

「ぐりとぐらのえんそく」 2020年8月1日 

今日のまゆーら 2020/08/03

 

 

梅雨明けの発表があって、日差しが痛いほど。

お墓参りの花筒が熱い。

蛇口から出る水もお湯になっていて、しばらく出しっぱなさないと

新しいお花が供えられない。

 

暑い暑いと文庫に逃げ帰ったら、すぐに元気よく女の子たちが来てくれた。

ひなのちゃんと、妹のあやちゃん。

熱い中、遊びに来てくれてありがとう。

 

今日は、1か月半ほどかかって完成したドールハウスを運んできたので、

早速それで遊んでいた。

写真は前からある方のドールハウスで遊ぶ二人。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回作ったのは手前に見える、6畳の和室だ。

床の間に違い棚、屋根も一部についたもので、結構大きくて

文庫の本棚に乗せたら、サイズぎりぎりだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一応夏バージョンにしてるので、お花は花菖蒲だし、座卓の上はざるそば。

季節が移ったらそれなりの小物を作らなくては、というのも楽しみだ。

 

ただ一つうっかりしたなあと思うのは、和子さんのリクエストで作った、

上田大愚センセイの掛け軸で、著作権があるはずだ…。

 

作っているときは気が付かなかったというのも、申し訳ないことだった。

文庫のものにしか使ってないので、なにとぞご勘弁を…と

この場を借りてお詫びします。

 

ひなのちゃんやあやちゃんとカルタをしたり、カードゲームをして、

ワイワイ騒いで文庫の時間が過ぎる。

 

あやちゃんが本棚から出してきた、『ぐりとぐらのえんそく』を読んだり、

『めっきらもっきらどーんどん』の歌を歌ったり。

 

 

 

 

 

 

 

中川李枝子・山脇百合子コンビの『ぐりとぐらのえんそく』は、

何年たっても楽しい本。

くまさんの緑のチョッキの毛糸がほどけていて、巻きながら辿って追いつき、

最後は一緒にお昼ご飯を食べるというのも、いつものパターン。

 

そのお弁当がおいしそうなので、あやちゃんとちょっと感激した。

急にくまさんが加わっても、たっぷりあるのが、さすがはぐりとぐらだ。

 

それから文庫に昔からある、硬貨を入れるとガチャガチャとピエロが

踊りだすおもちゃで遊ぶ。

最近動いたり動かなかったりしていたので、10円玉を入れ、

首尾よく動いたら、ピエロと一緒に踊ってみる。

手足を振り回してピエロに合わせて踊ったら、へとへとになった。

 

さあ、疲れたから帰ろう。

次回は本当だったら8月15日になりますが、さすがにお盆なので

一回お休みして、29日に開きます。

 

次の文庫の日は、8月29日です。

(芝 直子)

「風と行く者」 2020年7月18日 

今日のまゆーら 2020/07/19

 

 

前回の文庫の日が大雨で、一回お休みにしてしまった。

それにしても雨ばかり。

今日は珍しく薄日が差すけれど、一か月ぶりの文庫はお客ゼロ。

 

と思っていたら、学童保育の仕事をしている私の知人が訪ねてきてくれた。

私が年度末に退職したので、もうお目にかかることはないかと思っていた。

忘れずに遊びに来てくれたらしい。

 

彼から最近の学童保育の事情を聞いたり、本の話をしたり。

前職が大学図書館の司書だった彼は、絵本の話もできる人だ。

 

先月海南市にオープンした図書施設ノビノスのことも知っていた。

私もこの頃よく行って、本を借りている。

まゆーら文庫も加わっている、紀北子どもの本連絡会の今年のテーマが、

『図書館でお宝探し』。

 

児童文学の、今まで読んだことのないお宝を見つけようという企画。

それでノビノスに足繁く通っているのだが、なかなか初めてのお宝は見つけにくく、つい自分の好きな作者に目が行ってしまう。

 

今回タイトルにした『風と行く者』も、そうやって見つけた本だ。

文庫でも大人気だった、上橋菜穂子の『守り人シリーズ』の最新作。

長いシリーズが完結したので、外伝が出たのに気づかなかった。

 

 

 

 

 

 

いつもは文庫にある本を紹介しているこのブログだが、

今日は図書館の本でおススメ。

すごく面白くて、守り人シリーズの魅力を再発見したけれど、

これって新しいお宝を発見、とは言えないか。

 

さて写真は、ミニチュアの扇子。

今日から本堂で大人の書道講座を再開した、

上田大愚氏の恩徳讃の書を縮小コピーした和紙を使っている。

 

 

 

 

 

 

 

本物の書の額縁の上に乗せてみたけど、落っこちる…。

和子さんリクエストのミニチュアの和室も、もうすぐ完成する。

その和室に置くお茶道具や小物作りはこれからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな話をしていたら、彼が、将棋盤を作れという。

そういえば、将棋も詳しくて、強いのだ、

この前来たときはご住職のレア物のギターを弾いていたし、

趣味の広いヤツだわ。

 

次の文庫の日は、8月1日です。

(芝 直子)

「あかいかさ」 2020年6月20日 

今日のまゆーら 2020/06/21

 

 

今日の文庫はお客さんは無し。

文庫に座って、折り紙をしたり、和子さんとしゃべったり、

のんびり過ごす。

 

和子さんにお茶室の間取りを教えていただいた。

今度ドールハウスで小さい和室を作ろうとしているので、

和子さんリクエストのお茶室にしてみたいと思ったものの、ハードルが高い。

 

とにかく床の間付きの6畳間ということで、勘弁していただこうか。

床の間の掛け軸だけが決まっているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、折り紙で作っていたのは小さな傘。

小さいほうは普通の折り紙を8分の1に切って使っている。

柄になっているのはカラーのゼムクリップだ。

 

だれか来たら一緒に作ろうかと準備したものだけれど、

一人でせっせと作ってしまった。

傘の大量生産だわ。

昨日までの大雨がやんで、今日は梅雨の晴れ間なのに。

 

作り終わってから、本棚の中から傘の絵本を見つけた。

ロバート・ブライト作の小さい絵本、『あかいかさ』。

1975年に出版された、素敵な本だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤い傘を持って出かけた女の子が、急に降り出した雨に、

「いれて」ってやって来る子犬や子猫、ニワトリを傘の中に…。

でも入りたい動物たちが次々やってくる。

 

みーんな入れているうちに、おや、赤い傘がどんどん大きくなっていないか??

これって、ラチョフの『てぶくろ』を連想してしまうわ。

でも『てぶくろ』と違って、女の子の傘は、雨が上がってみんなが出ていくと

だんだん小さくなって、普通に家の傘立てに収まるのだ。

 

いいなあ、雨の中のちょっとした不思議な世界。

この梅雨の季節に、ぜひ読んでほしい絵本だ。

 

次の文庫の日は、7月4日です。

(芝 直子)