今日は文庫にめずらしいお客様。
朝日新聞社のお若い汽車、もとい、記者の方だった。
最近和歌山に赴任して来られたそうで、文庫を取材に来られたとのこと。
えーっ、最近の文庫は閑古鳥が鳴いてるんだけどなあ。
でも今日はくるみちゃん、あいりちゃんの姉妹と、はるちゃんが来てくれた。
さっそくくるみちゃんがドールハウスを持ち出し、
そのそばでキーホルダーを作りたいと、
無理やり作ったスペースでわいわいやっている所へ取材に…!
子どもたちとの工作にかまけて、きちんとご挨拶も出来なかったし、
いただいたご名刺も、手がボンドだらけで受け取れない失礼の数々。
でもお話は藤浪さんや、はるちゃんのパパ・副住職がしてくださったから、
きっと文庫の様子は伝わったと思う。
ところで、今日一番大変そうだったのは、はるちゃん。
おうちでは末っ子のはるちゃんなのに、
一生懸命くるみちゃんたちのお世話をしてくれていた。
小さい子のやりたいことを聞いて、一緒に遊んであげていたが、
姉妹のやりたいことが別々で、あちらを立てればこちらが立たず、
写真は、ちょっぴり困ってしまったはるちゃん。
さんざん遊んで、ゆっくり本を読めなかったのが残念だったけれど、
もしかしてはるちやんのパパが読んでくださったかも。
だったら一緒に聞きたかったわ。
さて、『ふしぎをのせたアリエル号』は、そのはるちゃんのパパが
本棚のてっぺんの棚で見つけた、分厚い本だ。
リチャード・ケネディ作で、まずはその分厚さにめげそうな外観をしているが
案外読みやすくて、面白い本だ。
だれか読んでくれる子がいたらいいなあと思って、
私が勝手に置いている本。
「3000円もするんだ」とびっくりされたけれど、大丈夫、
ブックオフで何百円かだったから。
人形に心をこめて本を読み聞かせていたら、命が宿って、
人間になる、なんて素敵じゃないか。
いつか誰か、読んでくれたらうれしいな。
次の文庫の日は、6月17日です。
(芝 直子)