「あいうえおの本」2016年9月17日
2016年09月21日 今日はいつものメンバーはみんなお休み。
学校の運動会のさやちゃん、暑いけどがんばってね。
他の人たちもご用があって、今日は一人で本でも読んでようかと
思っていたら、ご近所の方が女の子二人を連れて遊びに来て下さった。
くるみちゃんとあいちゃん姉妹。
幼稚園の年長さんと年少さんで、折り紙をしたり、トランプやカルタをしたり、
楽しく遊んで行ってくれた。
お姉ちゃんのくるみちゃんに、おじさんが本棚から出して見せていたのが、
安野光雅作の『あいうえおの本』。
もうかれこれ40年くらい前に発行された絵本で、
あいうえお絵本の先駆けになった、定番の絵本だ。
見開きの左側には平仮名が一文字、工夫を凝らした木のデザインで描かれ、
右のページにはその字がつく物の絵がドーンと。
絵の回りを取り巻くイラストの帯に隠れている、字のつく物を探すのも楽しい。
「か」ならドーンと蚊取り線香があり、鏡に映っていて、
下には蚊が落ちているという趣向だ。
ただ、いかにも選ばれて物が古くて、幼稚園の子には分からない物も多い。
「回り灯篭」も「栓抜き」も、くるみちゃんは見た事がなかった。
そうねぇ、今時栓抜きでビンのふたを開けないわ。
まして、牛乳瓶の丸い紙ぶたを開ける専用の栓抜きなんて、
私ももう何十年も見てないし。
周りに隠れているのも、結構難しい植物で、カラスノエンドウなんて、分からない。
そう言いながら、順番にページをめくって、くるみちゃんと遊んだ。
小さい子には分からない物の多さにびっくりして、
今風のお勉強メインのあいうえおの本なら、もっとわかるのになあ、と
思ったけれど、これはこれでいいのかも、と思い直した。
一緒に来ていた「おっちゃん」が、一生懸命くるみちゃんに
出てきた絵の説明をしてくれていたから。
昔はこんなのがあって、こんなにして使って、こうする物…
教えてもらうって、楽しいかもね。
さて、トランプの神経衰弱が得意なくるみちゃんに、
おっちゃんも芝さんのおばちゃんも完敗して、今日はお終い。
最後にあいちゃんも参加できる『ぐりとぐらカルタ』をやって、
文庫を閉めました。また遊びに来てね。
二人の写真を撮ってもいいかわからなかったので、
後ろ向きに写すタイミングを狙ったけれど、難しくてパス。
今日はあいうえおの本の写真だけです。
次回の文庫の日は、安原小学校の運動会。
その次の文庫の日は、私の学校の運動会。
次の文庫の日は、10月1日です。
(芝 直子)