写経表具の進捗ご報告その2

雲城山正教寺 お知らせ 2021/05/01

ご奉賛いただきました皆様、

しばらくご無沙汰をいたしております。

 

いかがお過ごしでしょうか。

せっかくのGWですが、不要不急の外出は控えていらっしゃる方も

多いことと思います。

一日も早く心配なく移動し、

旅に出たり、いろんな方と交流や仕事ができる世の中に

戻してゆきたいですね。

 

お寺では春のお彼岸、花まつり、永代経と法要と

寺族だけでお勤めさせて頂きました。

仏事は皆様の大切なご先祖様のことを偲び、

安らかな日々を送らせていただいていることに

改めて感謝し、お念仏させて頂く機会です。

忙しい毎日で心の余裕がなくなることも多いですが、

手を合わすことで、自分を振り返ったり、感謝したりする

心の余裕を取り戻していただければ幸いです。

 

誰にでも分け隔てなく降り注ぐお日さまのように

私たちに降り注いでくださる仏様の御慈悲の光を受けて

皆様の日常が安心で実り多き日々でありますよう

心から願っております。

 

さて、写経の表具も大詰めを迎えております。

上田大愚さんからレポートが届きましたので、ご紹介させて頂きます。

 

また、6月19日(土)10時から予定しております、

奉納法要をご予定に入れていただければ幸いです。

密を避けるため、ご支援いただいた金額で本堂とオンラインでのご参加を

分けさせて頂きたく、失礼とは存じますが

ご容赦をお願いいたします。

 

また、上田大愚さんの書を40点ほど展示し、

解説も予定しております。

ご期待ください。

 

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真清堂さんレポート その2です

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3月末に真清堂さんにおじゃましたところ

ちょうど三部経の作業をしておられたのでお話を伺いました。

 

作業は順調に進んでおり、4巻ともすでに軸棒に本紙をすべてつないで

覆輪という紙を上下に取り付ける作業や、軸先の金具を取り付ける作業も完了、

これからは表紙と見返しなどをつける作業に入っていくということで、

ちょうど表紙の裂地(布)を裏打ちして加工しておられました。

①.JPG

これが4巻分の表紙になります。

 

仕上がり具合の確認ということで、仏説無量寿経の下巻の一部を検品させていただきました。

③.JPG

今回は、さまざまな色や種類の写経用紙を使用しました。

写経用紙には界線とよばれる線が引かれてあり、だいたいどの紙でもその寸法はいっしょなのですが

紙質の違いなどにより裏打ち(紙のしわを水で伸ばし補強のため別の紙を裏からのり付けする作業

によって微妙な差が出るらしく、それを何十メートル分も歪みが出ないようにつなげていくのは至難の業で、

職人さんもたいへん苦労されたそうです。

②.JPG

写真はちょうど色も紙質もちがう用紙のつなぎ目部分、

自然にきれいにつながれています。

また用紙の上下に紫色の細い線が見えますが、これが覆輪と呼ばれるもので、

装飾と補強の役目を果たします。

巻物の最初から終わりまで、まったく同じ寸法で手作業でのり付けされます。

ミリ単位以下の作業、根気と卓越した技術が必要な仕事です。

 

阿弥陀経の巻末部分も特別に見せていただきました。

4巻の中でも一番短い長さとはいえ10mを超えますので、巻末まで巻き取るのも一苦労。

そして出てきたのが・・・

 

 

阿弥陀経の巻末には、表白文に続きご奉賛いただいた皆様のお名前、関係者のお名前が書かれています。

ここは最終部分の詳閲様(古来は経文が間違っていないか最後に確認した高僧がたのお名前を書いていましたが、

今回は奉納にあたり特にご尽力いただいた皆様のお名前を書かせていただいております。)、

総代様、ご寺族様のお名前の部分になります。

⑤.JPG

奥付と呼ばれる巻末部分は、金砂子が振られた美しい料紙が使われています。4巻統一の仕様とのことです。

 

表具も最終段階に入り、職人さんも気合をいれてがんばっておられます。

また、お経を本尊前に安置する立経台の制作もはじまるようです(こちらもオーダーメイドです。)。

たくさんの皆さまのおかげで作業が進んでおりますこと、心より感謝いたしております。

 

上田大愚

 

大愚拝

上田大愚さん紹介
https://syoukyouji.com/syoukyouji/library/

浄土三部経
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%84%E5%9C%9F%E4%B8%89%E9%83%A8%E7%B5%8C








上田大愚先生のおとなの書道講座ご案内 21.3.27

雲城山正教寺 お知らせ 2021/03/21

ご好評いただいている上田大愚先生のおとなの書道講座

今月は3月27日(土曜日)に開催されます。

3月20日(土曜日)がお彼岸のため、今回のみ第4土曜日に変更しています。

ご連絡が遅くなり申し訳ありません。

テーマは「筆文字に挑戦②いろは単体を書く」

第17回おとなの書道講座

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

記念品発送開始のご連絡

雲城山正教寺 お知らせ 2021/01/13

 

コロナの第三波が心配ですが

いかがお過ごしでしょうか。

どうぞお気を付ください。

 

行政や医療関係など大変ご苦労されている方々の負担を減らし、

コロナ禍で苦しんでいる方々が

一日も早く普通の日常を取り戻せるよう願い、

お互いできることをしっかり取り組んでまいりましょう。

 

さて、ご奉賛への記念品の発送を始めました。

順次届くと思いますので、

お手数をおかけしますが、お受け取りのほどお願い致します。

 

本来出向いて直接お礼を申し上げたいところですが

郵便でのお届けにてご容赦頂きますようお願い致します。

梱包には注意していますが、もし不具合がありましたら

ご連絡いただければ幸いです。

 

大愚拝

上田大愚さん紹介
https://syoukyouji.com/syoukyouji/library/

浄土三部経
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%84%E5%9C%9F%E4%B8%89%E9%83%A8%E7%B5%8C








写経表具の進捗ご報告

雲城山正教寺 お知らせ 2020/12/08

 

お世話になっております

12月もあと3週間とちょっとです。いかがおすごしでしょうか。


写経の奉賛は地元でも多数のお申込みがあり、おかげ様で180名の方の

お名前を写経巻末に揮毫させていだける運びとなりました。

揮毫を完了し表具師さんとの打ち合わせが済んだと

書家の上田大愚さんからレポートが送られてきましたのでご報告します。

 

普段表具という作業に触れることがありませんでしたので

職人技の世界を興味深く読みました。

以下上田大愚さんのレポートです。

 

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28日土曜日に、表具師さんと打ち合わせをしてきました。

表具店は、和歌山市葵町にある「真清堂」(しんせいどう)さんです。
和歌山では数少ない美術表装を取り扱うお店です。

今回は、阿弥陀経巻末部分、「願文」「施主一覧」「関係者一覧」を持参し装丁などを打ち合わせしました。

阿弥陀経本文は写経用紙5枚ですが、施主さまが予想以上に増え180名を超えたので巻末部分だけで写経用紙9枚分にもなりました
本文より長いことになり、表具師さんも驚いておられました。有難いことです。

阿弥陀経の巻末部分と願文部分を重ねて、張り合わせをシミュレーションします。

 



その後、覆輪(ふくりん:巻物の上下の縁を和紙で細く覆うように縁取りすること)に使う和紙の色合わせを行いました。巻物に使う裂地(きれぢ:布のこと)や軸飾りなどは前回決めているので、その色味に合わせてご提案頂いたもののなかから、相談して決定しました。どんな色になるかは仕上がりをお楽しみください。

巻物の表面には「題箋」というお経の名前を書いた紙を貼り付けますが、その紙を準備していただきました。

 

 

手早い作業で1枚の厚い紙を「スライス」して薄い紙にしていきます。この技があることは知っていましたが、実際に表具師さんが作業しているのを見るのは初めてのことだったので、思わず写真をとってしまいました。
作業している黒マスクのイケメンが、今回この仕事を請け負って頂いた真清堂の表具師、小澤広起(おざわひろき)さん。皇室の方の御作品や文化財級の書画の表装も手掛ける神戸の名店、原汲古堂さんで長年修行を積まれ、一人前と認められ和歌山に戻って活躍しておられます。

桐箱などの打ち合わせも終えたあと、追加で依頼した「阿弥陀経」の掛軸の進捗状況も教えていただきました。
ちょうど、「総裏打ち」といって本紙・裂をすべて組み立て、全体に裏打ちをした状態で板張りして「ねかせて」いるので、今なら見れますよ、とおっしゃるので
お言葉に甘えて見せていただくことにしました。普通、職人さんは仕事途中のものはあまり公開されないものですが、特別に写真撮影まで許可していただきました。
「はい、これです」と出してきていただいたのをみて思わず「うわー!」っと声をあげてしまいました。何とも言えず上品な色の取り合わせ、決してギラギラした光沢ではなく落ち着いた輝きのある裂が荘厳さをかもしだしています。控えめながらなんとも言えない迫力に圧倒されました。これが自分の作品とは・・・
馬子にも衣裳という言葉は、この作品のためにあるのだなあと思ったり・・・

この後は、風帯(ふうたい:掛軸の上部から2本ぶら下がっているひものようなもの)などの飾りや、軸棒などを取り付けて完成になるそうですが、実はこの張り付けた状態でも軸が湿気を吸ったり吐いたりしているらしく、まだあとしばらくはこのまま置いて安定させるのだそうです。貴重な話をたくさんきかせていただいて、とても勉強になりました。

こちらの軸は、早ければ年内に完成できるとか。とても楽しみです

巻物の方は、ばらばらに書いた用紙を一本につなぐ「継ぎ」の作業はすでに終え、次の段階「裏打ち」に入っていかれるそうです。
また進捗をお伝えできればと思います。

 

大愚拝

上田大愚さん紹介
https://syoukyouji.com/syoukyouji/library/

浄土三部経
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%84%E5%9C%9F%E4%B8%89%E9%83%A8%E7%B5%8C








おてらおやつクラブのご報告 20.11.27

雲城山正教寺 お知らせ 2020/11/28

今月も「おてらおやつクラブ」(お供物のおすそ分け活動)を

海南市の社会福祉協議会様にお届けさせて頂きました。

ご理解、ご協力ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

またまたコロナの感染者数が増えてきて

心配ですが、おやつが届くご家庭の

楽しいひと時になれば嬉しいです

今回のおすそ分けの内容です

どんなお子さんやお母さんが召し上がるのかな?と

楽しみながら選んだものも一緒にいれています。

クッキー、スナック菓子、チョコレート、野菜子ジュース、

コーヒー、カレー、チンするごはん、お鍋のおだし

上田大愚先生のおとなの書道講座ご報告 20.11.20

雲城山正教寺 お知らせ

ご好評いただいている上田大愚先生のおとなの書道講座

今月は11月20日(土曜日)に開催されました。

テーマは「手書きが映える丑年の年賀状」

皆さん楽しみながら添削していただきました♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご参加ありがとうございました。

次回は12月19日(土)

テーマは書いて飾るクリスマス&お正月&年賀状です。

年賀状をもってきて追い込みしていただいてもよいようですよ。

ではお楽しみに♪

第14回おとなの書道講座案内

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おてらおやつクラブ募金箱のご報告 20.11.02

雲城山正教寺 お知らせ 2020/11/02

本堂に「おてらおやつクラブ」(お供物のおすそ分け活動)への

募金箱を置かせていただいています。

↓こんなものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おてらおやつクラブの活動に対する支援となります。

お参りくださる皆様からの募金を先日集計しました。

 

 

合計4837円でした!

ありがとうございます。

副住職からの募金も足して1万円を

「おてらおやつクラブ」様に振込させて頂きましたので

ご報告します。

 

 

 

ご理解、ご協力ありがとうございました。

引き続きよろしくお願いいたします。

写経奉納の、支援(奉賛)のお願い

雲城山正教寺 お知らせ 2020/10/17

 

受付を締め切りました。

おかげ様で多数の方々にご奉賛いただきました。ありがとうございました。

正教寺にご縁を結んでくださった皆様と一緒に

阿弥陀経巻末にお名前を揮毫いただいて、形として遺ることが大変うれしく感謝申し上げます。

表具していただくのに半年ほどかかりますので、奉納の法要は6月を予定しています。

それまでに時々表具の経過報告をさせていただきます。

 


「浄土三部経」と呼ばれる
浄土真宗の根本経典で、すごく長い3つのお経の話です

(お経の詳細は一番下にリンク貼っときますので興味のある方はご覧ください。)

3部のお経で2万8000字あります。
それを数年がかりで
書家の上田大愚さんが
写経されました。正式な作法に則って写経された深い志の尊い写経です。

 

 

 

 

 

 

ちなみに皆さんとよくあげさせていただく阿弥陀経(写真)は約1800字なので、その16倍くらいの量です。

この写経を巻物にして
当山に奉納してくださることになりました。

本願寺様や築地本願寺様のような大きなお寺にお参りされたら、本堂の真ん中あたりに、巻物が4本立てて備えられています。あれが浄土三部経です。

数百年受け継がれてゆく
お寺の宝物になります

一緒に奉賛したいと志のある方は
奉賛者として一緒にお名前を巻末に書いてくださるそうです

 

 

 

 

 

 

 

巻物にするため表具していただいたり、経立てなどで
七〜八十万円ほどかかるようなのですが
自分で全部出されるつもりだったようです

でも、奉賛者を募って
お名前を書いていただくのなら
ご懇志を募って
費用に当てさせてもらったらいいと思うのです

そんなわけで
ご縁のある方に近いうちに奉賛のご案内させて頂きます

ご連絡漏れる
失礼のないよう注意します

併せて
クラウドファンディングにも
チャレンジしてみようかと
思っています

是非ご覧いただき、ご支援頂ますようお願い申し上げます

上田大愚さん紹介
https://syoukyouji.com/syoukyouji/library/

浄土三部経
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%84%E5%9C%9F%E4%B8%89%E9%83%A8%E7%B5%8C








おてらおやつクラブのご報告

雲城山正教寺 お知らせ

しばらくご支援できてなかったのですが、「おてらおやつクラブ」(お供物のおすそ分け活動)を再開しました

おやつを買うことが難しいご家庭に
社会福祉協議会さまから配ってくださいます

一人でも多くのお子さんとそのお母さんが
ホッとできるひとときになれば嬉しいです

お供えのご協力頂きありがとうございます

今回のおすそ分けの内容です

羊羹、クッキー、おかき、スナック菓子、子ども用ジュース、パスタ、ミートソース、じゃがいも、柿

上田大愚先生のおとなの書道講座お知らせ 20.10.17

雲城山正教寺 お知らせ 2020/10/12

ご好評いただいている上田大愚先生のおとなの書道講座

今月は10月17日(土曜日)に開催されます。

テーマは「書いて飾る②~ペン字で作品づくり~」

筆使いの基本を教えていただきます。

14時からです。お楽しみに!

 

持ち物は小筆・墨・硯 または筆ペンでもOKです。