今日は花祭り。
お釈迦様がお生まれになったお祝いの日。
去年はあいにくお客様がゼロで、私とお寺の方々とでお祝いをした。
でも今年は珍しいお客様たちが来てくださった。
先年32年の歴史に幕を閉じた、内原のかいがら文庫で、
長年文庫のお手伝いをされていた栄田さんと、その息子さん。
それに神戸から春休みで帰省中の、せっちゃんとお子さんたちだ。

花御堂にお花を供え、誕生仏様に甘茶をかけてお祝いをする。
甘茶をかけるのは、お釈迦様の誕生時に天から甘露の雨が降ったから、
それに因んでの事だと副住職の宏典様が教えてくれた。
それから特別に内陣に昇らせていただき、ご本尊の阿弥陀様を拝観。
「みんなをいつでも助けに行くぞと、前のめりに立っていらっしゃる」とのこと。
その後は、栄田さんと私の、昔話の語りを二つ聞いてもらった。
栄田さんは『源兵衛ときつね』、私は『元気な仕立て屋』。
でも、『元気な仕立て屋』を語っていると、はるかちゃんと弟のあきら君が、
じりじりとお母さんの膝によじ登っていく。
ちょっぴり怖かったらしい。ごめんね。
でもお母さんのお膝があるから安心だ。

はるかちゃんはもう小学校に入学とのこと。早いなあ。
栄田さんの息子さんのいぶき君も、明日入学式で1年生とのこと。
もっともこっちは中学校!
かいがら文庫の常連さんだったいぶき君らしく、
まゆーらでもパッとお気に入りの児童書を見つけて、借りて行ってくれた。
また遊びに来てね。

花祭りの後、文庫ではるかちゃんたちといっぱい遊ぶ。
あきら君は相変わらず恐竜の本が好きで、お母さんに何冊も読んでもらっていた。
次回にお目に掛かれるのは夏休みになるらしい。
きっとまた、びっくりするくらい大きくなってるに違いない。

ところでお話の後に読み聞かせをしようと用意していたのは、
ご存じ『おばけのバーバパパ』。
前回の文庫の日に来てくれた小さいお客さんがあるかなあと、用意したのだ。
案外バーバパパになじみがない様子だったので。
でも今日のメンバーは、絶対バーバパパを知り尽くしているから、パス。
違う本も用意しとけばよかった。
次の文庫の日は、4月16日です。
(芝 直子)


















