「スーパーネコ大作戦」 2019年9月7日

今日のまゆーら 2019/09/11

 

 

今日は不思議な本のお話。

 

今日も文庫のお客はゼロだったので、本の整理の続き。

前回に続いて読み物の書架の照合作業をする。

 

ずっと書架に並んでいた本なので、見なれた本ばかりだ。

なのにその中の瀬川昌男作の『スーパーネコ大作戦』、

台帳と照合しても載っていないではないか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この前からも、たまに読み物の台帳に載っていない本があって、

それはたいてい間違って絵本の台帳に載せていたり、

知識の本の台帳だったり、要するに記載場所のミス。

 

まあ幼年童話などでは、読み物か絵本かの線引きが難しかったりして

記載する台帳の種別に悩むことは多々あるけれど。

 

『スーパーネコ大作戦』、どこにも載っていないって、なぜ??

と思って手に取ったら、蔵書印がない。

なんと文庫の本じゃなかったらしい。

 

どこから来たのか、いつからあるのか、全く分からない。

記憶する限り、もうずうっと、文庫の本棚で背表紙を見なれているし、

中味も知っている。

 

多分宇宙から来た(?)人間の言葉が分かるネコの種族かなにかの

結構面白いお話で、文庫の蔵書としても違和感はない。

 

へえ、キミはずっと文庫になじんで本棚にいたけれど、実は違ったんだな。

すっかり文庫の本の顔をして、何十年もそこにいたのか。

 

とっくに絶版になっている本で、この際だから改めて記帳した。

さあ、次はどんなビックリに出会うかしら。

 

次の文庫の日は、9月21日です。

(芝 直子)

「ズッコケ三人組」 2019年8月31日

今日のまゆーら 2019/09/01

今日もお客ゼロで、せっせと原簿と本の照合作業。
面積的に捗って見える、「読み物」の原簿からやっているので、
けっこうサクサクと棚数が進む。
「絵本」に手を付ける時が怖かったりして。

間に、新しくなった文庫がいいねぇと、
和子さんが覗きに来られて、いつものおしゃべり。
確かにきれいで明るくなった。
後は読みに来てくれる子どもたちの姿を待つだけかしら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

きれいになった文庫に掛かる上田大愚氏の看板を写してみた。
もう一枚は、ホワイトボードに貼った「100冊のおともだち」など。
最初、ホワイトボードじゃなくて壁に貼ったら、
後ろを向いた途端に落っこちて来て、笑ってしまったものだ。

 

 

 

 

 

 

 

さて、今日チェックしていた中で、懐かしい!と思ったのは
那須正幹作の『ズッコケ三人組』のシリーズ。
そう言えば、昔(!?)、文庫が近所の子どもたちで溢れていた時代に、
子どもたちにせがまれて買った本だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの頃は子どもたちに大人気で、全巻なんて無理だからと
十数冊を買って、引っぱりだこで読んだシリーズ。

今回カバーを取ってラベルも新しくしたので、そこそこきれいだ。
今も残っているのは7、8冊。クイズの本まであった。

あの頃、那須さんの講演会があって、聞きに行ったことを思い出した。
確かご本人としては、ズッコケシリーズばかりが持て囃されることに
複雑な思いを持っておられるようなお話だった。

そう言えば最近は『ズッコケ中年三人組』と言う、
主人公たちのその後を描いてシリーズ化したものも出ていると聞いた。
おっさんになったハチベエを誰が見たいかしら、と思った記憶がある。
怖いもの見たさで、読んでみようか。

次の文庫の日は、9月7日です。

「オズの魔法使い」2019年8月3日 

今日のまゆーら 2019/08/07

 

連日の猛暑で、元気なのはゴーヤ位。

文庫の前のゴーヤも、小さい実が鈴なりになっていた。

数日後には収穫だろうに、接近中の台風8号はどうだろう。

 

きれいになった文庫だけれど、今日もお客は無し。

藤浪さんとおしゃべりしながら、

並んだ本棚の本を台帳と照合する作業を始めた。

 

高学年用の分厚い読み物の本棚を、数段分やっつけただけで時間切れ。

やれやれ思いの外時間がかかりそうだ。

 

藤浪さんと、きれいにしたのにこのままお客がなかったらどうする、と

しゃべっていたら、「ええやん、芝さんとお茶飲みの時間にするわ」との事。

私は良いけど、勿体なくないか?

 

さて、リニューアルした文庫がとてもきれいに見える、と藤浪さんが言う。

本棚が新しくなったのもあるけれど、

この際だからと本のカバーをはがして、中のきれいな背表紙を出し、

ラベルも貼り替えたから、並べてみると、くすみが取れて鮮やかになったのだ。

 

そこまではいいが、いざ台帳と照合を始めると、

同じ本があったりしてチェックを間違えそうになる。

『小公女』…、あった、と台帳にチェックのハンコを押すと、

何行か後にまた『小公女』が載っているという具合。

出版社やシリーズ名も確認した方が良いらしい。

 

なぜだか次々に出てくるのはボーム作の『オズの魔法使い』。

台帳のあちこちに3冊も記載があり、今のところ実物は1冊だ。

きっと他の棚にあるのかも。

オズの魔法使い

 

 

 

 

 

 

 

 

映画で有名になった作品で、メロディもすぐ浮かぶお話だが、

原作も読みごたえがあって、とても楽しいんだけどな。

私は好き。

 

アメリカって、家を飛ばすような竜巻があるんだと、

子ども心にびっくりしたのを覚えている。

 

ところで新しくなった文庫の前に、入りやすいように縁台みたいなのがついた。

ただ、この猛暑のせいか、材料のせいか、木からすごくヤニが出ていた。

靴下に着いたらひどいことになるから、あそこは靴のまま上がって、

靴脱ぎにしましょう。

 

次の文庫の日は8月17日で、大人の書道教室もあるそうですが、

私は文庫に来られません。

でも開いているので、おついでにでもどうぞ覗いてください!

 

次の文庫の日は、8月17日です。

(芝 直子)

「げんきなマドレーヌ」 2019年7月20日 

今日のまゆーら 2019/07/24

今日は行事がたくさんで、文庫の草花遊び・葉蘭でつくるキリギリスの会。
それから大人の人の書道教室。
こっちは上田大愚先生による、結構本気のすごい会だったらしい。

私はと言うと、キリギリスの工作にも行かず、ひたすら文庫の本と格闘していた。
何しろまた本棚の配置が換わったので、全部の本を並べ替え。
文庫中に本を積み上げたり、並べたりしていたので、
危なくて離れられなかったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4時間余りかかって、ようやく本の移動と並べ替えが終わり、一安心。
最後には応援に来てくださったゆきや君ママのみぃちゃんが、
てきぱきと工作材料や文房具をスペースの無い所に収めてくださった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本ならいくらでも考えて並べるけど、そういう物の収納は苦手なので、
本当に助かった。
正直言うと本以外は目にも入ってなかったりして。

そうしてあちこちに元の小物やおもちゃを配置していると、
絵本の本棚の上に、リニューアル前には無かった、お人形を発見。
どこからやって来たんだろうと言っていたら、宏典様からだった。

赤い髪の、外国風のお人形だが、実は絵本のマドレーヌシリーズの、
あのマドレーヌちゃんだと。
そう聞いて思わず「あーっ」と納得。

帽子もコートも、髪の色も絵本のマドレーヌちゃんそのものだった。
さっそく並べたばかりの本棚から、数冊あるマドレーヌシリーズを引っ張り出して、
お母さんたちと見比べて盛り上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルドウィッヒ・ベーメルマンス作のマドレーヌシリーズは、
パリの古い教会の寄宿舎に暮らす12人の女の子のうち、
一番小さい元気なマドレーヌの身の回りの事件などを描いたシリーズで、
世界中の女の子たちの支持を集めている古い絵本たちだ。

文庫の本棚の上には、ずっと昔からぐりとぐらの人形があって、
子どもたちの大切なおもちゃになっていたが、
この次からはその隣にマドレーヌちゃんも仲間入りだ。

古くてちょっと読みにくいかもしれないけれど、
マドレーヌシリーズもぜひぜひ読んでみて!

次の文庫の日は、8月3日です。
(芝 直子)

「ぱんつくったよ。」 2019年7月6日 

今日のまゆーら 2019/07/10

 

 

今日は新しくなった文庫に、本を戻す日。

次々に応援のお母さん方が来てくださって、

あっという間に本棚が埋まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

元の本棚ではないので、位置も収能力も変わっていて、

どこへ入れようか思案のしどころだが、

今日のところはお母さん方のお力を借りて、とにかく仮置き。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回以降、じっくり点検しながら並べ替えることにするけれど、

懸案だった在庫点検はその後かなぁ。

 

ところで私ごとだが、姪に二人目の赤ちゃんが生まれ、

私からの出産祝いはいつも赤ちゃん絵本と決まっているのに、

二人目ではそうもいかない。

 

ここで大きい子用の絵本を贈るのは、出産祝いとは言えない。

思案して、とりあえず自由に本を買ってもらうように図書カードを贈り、

お兄ちゃん用には別に何かないかなあと…。

 

でも参考にしたい文庫の本は、先日からずっと段ボールの中だし、

うちの家の中であちこち見ていたら、結構新しい絵本が出てきた。

 

読み聞かせ用に買って、何回か使った本とか、

読書会のテーマに沿って買ったものの、ちょっと外したなあと思った本やら。

 

しめしめ、平田昌弘作の『ぱんつくったよ。』もあるではないか。

読み聞かせで絶対受ける、やんちゃ坊主好みの絵本。

なにしろ「パン作ったよ」か、「パンツ喰ったよ」か分からない所がいい。

ぱんつくったよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうやら姪の所の3歳になるお兄ちゃんは、

赤ちゃんができてから、けっこうな「いやいやman」になっているらしく、

お母さんを困らせているらしい。

 

やんちゃ坊主に受けそうな本とか、

自分で探す物探しの本「ウォーリー」のシリーズとか見つかったものを郵送。

うっかり引っ越し前の住所に送ってしまい、和歌山中央郵便局からの

問い合わせでお手数を掛けてしまったのは、また別の話だが。

 

元の部屋の真ん中に置いていた、かつて家具屋さんの粗大ゴミだった

緑の巨大な棚も、復活することになると思うので、乞うご期待を。

 

今日はお手伝いくださったお母さん方、本当にありがとうございました。

 

次回は、「草花遊びの会・葉蘭で作るキリギリス」の予定です。

参加費無料、材料も講師の方が準備してくださるそうです。

 

次の文庫の日は、7月20日です。

(芝 直子)

「ノンタン シリーズ」 2019年6月15日 

今日のまゆーら 2019/06/17

今日は文庫の本を全部箱詰めして、運び出す日。
本当は今日までに、除籍する本を選んできちんとしておきたかったのだが、
いざ手を付けてみると、残す本(もちろんこっちが圧倒的に多い)が
あまりにも古ぼけていて、ラベルは読めないわ、カバーもビリビリだわ…。

この際だから、破れたカバーは外して、ラベルも新しく貼り直して…と
やっていたら全く捗らなかったのだ。

そうしているうちに、回転する幼児向けの本棚で、不思議な事実を発見。
子どもたちが大好きで、さんざん読んでくれた『ノンタンシリーズ』。
落書きだらけの破れた本は除籍し、後は表紙を取ってきれいになった所へ
ラベルを貼り直して行ったのに、なぜかラベルの文字が違う。

 

 

 

 

 

 

 

 

初期のノンタンシリーズはラベルが『お』。
でも途中からのは『き』。
まゆーらのラベルは著者の頭文字だから、ノンタンは大友よしやすさんと
大友さちこさんの共著。

途中からはそれがキヨノサチコさんになっていて、なぜだろうと、
気になって色々調べてみたら、一時はご夫婦だったのが離婚後に、
版権を巡る裁判の末、キヨノさんのものになったらしい。

とはいえ、二人とももう亡くなっていることだし、なんだかなあ、と
思いながら、古いノンタンはやはり前のままで『お』のラベルを貼る。

ノンタンシリーズは、児童書の中でも評価が分かれる本。
子どもに迎合し過ぎとの意見も聞いたし、あまりにもわがまますぎるとか、
色々言われるけれど、そういう意見も呑みこんで文庫に置いている本だ。

大人の評価と、子どもの人気とは必ずしも一致しない見本みたいだが、
子どもたちは表紙が破れるほど読む本だよなあ、と
文庫の根幹にかかわる結構深いかもしれない事を考えていたら、
さっぱり仕事が捗らなかったという、言い訳だ。

仕方がないから、全部一旦箱詰めしておいて、ぼちぼち箱を開けながら
除籍本と分別しつつ、その作業をやらなくては。
毎回文庫でボーっと座って本を読んでいたツケが回ったらしい。
「ボーっと生きてんじゃねえよ」と、ちこちやんに叱られるわ。

全部終わったら、台帳と照合しながら新しい本棚に戻そうと思う。
何しろ『棚卸』なんて長年してないから、台帳の通りに本があるのかも怪しい。

そんなわけで、宏典さんご夫婦と本の箱詰めをしていたら、
一天にわかにかき曇り…(笑)、土砂降りの雷雨の中を
頼もしい助っ人の方々が来てくださった。

前田さんが段ボールを抱えてずぶ濡れで走って来てくれたのを筆頭に、
中学生になったゆきや君、そのママの松山さん、
そこへ妙ちゃんからの差し入れも届いて、お陰さまで無事に完了。

リニューアル後にも使う予定の大きい本棚まで、運び出してくださった。
ガランとなった文庫の写真を撮っておけばよかったかしら。

(編集注:撮った写真があったので掲載します。)

まゆーら文庫 リニューアル片づけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それにもう一つの心残りは、ネットで見ておいでになったという
親子連れの方に、文庫に上がって頂けなかったこと。
池の鯉を見て帰られたとのことで、やっぱりこんな大雨でもいきなり
来てくださる方はあるのだ。
きれいになった文庫に、また来てくださることを祈ります。

次の文庫の日は、6月29日です。
(芝 直子)

「かはたれ」 2019年6月1日 

今日のまゆーら 2019/06/04

いよいよ文庫のリニューアルが現実味を帯びてきて、

昔の記録も、貸出ノートも、この際すっかりお終いにしようと

今日はせっせとガラクタの整理。

心を鬼にして(?)分別する。

  

でも決められなくて悩んでいたら、久しぶりにお顔を見せてくれたたえちゃんが、

「持ってみて、ときめくかときめかないかで決めるといいんだって」

と教えてくれた。 なるほどなあ。 ほとんどときめかないわ。

 

それに、ほんの少しの場所を片付けただけで、すごい量のごみが出て、

めげてしまう。

整理できたのはほんの一部で、ほとんどは手つかずのまま時間切れ。

またゆっくりチャレンジしよう。

 

終り頃、すっかりいい奥様になったかつての常連さんが来てくれた。

リニューアルの前に名残を惜しみに来てくれたそうだ。

うれしくて涙が出るわ。

 

久しぶりにきてくれたさやちゃんが、本大好きっ子になっていて、

そっちも涙が出そうだった。

担任の先生に、「遠足に本を持って来てはいけません」と言われたそうだ。

ゆっくり本の話ができなくて残念。

 

『かわたれ』は、そんなさやちゃんに押し売り(押し貸し)した本だ。 朽木洋作の『散在ガ池の河童』シリーズの第1巻。

久しぶりだったので、さやちゃんがどんなジャンルの本にときめくのか、

分からなかったの。とりあえず、じっくり読めて、ジーンとくるお話を選んだ。

 

さてさて、ゴミや必要品の山で足の踏み場も無くなった文庫だけれど、

次回の6月15日はまだこのまま開いています。

その後で工事に入って、その次の文庫の日までには終わる予定だそうです。

 

次の文庫の日は、6月15日です。  

 (芝 直子)

「ちっちゃなねずみシリーズ」 2019年5月18日 

今日のまゆーら 2019/05/20

長過ぎたゴールデンウィークも終わって、一か月ぶりの文庫。
前回の花祭りの時に来てくれた、はなねちゃんがママと一緒に来庫。

前回借りた『たんけんライト』と『やさいのおなか』が気に入ってくれたとのことで、
今日もたくさん絵本を見て、8冊も借りてくれた。

そんなにたくさん借りてくれるのなら、ぜひ正式な貸出ノートを作らせて!
と言う訳で、なんと4年ぶりに入会カードを書いてもらい、ノートを作った。
本好きなはなねちゃんだったら、きっとたくさん読んでくれそうでうれしいな。

この4年の間にも、新しいお友だちは何人か来たのだが、
工作目当てだったり、まだ小さくて貸出ノートを作るまでにはならなかったり。

久しぶりに、絵本をメインに、文庫に来てくれるお客さんになりそうな予感。
やっぱり文庫はこうでなくちゃ、と一人ニタニタしてしまう。

ところでその文庫が、何やら風雲急を告げてきた。
なんと文庫の古い本棚を入れ替え、壁も床もきれいにリニューアルするらしい。

来る子も減って来てるのに、なぜお金のかかるリニューアル?と思ったが、
和子さんが「最後の一人の子にも、きれいな文庫で過ごしてほしい」とのこと

うーん、そう言われると。

この前の伊藤忠の文庫功労賞の副賞のお金を、リフォームの原資にするそうだ。
そのお話を聞いて、それは大変だ、と取捨選択する備品や本を思案してしまう。

これは無くていい本、と、別に置いている本以外は、捨てられないし、
本棚が変わるなら、この際より見やすく並べ方も工夫したい。
なんだかんだ言っても、新しい文庫がだんだん楽しみになって来たわ。

とりあえず今日は、文庫の壁に貼っている(100冊になったおともだち)、
(200さつになつたおともだち)などの古い貼り紙を、宏典様に外してもらった。

押しピンが錆びているのは想定内だったが、
いざ外して見るとマジックが退色して読めなかったりして…。

宏典様と、ためつすがめつして、どうにか判読したので、
持って帰って新しい紙に打ち出すことにしよう。

文庫の片隅にある、サイズの小さい絵本を集めた回転する本棚も、
残すべきかどうか、悩みどころ。
あれは大昔(?)、新店のおばちゃんこと・松尾様に頂いた、学習ノートの陳列棚だ。
今日来たはなねちゃんも、クルクル回して喜んで本を見ていた。

その中にあった、モニック・フェリックスの『ちっちゃなねずみシリーズ』を、
はなねちゃんと何冊か読んだのだ。

どれも字の無い絵本で、『いろ』は、ねずみが絵の具をいたずらして混ぜて、
色んな色を作っては、体が絵の具だらけになるのがおかしい。
終いに水のコップに入って体を洗う(?)のだけれど…・
言葉がないからこそ、想像を膨らませて子どもたちとやり取りしながら読める本。

同じシリーズの『かぜ』や『いえ』も楽しい。
久しぶりに回転本棚の中をいっぱい見たわ。

さて、文庫のリニューアルのニュースを聞いて、「変わる前に行こう」とか、
「あのレトロな所が良いのに」とか言っておられるらしい、かつての利用者の皆様。
昔のままの文庫は、もうしばらくで変わってしまいます。
今のうちに名残を惜しみに来てください。

次の文庫の日は、6月1日です。
(芝 直子)

「ふしぎなたけのこ」 2019年4月20日 

今日のまゆーら 2019/04/26

 

 

今日は花祭り。

とってもいいお天気で、久しぶりに文庫に子どもの声が聞こえて、

うれしい日になった。

 

 

 

 

 

 

実は家から文庫に向かう途中、お花を持って歩いている

10人位の親子連れを見たのよね。

 

ん? 何だか花祭りっぽいけど、見覚えのない方たちだし、

まさか違うよね、と思っていたら、その方たちがホントに正教寺に来てくれた。

 

お母さんのお一人が、小学校の頃の常連さんだったらしく、

他の方たちを誘ってきてくれたそうだ。うれしいなあ。

 

常連さんだったらしい、なんて失礼な書き方になったのは、

文庫の時間以外によく来てくれていて、私があんまりお会いしなかったかららしい。

それともすっかり大人になって、見違えてしまったのかも。

かつての小学生が、いいお母さんになっているんだもの、見違えてしまうわ。

 

久しぶりに小さいお子さんたちが花御堂にお花を献げて、

誕生仏様に甘茶を掛けてくれた。

恥ずかしくて、その後ゴソゴソと花御堂の下に這い込む子もいて、可愛い。

 

文庫にも入って来て、『たんけんライト』で盛り上がったり、

『やさいのおなか』にチャレンジしたりして、帰りには本を借りてくれた。

久しぶりに(ザ・文庫)だわ。

 

タイトルの『ふしぎなたけのこ』は、花祭りの読み聞かせの1冊。

松野正子作、瀬川康男絵の、50年以上前に出版されたとっても古い絵本だ。

山奥の村で、たけのこにしがみついてぐんぐん持ち上げられたたろが、

そのままどーんと倒れて行った先が、なんと海辺だったというお話。

 

 

 

 

 

 

その筍を道しるべにして、村の人たちは海の幸を手に入れるのだ。

ジャックと豆の木を連想してしまうわ。

瀬川康男さんの絵が、民話の懐かしい雰囲気を蘇らせて素敵だ。

 

花祭りの読み聞かせに何を読もうかと、文庫の仲間に相談したら、

彼女がパッと挙げてくれたのがこの本。

うん、確かにこの時期そこらじゅうで筍が溢れているわ。

 

和歌山あるある…で、ミカンと筍は季節になると必ず回って来る、と

聞いたことがあるけれども、今年はまだ回って来ないなあ。

明日どこかで筍を買って、季節の恵みを頂くことにした。

 

もう一冊読んだのは、『かえるのどびん』。

次回に紹介できたらいいな。

 

次の文庫の日は、ゴールデンウイークになるのでお休み。

今日初めて来てくださった方に、祭日はお休み、って言わなかった!

だから次回は5月18日です。

 

(芝 直子)

「モチモチの木」 2019年3月30日 

今日のまゆーら 2019/04/02

3時頃から大雨になった日。
今日も残念ながら子どものお客は無し。
でも素敵なお客様たちが来てくれた。

先日伊藤忠の文庫功労賞を和子さんが受賞したお祝いにと、
かつて文庫に通った子どもたちのお母さん方と、あいかちゃん。
あいかちゃんは今春めでたく大学生になるので、
明日引っ越しだとか!!

そんな忙しい日に、愛犬のモコを連れてお母さんと一緒に来てくれた。
可愛い子犬だったモコちゃんも、すっかり熟年犬らしい。
そうだよね、あいかちゃんが大学生になるのだもの。

お話を聞いていてうれしかったのは、文庫の常連だったお子さんたちが、
この春に新社会人になったとか、進学したとか、転勤で引っ越すとか。
とにかくみんな、いろいろおめでたい区切りを迎えられているとの知らせだ。

この年代の方たちと言うのは、まゆーら文庫にとって第二世代。
昔通ってくれていた常連さんの、お子さんたちだ。

うーむ、最近文庫に閑古鳥が鳴いているのは、そのせいだわ。
いつか第三世代を迎えられるまで、生きていられるかしらん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真はお祝いに頂いたシルクフラワーの花束。
本物そっくりだけれど、絹と造花の葉っぱで出来ているらしい。
和子さんだけでなく、私にまで頂戴してしまった。
偶然今日は誕生日で、ありがたく頂戴して、自室に飾ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、4月20日の花祭りのチラシを作りました。
ただし家のプリンターで印刷したので、水に濡れるとにじんでしまう。
晴れの日しか見られないチラシって、どうなんだ。

タイトルの『モチモチの木』は、斉藤隆介作・滝平次郎切り絵の、お馴染みの本。
先日から学童保育の教室用にと絵本をたくさん買った中の一冊で、
いざ持って行った見たら、既になぜか3冊もあったという…。
おかしいな。

 

 

 

 

 

 

 

頂いたものやら、古本で買ったものやらがあったらしい。
気付かない私ってどうなんだ、と自分に突っ込みを入れながら、
この際、1冊しかない(!?)まゆーらの本にしようと、持ってきた。
台帳から消して、同等の金額の絵本を学童に返すことにしよう。
私って、『モチモチの木』が大好きなのかも。

文庫の終り頃に、また時間つぶしに現れた仕事仲間の彼に、
濡れたらにじむ花祭りのチラシを押し売りして、
土砂降りの中を無理やり持って帰らせた。
帰って読めていたら来てくれるかも。

次の文庫の日は、4月6日です。
(芝 直子)