「ネコリンピック」 2014年12月20日 

今日のまゆーら 2014/12/23

すわ台風か、と思うほどの大雨。
駐車場から文庫までの間にずぶ濡れになったけれど、
幸い気温は高くて、絞れば水が垂れそうなズボンでも全然寒くはない。

でもまあ座れないのも困るので、藤浪さんがつけてくださった
ストーブの前に立ってズボンを乾かしながら、さやちゃんとおしゃべり。

ほぼ乾いた頃に、みきちゃん姉妹やみうちゃん姉弟が来てくれた。
こんな大雨に!
みきちゃんママのちよちゃんの車で来てくれたそうだ。

いっぺんにぎゅうぎゅうになった文庫で、てんでにお気に入りの本を読んだり、
次々本を引っ張り出したり、実に文庫らしい時間が過ぎる。

目玉は棚から誰かが見つけた犬棒カルタ。
これぞ冬の文庫にふさわしい…かどうかは知らないけれど、
とりあえずかるたで遊ぶことにした。

古い字体のゐやゑがあったり、旧仮名遣いになっていたりで
耳で聞く言葉と取り札の字が違ったりして難しいけれど、
瀬川康男さんの独特の絵で味わいがある。
さやちゃんがたくさん取っていて、びっくりした。

一枚一枚のかるたの意味は、解説書が付いている。
ただ、ちょっと現代では口にしたらマズイのではないの?という言葉も出てくるが。

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ところで今日の本『ネコリンピック』は、ちよちゃんが持って来てくれた本。
ますだみり作、ひらさわいっぺい絵の、12月10日に出版されたばかりの絵本で、
私に見せようとわざわざ大雨の中を持って来てくださったそうだ。

ネコたちが陸上競技に興じるのだが、よーいどんで走らなくてもいいし、
途中から走ってもいいし、どこを走ってもいいし…
○○してもいいんだにゃあ、○○しなくてもいいんだにゃあ、というわけ。

うんうん、ネコならそうだろう。
ルールを守って一生懸命競技するネコがいたらお目にかかりたい…と
飼いネコ10匹に振り回されているリアルネコ飼いとしては、いたく同意。

ゆるーく、気ままに、ルール無用で楽しむネコたち。
ただし「引っかくのはダメにゃのだ」そうだ。

そう言えばおとというちのバカネコの一匹が、
ベランダから下のブドウ棚に落ちて鳴き喚き、
救出するのに悪戦苦闘した愚痴を、ちよちゃんに聞いてもらう。

あいつは前にもベランダから庭の池に落ちて、
ずぶ濡れで家じゅう駆け回ったし。グチグチグチ…。

とにかく見せてもらったこの本が大いに気に入って(同感して)、
文庫でも買おうと思った次第。

まゆーら文庫の蔵書はネコ度が高い、とはゆきや君ママの言だが、
ええい、ついでにもう一冊増やしてしまおう。

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写真は文庫の中にできた靴の山。
外に脱いでおくと濡れるので、藤浪さんがセッティングしてくれました。

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もう一枚は、久しぶりにきてくれただいちゃん。
アンパンマンの絵本を自分で探して、借りてくれたよ!

今日は、皆様からお心尽しのお菓子を頂きました。
私は勝手に文庫で子どもたちに遊んでもらっているだけなのに、
本当に申し訳なくて恐縮しています。
ありがとうございました。

次回はお正月になるので1回お休みします。
皆様良いお年をお迎えください。
来年も楽しい本にたくさん出会えますように!

次の文庫の日は、1月17日です。
(芝 直子)

「もったいないばあさん」 2014年12月6日 

今日のまゆーら 2014/12/08

 

 

成道会です!

ブルネイからはるばるおいでになったお客様を迎えて、

冬野の田舎とは思えない、なかなか国際色豊かなイベント。

 

お客様はブルネイの高校生の皆さんと、引率の先生方。

それに県からいらっしゃった通訳の方などで

去年も来られた先生からのアンコールだったそうだ。

 

惜しむらくはこちらの学校行事やクリスマス会などと重なって、

いつもの子どもの数が少なかったこと。

 

それで恒例の読み聞かせは、数人の子どもたちの前で、

膝をくっつけて聞いて(見て)もらうことにした。

 

読んだのは『みみかきめいじん』と『ぼくはモンスターのとこやさん』。

英語なんて全くできない私としては、いつもどおりに子どもたちがお客さん。

 

他国からのお客様には申し訳なかったけれど、

まあこれがいつもの成道会ということで

細かいところまで見てほしい本だったので、くっついてて良かった。

 

でも良かったのは、そのあとでみきちゃんとりこちゃんのママが

ブルネイの方にもぜひ聞いてほしいと、

真珠まりこの『もったいないばあさん』を読み聞かせしてくれたこと。

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ママは本職の英語の先生なので、ちゃんと対訳版の絵本を準備して、

英語と日本語両方を読んでくれた。

 

なんでもブルネイと言うお国柄は、とても物を大切に使われる国だそうで、

去年来られた時には日本で水道が出しっぱなしになっている事などに

たいそう驚かれたとのことだ。

 

読み聞かせの後で感想を聞くのは邪道だと思うけれど、

きっと共感されたのではないかと思いながら聞かせてもらった。

 

私自身の感想としては、もったいないばあさんがなぜ「ばあさん」なのかが、

最初にこの絵本を見た時から引っ掛かっている。

もっと若い人が主人公ではいけないのか、と。

もったいながるのが、時代遅れと見られている…との先入観が気になるのだ。

 

途中でばあさんがおばけめいたおどかし方をするし、

そんなら「もったいないおばけが来るよ」でもいいだろうに、と

本筋ではないところをグダグタ思ってしまう。

きっと自分がばあさんに近づいているからのひがみに違いない。

 

もちろん紙や鉛筆も大事にしてほしいし、水道の蛇口はまめに閉めよう。

みかんの皮も、この季節の冬野なら、有効に活用できる。

 

そう言えば今日のイベントの後、お寺に宿泊される先生方のために、

藤浪さんが台所の大鍋で柚子を入れたお湯を沸かしていた。

あれをお風呂に入れたら、普通に柚子湯にするよりすごいだろう!!

 

脱線した。

成道会の恒例のおしるこ(ぜんざい?)が、ブルネイの高校生に大人気で、

白玉入りのそれをお代わりする行列ができていたし、

そのあとはみきちゃんママが用意してくれたあやとりで、

はしごの作り方などを教えて大盛り上がりになっていた事も書いておかねば。

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写真はお汁粉を食べるお客さんがたと、

あやとりであいか姉ちゃんやみきちゃんが模範を見せてくれているのに負けじと

自分たちで教えあいをしているゆきや君とりこちゃん。

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この後も折り紙などで日本の子どもの遊びを紹介して、

本堂はにぎやかに国際交流の場になっていたようだ。

 

みなさん、お疲れ様でした。

次の文庫の日は、12月20日です。

(芝 直子)

「そんなことって、ある?」 2014年11月29日

今日のまゆーら 2014/11/30

 

 

「そんなことって、ある?」と言いたくなる事、ないですか?

仕事のことやら、対人関係などで、そうぼやきたくなること。

シンコクな話でなくても、私もしょっちゅうあるんだけれど。

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奥村継夫作・西村繁男絵のこの本も、最後に主人公の僕がそうぼやく。

だって、家族でかけっこをして、途中でリタイアしたはずの妹やお父さん、

イヌのタロウ、お母さん、近所で立ち話をして走らなかったおじいさんまでが、

ゴールした時は僕の前だなんて。

ちゃんと神社で折り返してきた僕がビリなんて!

 

走っている近所の通りの様子や家並みも細かく描かれていて、

マラソンにしてはゆるーい感じが面白い。

私のお勧めの本だ。

 

今日文庫に来てくれたはるかちゃんが本棚から引っ張り出したので、

「面白いで、読んであげよか」と言ってみたら、

「学校で読んでもらったからいい」との事だった。

 

担任の先生が、色んな本を読み聞かせで読んでくれたそうだ。

「いい先生やねえ」と言ったら、最近は読んでくれなくなったらしい。

 

先生も忙しいんや。

それとも読み聞かせが先生のマイブームだったのかも、と

りこちゃんママ。

それはぜひとも続けていただきたかったね。

 

さて何か工作したいと言うはるかちゃんのリクエストで、紙飛行機。

実はこの間、NHKの『ためしてがってん』でやっていた、

自称世界一よく飛ぶ紙飛行機だ。

 

世界一かどうかはともかく、よく飛ぶのは確か。

文庫にあった固い紙で作ったら、まっすぐによく飛ぶ。

 

境内を見下ろす石段の上まで登り、はるかちゃんと飛ばしっこをした。

おりから結構な風も吹く。そう言えば今日、田辺では竜巻があったらしいぞ。

 

その風に乗って、飛行機は境内を飛び越えて、本堂の大屋根の上に…。

続いてはるかちゃんのも、別の屋根に飛んで行ってしまった。

 

「失敗失敗」「そんな時は、すかさずヤーネって言うんや」と、

アホな事を言っても後の祭りで、またいつか風で落っこちてくるのを

祈るしかない。ごめんなさい。

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写真はそのあともまだしつこく飛ばし続けて、

またまた屋根に乗っちまった3号機です。とほほ。

 

もう一枚の写真は、境内であやとりをする少女二人。

どこかの日本庭園みたいだわ。

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さあ、来週はいよいよ成道会です。お楽しみに。

 

次の文庫の日は、12月6日です。

(芝 直子)

☆☆成道会とブルネイの高校生との食事会のご案内☆☆

雲城山正教寺 お知らせ

●今年も成道会の時期が来ました。

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写真は昨年の様子です。

お釈迦さまが悟りをひらかれたことに
感謝しお祝いする法要です。
12月6日土曜日14 時から一時間半位です。
参加費は無料です。

子供向けに短いお経をあげます。
まゆーら文庫から100冊、200冊本を読んだ子へのお祝い。
芝直子さんによる絵本の朗読。
おしるこの振る舞い。

昨年はブルネイの高校の先生が
参加してくれました。
キリスト教やイスラム教の習慣も
教えて頂きました。

今年はブルネイの先生と一緒に
高校生も参加してくれます。

英語が話せなくても楽しめますよ。
お気軽にご参加ください♪

●食事会のご案内

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写真は昨年の様子です

ブルネイからのお客さまと
楽しく夕食を頂きませんか?

12月6日土曜日17 時から一時間半位です。
会費800 円
こちらは先着20人
予約制です。

メールかお電話下さい。
info@syoukyouji.com
073-479-1871
正教寺まで

「妖怪の森 絵巻絵本」 2014年11月15日 

今日のまゆーら 2014/11/16

 

 

さて今日は七五三。

文庫の常連さんには該当者はいないらしく、

参拝後に晴れ姿で来た人はいなかった。

 

去年のりこちゃんや、もっと前のけんたろう君など、

幸せのおすそ分けをいただいたのだけれど。

そう言や、来年はうちの孫かも…。

 

文庫では早々とクリスマスツリーを作ってみた。

今年のは折り紙1枚でできる、リーズナブルなもの。

折り方はいたって簡単だが、めんどくさいのが難点かもしれない。

根気が勝負!

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写真はゆきや君のと、るなちゃんの。それと私が作った見本。

写真撮影時には間に合わなかったが、みきちゃんもせっせと折っていて、

この後、文庫の終了ギリギリに完成した。

 

ツリーのてっぺんに、ふわふわの色玉が三つも乗った意欲作で、

三色団子か、五重の塔の五輪か、と茶々をいれたら、

「クリスマスと花見団子の兼用」という答えが返ってきた。

写真がないのが残念ですぅ。

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さてもう一枚は、絵巻絵本を拡げるりこちゃん。

水木しげる作の『妖怪の森』だ。

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ホントは部屋中に拡げて端から端までたどって楽しむ本。

次々にいろんな妖怪が出てくるし、あちこちに隠れている鬼太郎を

探すのも楽しい。

ゲゲゲの鬼太郎って、昨今の妖怪ブームのはしりに違いない。

 

文庫には他にもたくさん絵巻絵本がある。

『11びきのねこマラソン大会』や、『動物園』、『川』など、

どれも拡げると3メートル近くになって、見ごたえ十分だ。

 

借りて帰るにはカサ高いかもしれないけれど、

ぜひおうちでも、家族で楽しんでほしいと思う本だ。

 

ところで前にお知らせした12月6日の成道会の時には、

去年と同じく、ブルネイからのお客様がいらっしゃるそうだ。

 

去年いらっしゃった方は、イスラム教の方とキリスト教の方。

お二人とも、お釈迦さまが悟りを開かれたお祝いの成道絵に参加されたし、

文庫にはクリスマスツリーの工作が…。

 

正教寺ってスゴイお寺かも。

 

次の文庫の日は、11月29日です。

(芝 直子)

「おしゃべりなたまごやき」 2014年11月1日 

今日のまゆーら 2014/11/08

 

 

今日の写真は、妖怪ウォッチのジバニャン…ではなくて

かわいいるなちゃん。

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厚紙で作ったジバニャン風お面をかぶって、ポーズ。

ついでに踊ってくれるかと思ったけれど、それはあっさり断られた。

お面は弟・たいち君へのお土産だそうだ。

 

今日の工作のお面は、仕事先の学童保育で、ハロウィン用に

子どもたちが黒猫の仮面を作っていたのが進化したもの。

 

一人の男の子が、黒猫ではなくジバニャンの赤い模様に塗り始め、

みんなが、そっちの方がいいと、どんどん目を丸くしたり

顔を大きくしたりしているうちに、この型紙に進化したのだ。

 

ただし耳の切れ込みは、フユニャンにする時は入れてはいけないらしい。

何だか難しいぞ。

 

さて、今日のトピックスはもうひとつあって、それは安原小学校の給食だより。

面白いよ、と、わざわざみきちゃんのママが下さった。

 

なんと、安原小学校では11月に読書週間用の特別メニューがあって、

例えば6日は『100万回生きたねこ』に因んで、ツナの乗った丼で、

その名もなぜか「どらねこどん」と書いてある。

どんなお味かすごく気になるので、ぜひ食べたら感想を教えてほしい!

 

他にも『おおきなかぶ』に因んだ、かぶのクリーム煮とか、

民話『竹取物語』に因んだ、竹輪の磯辺揚げ…ちょっと苦しいぞ。

 

『おしゃべりなたまごやき』に因んで、スクランブルエッグという日もある。

この本、卵は絶対目玉焼きのはずだけどなあ。給食では無理か。

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出版以来40年ほどになる絵本だけれど、いつ見ても大胆な絵と

楽しいお話で、私の大好きな本の一つだ。

 

同じ寺村輝夫さんの本で、『ぞうのたまごのたまごやき』も面白い。

どうしてもこの王様、目玉焼きが食べたいのよね。

 

でも学校もそこまでするなら、絶対に給食の時間にこれらの絵本を

朗読してくれるのだろうなあ。だったらいいな。

 

もう一枚の写真は、何やら頭を寄せ合ってヒミツの寄せ書き(?)を

書いているりこちやんたち。

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見ないで! と怒られるけれど、大丈夫、老眼では見えません。

でも楽しそうね。

 

大事なお知らせ!!

成道会は12月6日の土曜日になりました。

 

いわゆるお汁粉パーティーというヤツです。

もとい、お釈迦さまが悟りを開かれた日のお祝いです。

みんなで来てください。

次の文庫の日は、11月15日です。

(芝 直子)

「ピーター・ラビットのおはなし」 2014年10月18日 

今日のまゆーら 2014/10/21

 

 

「ウサギにヒゲある?」と聞いたのはさやちゃん。

「え? 芝さん、ウサギってヒゲある? ネコならあるけど」とママの妙ちゃん。

「えー…、無いような気がする」と私。

 

折り紙で作ったうさぎに、鉛筆で顔を書こうとしているさやちゃんに

いきなり聞かれて、返事に窮してしまったのだ。

 

文庫を見まわしても、ブルーナのうさこちゃんにはヒゲが無い!

そしたら妙ちゃんが取りだしたのは、回転する本棚に並んだ

ビアトリクス・ポターの『ピーター・ラビット』のシリーズ。

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惜しい、最初に手に取ったのは 「…この本、ネズミばっかり!」

多分『2ひきのわるいねずみのおはなし』か、『まちねずみジョニーのおはなし』。

私はドールハウスが出てくる『2ひきのわるいねずみのおはなし』が好き!

という脱線は置いといて、

 

妙ちゃんはちゃんと『ピーター・ラビットのおはなし』でウサギの絵を見つけた。

みんなにヒゲがありました! すごい、そうだったのか。

 

そしたら、たまたま20年ぶりに文庫に遊びに来てくれていた

かつての文庫の常連さん・みきちゃんが、「この本、なつかしい!」と感激してくれた。

このシリーズに、もう一回り小さいサイズがあったのも、覚えていてくれた。

 

壁に貼った「200冊になったおともだち」の黄ばんだ表には、

4年生としてみきちゃんの名前がある。

うーん、20年前か!! あの頃はホントに大勢の常連さんが文庫に来ていたね。

久しぶりに来てくださると、すっかり大人になって見違えてしまう。

「芝さんは、変わってないですね」

うん、おばさんは20年たってもおばさんなのよ。

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写真は、なぜだか私のパーカーのフードにくっついていた巨大カマキリ。

さやちゃんと山の上に登った時についてきたらしい。

20年ぶりのみきちゃんに次いで、今日の文庫の珍客の2番手だ。

 

もう一枚は、急に気温が下がった夕方になって、境内で色水ごっこをする面々。

一面に境内を彩るコスモスをちぎって、水に浸けているけれど…。

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さやちゃんも、りこちゃんも、はだしで冷たい石畳を走り回っている。

見ている私の方が、ゾクゾクするからやめてほしい。

 

ところで、現在の文庫の常連さん ・ 5年生のみきちゃんは、

今日、和歌山市の陸上競技大会に出場して、見事1000メートルを走ったそうだ。

そして去年の県大会の順位を大幅に更新した。 やったね。

次の文庫の日は、11月1日です。

(芝 直子)

 

「おばけ美術館へいらっしゃい」 2014年10月4日 

今日のまゆーら 2014/10/05

 

台風接近のニュースの中で、今日は安原小学校の運動会。

先生方も、とにかく何が何でも運動会をやってしまいたいはずだから

曇り空をにらんで、大急ぎでプログラムを進めておられるに違いない。

 

そんなわけで、今日の文庫のお客はさやちゃん一人だった。

「みんな遅い」とブツブツ言いながら一人遊びに夢中のさやちゃんと、

時々おしゃべりしながら私も一人で本を読む。

 

そう言えばさやちゃんのお兄ちゃん・いっと君も

一人遊びの名人だとママが教えてくれた。

 

小さい頃、消しゴムのカスを見つめているうちに、次々お話が浮かび、

消しカスだけで1時間、更に新しい消しカスをプラスして1時間…。

どんなドラマチックなすごいお話だったのか、ぜひ聞かせてほしいものだ。

後はその物語を発表する表現力に期待しよう!!

 

文庫で一人遊びのさやちゃんも、ドールハウスやおもちゃの小物を駆使して

お話の世界に入り込んでいるようで、いきなり「おなかすいた」と言う。

 

「そう?」と聞き返すと、「違うで、この子がおなかすいたって言ったの。」

そうかそうか、そいつは失礼。

 

そう言えば、学童保育の教室でも時々ビックリするようなシチュエーションで

ままごと遊びをしている子たちがいる。

「妊娠5カ月なんよ」「もうすぐ生まれるわ」と言うのはいい方で、

「お前、別れてくれないのか」と言う声が聞こえた時は、マジでドキッとした。

 

クレヨンしんちゃんのねねちゃんが仕切る、リアルおままごとの世界だ。

子どものおままごとも、取り巻く環境やニュースに無関係ではいられない…。

 

さて、そんな物騒な世界ではなさそうなさやちゃんの一人遊びを見ながら、

私が読みふけっていたのは、柏葉幸子作、ひらいたかこ絵の

『おばけ美術館へいらっしゃい』のシリーズ。

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子どもにしか見えないおばけたちが、美術館の絵画や収集品から抜け出て、

10歳のアルバイト館長・まひるを困らせるお話。

何しろおばけたちは傍若無人にわがままで、テレビのチャンネル争いをしたり、

自販機の前で子どもからコーラを取り上げたりするのだ。

 

やんちゃな弟二人の面倒をいつも見ているまひるは、

同じノリで、暴走するおばけたちをなだめ、

「これじゃ弟たちの面倒を見てるのと変わらない」とぼやくのだ。

 

振り仮名のついてない漢字もあるけど、なかなか面白い。

ただ、現代を舞台にした読み物と言うのは、10年もすると

それまでの常識が今の子どもの常識として通用しなくなることもあるよね。

 

電気製品、特にIT関係になるともう大変だ。

他の本の読み聞かせで、子どもに

「なぜそのお母さん、ケータイしないの?」と言われたこともある。

 

私が今読んでる推理小説で、ITオンチの私立探偵が

「そのうちメールやら写真が撮れる携帯電話ができるんじゃないか」と

毒づくシーンがあるけれど、そんなの、アタリマエじゃん。

 

更に後10年したら、別の常識が生まれているに違いない!

 

ご住職がカルメラ焼の試作をして、なぜかふくらまなかった名残で

甘ーい匂いに満ちた文庫だった。

のんびりし過ぎて、写真、撮り忘れた!

次の文庫の日は、10月18日です。

(芝 直子)

「くまとやまねこ」 2014年9月20日 

今日のまゆーら 2014/09/23

一か月ぶりの文庫の日。
と言うのも、9月初めに文庫がある正教寺の前ご住職・中井裕子様
子どもたちにとっては「お寺のおばあちゃん」がお亡くなりになったから。

100歳のご長命で、文庫の子どもたちにも温かく接してくださり、
さぞうるさかったであろう子どもたちの声を、喜んでくださった院主さん。
お通夜と告別式には文庫の子どもたちの姿もあり、みんなでお別れをしました。
心からご冥福をお祈り申し上げます。

そのお通夜の席で、導師様がお話の中で触れられたのが、
湯本香樹実作・涌井駒子絵の、『くまとやまねこ』の絵本だった。

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くまは、大切な友だちだった死んだ小鳥を、きれいな箱に入れて抱いて歩き、
他の仲間からは「忘れなくては」と言われて、遂にうちに引きこもる。

でもある日、まぶしいお日さまに惹かれて外に出たくまは、
昼寝をしているやまねこに出会う。

側にあった変わった形の箱が気になったくまは、中を見せて、と頼む。
片目をあけてくまを見たやまねこは、両目を開けて
「君の持っているきれいな箱を見せてくれたらね」と言うのだ。

やまねこの奏でるバイオリンを聞いて、くまは死んだ小鳥との思い出を
どんどん思い出すのだが、白黒のページをめくるたびに
次々赤い色が増えていく所が、キュッと胸に迫る。

この本は、以前から手に入れてうちに置いていた本の一つ。
小さい子が多い文庫向きかどうか、ちょっと思案して…。

東日本大震災の後で、被災地に手持ちの絵本を贈った時も、
この本の内容が辛いと感じる子がいるかもしれないと思って、残してしまった。
心にしみるいい本だけど、あまりにも直近につらい体験をした時よりは
しばらく時間がたってから読んでほしい気がしたのだ。

大切な人との別れを頭では納得できている大人なら、
分かれの後でも受け止められる内容だとは思うけれど。
でも導師様のお話にも出てきたし、思い切って文庫デビューした次第。

さてその文庫は、ビンゴゲームで盛り上がった後、境内で走り回る。
ちょうど来てくれたあいか姉ちゃんの愛犬・もこを取り囲む皆さんの写真。

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次の文庫の日は安原小学校の運動会との事。
運動会が大雨で延期になったら来ます、とみきちゃんのママが言っていた。
でも予定通りある方がいいよね。

そのまた次の文庫の日くらいには、ご住職がカルメラ焼を作ってくださるらしい。
どんなんかなあ。お楽しみに。

次の文庫の日は、10月4日です。
(芝 直子)

第4回いのち大切キャンペーンのご報告

まゆーら文庫 お知らせ 2014/09/15

今年で4回目を迎えました。

命の大切さ
自ら命を断ってしまう方を
どうやったら減らせるか?
そんなことを
学び、考え

そして、
音楽や朗読や漫才で
元気を貰ったり
楽しい気持ちにになったり
ほっこりして貰おう

そんな想いで
FM和歌山さんと
心のSOS サポートネットが
共催しています。

講演は
東京女子医科大学精神科教授の坂元薫先生

丁寧に作り込まれたパワーポイントと
軽妙な語り口で
聴衆を引き込んで
しみじみと命の大切さを
感じさせて頂きました。
そして、ピアノ演奏までご披露くださいました。
びっくりするほどお上手で
これまた、引き込まれました。

朗読は
山本和子さん

漫才はお馴染みのすみたに

音楽は
アコースティックデュオ天の羊
和歌山から紅白を目指すオジサンシンガーTONPEI
      &神戸のJazz  ピアニスト木村拓哉

しみじみしたり、大爆笑したり、
癒されたり、元気を貰ったり。

楽しい一時を皆様と過ごさせて頂きました。

ご参加の皆様、
ご出演の皆様、
ご協力下さった関係各位に感謝申し上げます。

ありがとうございました!!

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