いろ
2009年05月30日 今日の文庫のお客は、いっと君・さやちゃん兄妹はじめ、けんたろう君・はるなちゃん兄妹、みきちゃん・りこちゃん姉妹、それに新しいお友だちのそらちゃんだった。
みきちゃんに、松ぼっくりのクリスマスツリーを作りたいと言われたけれど、流石にその材料は準備していない!
まだ5月だもんなぁ…。
それでミニチュアのプレゼントと、手提げ袋の工作で我慢してもらうことに。
はじめてのそらちゃんも、小さい指で上手にプレゼントを包んで、いくつも作っていた。
年少さんにしてはとても上手だ。
その側で、今がやんちゃ盛りのりこちゃんが、せっせと本棚から絵本を取り出して、テーブルに積み上げている。
そのうちの一冊を自分でせっせとめくっているので、のぞいてみると、ちっちゃなねずみシリーズの『いろ』だった。
モニック・フェリックスの、字のない絵本だ。
ねずみがしっぽに絵の具を付けて絵を描いていたり、別の本では、ねずみが折り紙を折って、だんだん家の形にして、そこに女の子のねずみが一緒に入っていたり…。
思いがけない展開が楽しい本で、私の好きな絵本の一つ。
字の読めないりこちゃんにも、楽しんでもらえたのかしらん。
工作が一段落して、みんなは境内へ外遊びに出てゆき、いつのまにかけんたろう君の手には、かたつむりが!
いきなりキャーッという悲鳴が上がって、何かと思えば、けんたろう君がかたつむりを坂から転がしていた。
ころころと下の道まで転がったかたつむり。
車にひかれたら大変、とすかさずみきちゃんらが助けに行ったが、かたつむり、実はほっといてくれと思っていたりして…。
その後も、けんたろう君の手であっちこっちに強制遠足していたが、そのうち無事石垣の隙間に放免してもらったらしい。
ところで、今日の外遊びの隊長は明らかにけんたろう君。
「隊長の座を取り返す」と息巻くいっと君だが、世代交代の日は近いかもよ。
うかうか昼寝している場合じゃない!
次の文庫の日は、6月6日です。
(芝 直子)