今日は不思議な本のお話。
今日も文庫のお客はゼロだったので、本の整理の続き。
前回に続いて読み物の書架の照合作業をする。
ずっと書架に並んでいた本なので、見なれた本ばかりだ。
なのにその中の瀬川昌男作の『スーパーネコ大作戦』、
台帳と照合しても載っていないではないか。
この前からも、たまに読み物の台帳に載っていない本があって、
それはたいてい間違って絵本の台帳に載せていたり、
知識の本の台帳だったり、要するに記載場所のミス。
まあ幼年童話などでは、読み物か絵本かの線引きが難しかったりして
記載する台帳の種別に悩むことは多々あるけれど。
『スーパーネコ大作戦』、どこにも載っていないって、なぜ??
と思って手に取ったら、蔵書印がない。
なんと文庫の本じゃなかったらしい。
どこから来たのか、いつからあるのか、全く分からない。
記憶する限り、もうずうっと、文庫の本棚で背表紙を見なれているし、
中味も知っている。
多分宇宙から来た(?)人間の言葉が分かるネコの種族かなにかの
結構面白いお話で、文庫の蔵書としても違和感はない。
へえ、キミはずっと文庫になじんで本棚にいたけれど、実は違ったんだな。
すっかり文庫の本の顔をして、何十年もそこにいたのか。
とっくに絶版になっている本で、この際だから改めて記帳した。
さあ、次はどんなビックリに出会うかしら。
次の文庫の日は、9月21日です。
(芝 直子)