「うれしいさん かなしいさん」2019年3月16日 

今日のまゆーら 2019/03/17

前回は伊藤忠財団の文庫功労賞受賞の藤浪さんにくっついて、
推薦者の上田大愚さんと3人で上京していたので、
1ヶ月ぶりの文庫。

贈呈式に出席し、私はその後のオプションの図書館見学にも行き、
伝説のかつら文庫を見て、大満足で帰って来た。

東京子ども図書館では、松岡享子さんにお会いして、
直接絵本にサインをして頂いた。
松岡さんの絵本、『うれしいさん かなしいさん』で、
ちゃんと『まゆーら文庫様』と書いてくださった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白クマ風のうれしいさんとかなしいさんが、ほんのちょっとしたきっかけで
かなしいさんになったり、うれしいさんに代わったり。
気持ちの持ちよう…ってことかも。

『まえからよんで うしろからよんで まんなかでであうおはなし』という
ちょっと変わった絵本だ。
次回に持って行くので、ぜひサインも一緒に見てください。

で、かつら文庫には壁に全国の地図があって、各地の文庫などの資料を
保管する『マップの部屋』があり、受賞記念にまゆーらの資料も持って行って、
たくさんお渡しすることが出来た。

贈呈式の写真や資料、かつら文庫に持って行ったまゆーらの写真などは
文庫の壁に貼って、アルバムにもまとめたので、お楽しみに見てください。

お楽しみ、と言えば、今年も花祭りの季節が近づいていて、
4月20日に開くそうです。

最近の子どもさんの数を考えて、今年はカレーをやめます、と和子さん。
だから来て下さる方は、仏様に差し上げるお花だけを持って来てください。
レンゲやタンポポなんかでもいいよ。

もう一枚の、何だかよくわからない写真は、まゆーらの天井の物。
今日もいきなり現れた私の知人に、和子さんがまゆーらの歴史の話をして、
そう言えばあの天井のもねぇ…と見上げた次第。

 

 

 

 

 

昔、表現遊び(?)の方が来てくださっていた時、境内に大きい紙を敷いて
その上で子どもたちが自由に描いたり手形を押したりしたものだ。
大きすぎて貼れないから、天井に貼って、そのまま○○年くらい。
(編集注:表現遊びの方→表現教育家の岩橋由莉さん)

贈呈式を機に、文庫の歴史を振り返る事が多かったので、
ずいぶん大勢の方のご協力があったのだと、改めて痛感した。
きっと今ではそれぞれの場所でご活躍のことだろう。
皆さま、その節は大変にお世話になりましてありがとうございました。

次の文庫の日は、3月30日です。
(芝 直子)

伊藤忠記念財団子ども文庫功労賞 受賞のご報告とお礼

まゆーら文庫 お知らせ 2019/03/07

正教寺の境内で開設している「まゆーら文庫」
地域の子どもたちの憩いの場、読書の場として親しんでいただき
40年を過ぎました。

このたび「まゆーら文庫」OB 書家上田大愚様のご推薦で
まゆーら文庫に伊藤忠記念財団様から子ども文庫功労賞をいただきました。

受賞者は代表として藤浪和子が頂戴しましたが
文庫運営を長年一緒にしてくださっている芝直子さんはじめ
多くの関係者の皆様
文庫に遊びに来てくれた多くの子どもたちと一緒に
頂戴した賞と受け止めています。

皆様に深く感謝申し上げます。

3月1日には上田大愚さん先導で

芝直子さん、藤浪和子が上京し贈呈式に臨みました。

 

伊藤忠商事記念財団理事長の小林栄三様から賞状を頂戴しました。

小林栄三様は元伊藤忠商事の代表取締役社長で現在は特別理事
また、オムロン株式会社、株式会社日本取引所グループ、日本航空での社外取締役や
いろいろな役職を兼任しご活躍の方です。

 

 

 

 

 

受賞にあたり、お礼のスピーチをさせていただきました。

 

 

 

 

 

懇親会での記念撮影:左から上田大愚さん、小林栄三様、藤浪和子、芝直子さん

小林理事長は物腰の柔らかい方で、丁寧に話を聴いてくださったと

感激しておりました。

 

 

 

 

 

頂戴した賞状です。額装して文庫に飾らせていただきます。

 

 

 

 

 

 

 

和歌山市長尾花様からお祝いのメッセージを頂戴しました。

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考資料:当日の式次第

「はしるチンチン」 2019年2月16日 

今日のまゆーら 2019/02/17

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いきなり衝撃的(?)なタイトルですみません。

『はしるチンチン』は、しりあがり寿作の絵本。

一見、子どもの好きなチンチンやウンチの類いの絵本みたいだけれど、

これは違う。

 

3歳児のコウキくんが、着替えの途中にフルチンで外に走り出して、

どこまでもどこまでも、海を越えて、外国の知らない地を越えて、

どんどん走って満天の星の中に…。

 

一度読んだ時は、?マークが頭を飛び交い、

「え、最後はどうしたの? お父さんたちはどうしたの?」と混乱した。

裸で走って面白い…というような単純な絵本ではないらしい。

 

と言うか、そもそもこれは幼児向きの絵本だったのだろうか。

そこで、久しぶりに文庫に来てくれた6年生の男の子たち3人に、

「これ、読んでみて」と押し売りしてみた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

来てくれたのは中学受験を無事終えたばかりのゆきや君と、

そのお友だちで前にも来てくれた事のあるつばさ君たち。

 

「…光になるんや」「えー」と彼らも意外そうに読み、

あとからやって来たゆきや君ママは、「哲学やなあ」と断定。

そうかもしれない。

しりあがり寿さんと言えば、朝日新聞の連載漫画の作者だわ。

 

色んな絵本があるのは分かっていたけれど、

異色の絵本を見つけるのも楽しいと思った。

 

よし、とりあえず工作を目当てに遊びに来てくれた3人に、

絵本を一冊読んでもらったゾ。

 

お目当ての工作は、例によってガムテープだけで出来るバッグ。

個性豊かな(?)バッグが出来上がったところで、記念撮影。

彼女へのホワイトデーのプレゼントにしようかとの声も聞こえる。

 

 

 

 

 

 

その後、カードゲームのスポットイットで大盛り上がりをし、

ママも参戦して、ギャーギャー騒いでいたら、

私の同業の男性が3度目の来庫。

 

「そもそもガムテープのバッグはこの人が初めに教えてくれたの!」と

彼らに紹介し、出来栄えを見てもらい、

「…え、オマエら6年で彼女いてるんか」とやっかみ半分のセリフで爆笑した。

 

帰り際、司書でもある彼が「片付けますわ」と

『はしるチンチン』を書架の所定の場所に正しく収めてくれたけれど、

「面白いんやでえ」と言ったのに開こうとしなかったのは、

きっとタイトルのせいに違いない。

 

ところで、お知らせ。

次回の文庫は本当だったら3月2日なのですが、

1日に東京で伊藤忠財団の表彰式があり、受賞者の藤浪さんと、

推薦者の上田大愚氏、荷持ちの私と、3人で上京しますので、

お休みにさせて頂きます。

 

文庫の表彰式に行くのに、文庫を休むのは矛盾だわ。

もしかすると藤浪さんは帰宅していらっしゃるかもしれませんが。

 

私は2日には東京のかつら文庫の見学オプションに参加します。

全国の子ども文庫の資料を収集している所らしいので、

もし準備できたら、まゆーらの資料も置いてもらおうかと思います。

 

そんなわけで、次の文庫の日は、一応3月16日です。

(芝 直子)

「いちばんでんしゃのうんてんし」 2019年2月2日 

今日のまゆーら 2019/02/09

 

 

切干大根を干した網戸が、文庫の入口で日を浴びていて、

大根のいい香りがする。

 

なんでもご住職が親戚のおうちに送るために

もう何日も干して、制作中だとか。いいなあ。

 

文庫は最近お客がなくて、今日も和子さんとおしゃべりして過ぎた。

こんなんで、文庫を長年やって来た表彰をしていただくのは

内心ちょっと忸怩たる思いもあったりして。

でも誰かが急に来た時に閉まっていたらイヤだから…と思うのよね。

 

和子さんも午前中文庫の絵本を何冊も手にとって読んだとの事。

文庫の時間にはやっぱり座り込んで本を読んでいる私も、

絵本の棚はしばらく見てないわ。

 

それで棚から次々に絵本を取り出して、じっくり読んでみた。

わー、この本、あの子に見てほしいなあ、とか思いながら見ていて、

やっぱり文庫にはいい絵本がいっぱいあるぞと、嬉しくなった。

 

で、翌日一人で電車に乗って出かける事があり、

真っ先に思い出したのは、たけむらせんじ作・おおともやすお絵の

『いちばんでんしゃのうんてんし』と『いちばんでんしゃのしゃしょうさん』。

 

 

 

 

 

 

 

 

東京のJR中央線を走る一番電車の、運転士と車掌さんの様子が

おおともさんの細かな絵でつぶさに描かれている。

ただしこの運転士と車掌さんは、同じ電車ではなくて、

それぞれ上り下り別の電車に乗っている。

 

あいにく関東の電車や地理に不案内な私でも、

電車を走らせるためにはこんなにたくさんの手順やルールがあって、

小さなハプニングをクリアーしつつ運転士さんたちが頑張っている様子と

独特のアングルからの沿線の風景に夢中になってしまう。

 

2冊の絵本を読み比べて、時刻や駅の様子を見て行くのも楽しい。

電車の好きな人には、ぜひ2冊とも一緒に読んでほしいと思う。

 

この本を思い出しながら、大阪駅から乗った紀州路快速の車掌さんの

流れるようなアナウンスを聞きながら、その裏のお仕事のあれこれを思った。

 

ちなみに作者のたけむらせんじさんは、本当に元車掌さんだそうだ。

 

次の文庫の日は、2月16日です。

(芝 直子)

「ホビットの冒険」 2019年1月19日 

今日のまゆーら 2019/01/28

今日の文庫は、和本の修理の日。
古い大切な和本の表紙がボロボロになったのでと、
和子さんに頼まれていたものだ。

材料と道具をかついで行くついでに、もしやりたい方があったら
和本を作れます、とお知らせしてけれど、希望者はナシ。

もし子どもたちが来たら、和本用の表紙のはぎれで、
メモ帳を作ろうかと思ったのだけれど。

その代り、古い和綴じの部分を外していたら、私の知り合いがやって来た。
どうも、ここへ来たら居ると思われているらしい。 …当っているけど。

大学図書館の司書経験もある彼としゃべりながら、
和本の修理をして、和子さんのご注文・2冊の修理が出来た。
なかなかきれいになって、これからも使っていただけるのはうれしい。

さて、文庫の本を珍しそうに見ている彼に、お話したのは
トールキンの『ホビットの冒険』。
明日20日にうちで紀北子どもの本連絡会の読書会があり、そのテーマだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ファンタジーの古典で、『指輪物語』の前段のお話になる。
ホビットというのは小人の種類。
ホビットのビルボが、魔法使いのガンダルフや、
ドワーフ小人(ホビットより少し大きい小人!)たちと
竜退治の冒険をする話だ。

『指輪物語』の映画版『ロード・オブ・ザ・リング』を観られた方なら
お馴染みの世界かもしれない。
『ホビットの冒険』上下2冊は文庫にあるが、
なかなか子どもたちにはとっつきにくい本なのが残念。
まゆーらには、貴重で、いい本がたくさんあるんだけどなあ。

次の文庫の日は、2月2日です。
(芝 直子)

「ドリトル先生シリーズ」2019年1月5日 

今日のまゆーら 2019/01/10

 

 

新年あけましておめでとうございます。

今年も楽しい本にたくさん出会えますように。

 

年明けの文庫はお客ゼロ。

のんびりと本の片付けなどをしていたら、

紙袋にどっさり本が入っているのを見つけた。

 

どなたかが返却に来てくださった本らしいので、

もとあった場所に片づけをする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出てきたのはロフティング作の『ドリトル先生シリーズ』が数冊だった。

懐かしいなあ。読んでくださったのは誰だったかしら。

 

動物の言葉がわかるドリトル先生の物語で、児童文学の名作だ。

十数冊出版されていると思うが、文庫にも『ドリトル先生のキャラバン』など

井伏鱒二の翻訳で岩波少年文庫から出た本が7冊か8冊ある。

 

30年以上前に買った本で、どれもみんな茶色に変色していて、

表紙の絵もイマイチ鮮明ではなく、今回は最近出版の同じ本を表示してみた。

 

内容は同じはずなので、面白いんだけどな。

久しぶりに読み返してみようかしら。

 

帰り際に、よっこちゃんから、本はしばらくお顔を見ていないたえちゃんが

返してくださったのだと聞いた。

そうか、楽しく読んでくださったのならいいなあ。

 

さて、和子さんから長年使っている和綴じの本2冊を修理してほしいとの

依頼があったので、次回の文庫の日に材料と道具を持って行きます。

 

一冊は綴じ糸を替えるだけで大丈夫と思うが、

もう一冊の方は表紙ごと新しくした方がいいと思う。

それとも古い表紙に愛着があるなら、裏打ちしなくてはいけないか。

 

もしまた和本を作ってみようと思われる方がいたら、

材料と道具はありますので、次回の文庫の時にどうぞ。

 

次の文庫の日は、1月19日です。

(芝 直子)

「おでんのゆ」 2018年12月15日 

今日のまゆーら 2018/12/18

今日は急きょ開催になった成道会。

毎年恒例の文庫行事だけれど、めっきり子どもが減ったので、

今年は中止かなあと思っていた。

 

でも和子さんがやっぱりやると決められたそうで、

お汁粉なしでお勤めの会。

 

最近唯一の常連・あいちゃんがよそのクリスマス会でお休みだったが、

はるちゃんと、それから成道会を知らずに偶然来てくれた りこちゃん親子。

 

久しぶりに会ったりこちやんは、お母さんよりも背が高くなっていた!!

みんなすっかりお姉さんだわ。

 

成道会と言うお釈迦様が悟りを開かれた日のお祝いをして、

今年もなぜか工作にクリスマスツリーを作る。

 

 

 

 

 

 

 

以前どなたかに頂いた超特大の松ぼっくりを使い、

グルーガンで飾りをつけていくスピード勝負の工作だ。

 

とりどりのビーズを付けて、グルーガンで金糸のような飾りを付け、

仕上げに綿をちぎって乗せる。

写真だと松ぼっくりの巨大さが分かりにくいかも…。

 

 

 

 

 

 

 

もしもあいちゃんが来ていたら、成道会の読み聞かせは

真珠まりこ作の『おでんのゆ』にしようと思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寒くなると、和子さんが昔、台所の灯油火鉢の上で、寸胴鍋に

いっぱいおでんを炊いておられたことを思い出すのだ。

あのくらいたくさん作ると、きっと味が染みておいしいに違いない。

 

『おでんのゆ』は、おなべのお風呂に大根さんが入って、

「ああ、いい湯だな」と言い、次々にちくわやジャガイモたちが入って来て、

いーち、にー、さーん、しー…と数えて、「もういいかーい」

おでんが出来上がる…という赤ちゃん絵本だ。

冬向きの絵本だな。

皆さんが帰られて、冷たい風の中を帰りながら、

よし、今夜はお鍋にしようと決めた。

おでんを煮込むには時間が足りないから、今日の所はレモン鍋。

 

ところで、ビッグニュースを一つ。

和子さんが、伊藤忠財団の『子ども文庫功労賞』に決まりました。

長年子ども文庫に携わって来た方が表彰されるもので、副賞付き!

 

42年前に和子さんが開設して、ずうっと開き続けてくださったから、

まゆーら文庫は今まで続いたのだと思います。

本当に良かった。

 

次の文庫の日は、1月5日です。

皆さま、良いお年を。

 

(芝 直子)

「ゆうたくんちのいばりいぬ」 2018年12月1日 

今日のまゆーら 2018/12/13

 

 

今日から12月。

何にもしないのに気ぜわしいのはなぜだろう。

 

文庫でそんな事を思いながら読みかけの本を読んでいたら、

思いがけないお客様たち。

私の行っている学童保育の教室に、時々応援に来て下さる畑先生と、

本渡にお住まいのそのお友だちの方。

 

以前から文庫のことをお話していたら、お友だちの所へ遊びに行くついでに

行ってみるわ、と言われていて、今日いきなり来てくれたという訳だ。

 

文庫には昔から冬野や本渡など地元の子どもたちが大勢来てくれたけれど、

そのお友だちの方は、まゆーら文庫のことを聞いたことが無かったらしい。

 

でも文庫の古ーいアルバムを見て、見知った顔があちこちにあって、

けっこう驚いておられた様子。

 

古いアルバムは文庫の歴史でもあるけれど、

地域の子どもたちの年代史でもあるらしい。

 

知らないおじさん二人が文庫にいて、びっくりしたのは、やってきたあいちゃん。

文庫に上がろうかどうしようか、ちょっとおっかなびっくりで入って来た。

やあ、見学の方が見えてる時に、あいちゃんが来てくれてよかった。

 

「本を読むの?」と聞かれて、お返事しないあいちゃんに代わって、

「本を読んだり、工作したり、外で遊んだりするんだよねー」と私。

「…じゃああっち(学童保育)とおんなじですやん」と畑先生に言われてしまった。

 

そう言われればおんなじだと、改めて思う。

おじさんたちと文庫についてお話しながら、あいちゃんと工作。

ピンクのタオルハンカチで、可愛いクマを作った。

首に掛けたビーズは、あいちゃんのブレスレットにもなる。

 

 

 

 

 

 

 

おじさんたちが帰ってから、境内でかくれんぼをして、

気持ちのいいお日さまの中で山の上にも登ってみた。

山がずいぶん紅葉していてきれいなのに、

黄色い花が咲く桜の木が、この前の台風で折れて無くなっていた。残念。

 

その後あいちゃんのリクエストでたくさん絵本を読む。

一番たくさん読んだのは、きたやまようこ作の

『ゆうたくんちのいばりいぬ』シリーズ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『こんにちは むし』や、『こんにちは ねこ』など。

ちょっとえらそうなこわもてのイヌじんぺいと、

飼い主の男の子ゆうたくんや家族、周りの生き物たちとの

イヌ目線の対比が楽しい。

 

あいちゃんがこの頃「本を読んで」と言ってくれるのが、とてもうれしいよ。

 

次の文庫の日は、12月15日です。

さすがに今月は第5土曜日(29日)は、お休みします。

 

(芝 直子)

「せとうちたいこさん デパートいきタイ」 2018年11月17日 

今日のまゆーら 2018/11/24

文庫に着いたら、テーブルの上にお手紙。
県立図書館から来た、会合のお知らせだった。
ご案内はいただくものの、毎年参加したことはない。

代わりに紀北子どもの本連絡会の代表の宮本さんが、
毎回出席してくださっているから、後でご報告をきく事が出来る。
そんな事を思いながらお手紙を見ていたら、
今回の講演は絵本作家の長野ヒデ子さんとの事。

プロフィールに載っている代表作はもちろん『せとうちたいこさん』シリーズ。
文庫には『デパートいきタイ』と『えんそくいきタイ』がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんでも(したい)(みたい)、鯛のたいこさんが、デパートに行って
あれもしたい、これも見たい、あれも着たいと大はしゃぎ。
ちゃんとヒレの先に靴を履いて、帽子をかぶり、バッグを持って
ちょっとレトロな感じのデパートを闊歩する。

細かい絵が面白くて、鯛がデパートに?とびっくりする本だ。
色々仕掛けも隠れていて、見つける面白さもある。

長野さんの講演かぁ、ちょっとそそられてしまった。
因みに私は、子どもたちの遠足にそそられて自分も遠足に行きタイ、と
出かけてしまう『えんそくいきタイ』の方が好きかも。

さて文庫はあいちゃんが来てくれて、門に座ってシャボン玉遊び。
モールを輪っかにしてシャボン玉液を浸けたら、すごくいい感じになる。
写真はフウッと吹いてたくさんシャボン玉を飛ばすあいちゃん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いい風に乗って、本堂の屋根まで飛んで行った。
まぶしいお日さまの光の中を、たくさんのシャボン玉がクルクル回って、
それはそれはきれいで、いっぱい飛ばして楽しんだ。

もう一枚の写真は、その後で作った風車。
いい風を受けて回る物を、と作ってみた。

 

 

 

 

 

 

 

でもドールハウスで遊んでいるうちにお迎えが来てくださって、
風車は帰り道で回すとのこと。
きっと良く回るよ。

次の文庫の日は、12月1日です。 ええっ、もう師走?!
(芝 直子)

「星の王子さま」 2018年11月3日 

今日のまゆーら 2018/11/10

 

 

あれ、今気付いた。

11月3日って祝日だったんだわ。

基本まゆーらは祝日は休みなのに、すっかり忘れて普通に開けた。

和子さんも、お部屋を文庫仕様にして開けてくれていたし。

 

今日は文庫で本を探して、見つからなくって他の本を読んでいたら、

はるちゃんが来て一緒に工作をして遊んだ。

 

 

 

 

 

 

 

作ったのはタオルハンカチのクマ。

ハンカチを丸めて折り曲げ、形を作って結ぶだけ。

本当は目になる手芸用の動眼を貼って完成なのだけれど、

持ち合わせが無くて、貼っていない。

 

はるちゃんが言うには、目が無い方が可愛いとの事。

んー、それならいいか。

ちなみに写ってないけど、ボンボンのシッポはついています。

 

小さいお客さん用に持って行っていたビーズのブレスレットも、

はるちゃんが作っていた。やっぱり女の子!

はるちゃんにはあどけないのではないかい、と思ったら、

ぬいぐるみのネックレスになるそうだ。なるほど。

 

ところで文庫で私が探していたのは、確か昔からあったはずの

サン=テグジャペリ作『星の王子さま』。

岩波書店発行の、古いヤツ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絶対に廃棄するような類いの本ではないので、どっかに行っちゃったらしい。

まあそんなこともあるわ。また探そう。

 

紀北子どもの本連絡会の読書会で、この前に久しぶりに家にあったのを読んだ。

うちのは、版権が切れてから新たに別の出版社などから『星の王子さま』が

ドッと出版された中の一冊で、日本語訳の表現が全く違う。

 

声に出して読み比べて、その違いに驚き、文庫にあったはずの

古いのをもう一度読んでみたくなった次第。

 

でも誰の翻訳で読んでも、良さは変わらないのよね。

それこそ「本当に大事なものは目に見えない」から。

 

余談だけれど、何年か前に宝塚歌劇で『星の王子さま』を舞台化して、

その時のキツネ・壮一帆が良かったのを思い出した。

 

もう一枚の写真は、和子さんがお知り合いに頂いたと、

文庫に持って来てくれた、葉蘭の葉っぱで出来た実物大のキリギリス(バッタ?)

 

 

 

 

 

 

 

あんまりすごいので、写真を撮ってみた。

一緒に移っている10円玉の大きさと比べてください。

 

 

次の文庫の日は、11月17日です。

(芝 直子)