「あっちへいけよ」 2022年3月19日 

今日のまゆーら 2022/03/25



約3か月ぶりの「今日のまゆーら」!

 

コロナの感染者数が増えて、まん延防止措置が和歌山にも適応され、

大っぴらに、文庫は開いてますよ~と言いにくくなっていたので、

この記事をしばらくお休みしていたのだ。

 

そう、ホントは文庫は閉めずに、毎回開いていたのだけれど。

ここ最近は来る子もめっきり減って、開けてはいたものの、

和子さんと二人でおしゃべりばかり。

ろうそくを点けて和子さんにおはなしを聞いてもらうだけだった。

 

ところが!

今日は駐車場に着いたら、お子さん連れのお母さん方の姿が…!

正教寺には以前からご縁があって、よくいらしていたそうだが、

今日は絵本が見たくて文庫に来たとおっしゃる。

わお、それなら私のお客様。

 

しずくちゃんと、じんのすけ君姉弟、それにりゅうたろう君の、

いとこさんたち3人に、お母さん方だ。

 

狭い文庫がお客様でいっぱいになって、久しぶりににぎやかだった。

10か月から2歳までの小さいお客さんたちで、

片っ端からおもちゃを出したり、棚から本を引き抜いて遊んだり。

ドールハウスもしずくちゃんが気に入ってくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

偶然にも、しずくちゃんたちのお父さんが担任をしておられるクラスで、

私が2学期におはなしをさせてもらっていたと分かり、びっくり。

興味を持ってくださったお母さん方にも、急遽おはなしを聞いてもらった。

『猫の嫁』と『扇ノ芝のたぬき』。

こんなチャンスがあるなら、準備しておけばよかったなあ。

あっちへいけよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絵本は『あっちへいけよ』を読んでみた。

1977年に出版された、ヌッドセット作・ボンサル絵の絵本、

犬は嫌いと言う男の子と、お構いなしにじゃれついてくるどこかの犬。

だんだん犬が気になって、うちへおいでよ、と言ってしまったら…。

 

実はこの絵本、今編集作業中の、紀北子どもの本連絡会の機関紙

『紀の子』のために文庫で探して、やっと違う名前で見つけた本。

図書館で本を選ぶイベントで、『いぬなんてだいきらい』という絵本を

選んだ人がいて、その表紙に見覚えが…。

 

確か文庫で見た気がすると、さんざん探したら、なんと1994年になって、

タイトルと出版社と訳者を変えて新たに出版されて、

その時に作者の名前もヌッドセットから、ノドセットに表記が変わっていたのだ。

見覚えがあるのに文庫の台帳になかったのは、そのせいだわ。

タイトルは違っても、まゆーらの本の方が、最初に出版されたものだった。

 

それはさておき、久しぶりににぎやかにいっぱい遊び、お話も聞いてもらい、

帰りたくないというしずくちゃんも、また今度ね、と帰って行って、文庫は終了。

 

次回の文庫の日、4月2日には、花祭りを開きます。

何でもいいので、お花を少し持ってきてね。

道端のレンゲでも、1輪だけでもいいよ。

まゆーら文庫のはなまつり2022

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の文庫の日は、4月2日です。

(芝 直子)

「こまったクリスマス」 2021年12月18日 

今日のまゆーら 2022/01/15



年内最終の文庫の日。

本堂では上田先生のお習字もあって、

なんと今日はクリスマスカードとの情報も。ホントかなあ。

 

まあ、和子さんがお知り合いの修道院の方からいただいたという

毛糸で編んだクリスマスの飾りを見せてくれたから、

お寺でクリスマスも有りだろう。

 

だってそのセットは、きちんと並べたら、キリスト生誕の厩のシーンが

東方の三博士などの登場人物と共に現れるセットだったし。

 

文庫でも、あお君に『こまったクリスマス』を読んでみた。

クリスマス当日になって、トナカイたちが仕事をボイコットして

親戚の所に遊びに行ってしまって、さあ大変、という話。

こまったクリスマス

 

 

 

 

 

 

 

困ったサンタさんが、ゾウやライオン、龍などの動物に手伝ってもらう。

先頭を決めるのにもめたり、行く先々でトラブルの連続。

でも、火を吐く龍を先頭に、空を駆けるサンタさんのソリはかっこいい。

 

写真は、文庫にあったぐらの指人形を手にはめて、

絵本『ぐりとぐら』を並べてご機嫌のあお君。

今日も副住職さんにいっぱい遊んでもらっていた。

 

 

 

 

 

 

 

指人形の中にうまく指をはめるのが難しく、やっと動かせるようになったので、

大喜びで本堂に見せに行き、ぐらの手にお菓子をつかんで戻ってきた。

楽しかったね。

 

『ぐりとぐら』は借りて帰ってくれた。

おうちでいっぱい読んでね。

 

次は第1土曜日だと、元旦になってしまうので、さすがに文庫はお休み。

第3土曜日から始めます。

 

次の文庫の日は、1月15日1月29日です。

(注:1月15日はコロナ感染拡大でお休みのため次回は1月29日となります。)

  (芝 直子)

「おもちのきもち」 2021年12月4日 

今日のまゆーら 2021/12/05



 

 

今日はまゆーら文庫の成道会。

お釈迦様が悟りを開かれたお祝いの日。

 

以前はお汁粉のお振る舞いがあったり、子どもたちもたくさん来てくれて

賑やかだったんだけど、昨今のコロナ禍もあって、

今日のお客様はあお君とママのお二人。

 

後はいつものお寺の皆さんと私だったが、

本堂を元気に動き回る3歳のあお君のおかげで、

子どもの声が響く賑やかな成道会だった。

 

副住職の宏典様の、成道会の成り立ちのお話も、

さすがにあっさりにならざるを得ず、ちょっぴり残念。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私もろうそくを点けて昔話を二つ。

ドイツの昔話『まほうのビール』と、日本の昔話で『宝ゲタ』。

聞いてもらえそうなら、『聞き耳頭巾』にしようと思っていたが、

長いからあお君が飽きるといけないので変更した。

どうせ変更するなら、『サトリ』にするんだったと後で気がついたけど。

 

読み聞かせ用に絵本は用意したものの、それは出来なくて、

帰りにあお君が借りて帰ってくれた。

かがくいひろし作の『おもちのきもち』。

おもちのきもち

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お正月前のこの季節、お餅たちは受難の時期??

杵でたたかれ、丸められたりちぎられたり。

挙句にいろんなものをまぶされて、食べられてしまうのだ。

 

鏡餅だけは、今のところ大事にされているけれど、いつ何時…。

それで逃げ出してしまう鏡餅が、さて、どうなったでしょうか。

お餅を食べたくなってしまう事、請け合いの本だ。

 

お母さんが本棚から『おだんごぱん』を見つけ出して、

懐かしがって借りてくれたが、おんなじ感じの絵本かも。

面白いよ。

 

さて、あお君は文庫でいっぱい遊んで、

まだ遊び足りないとイヤイヤしながら帰って行った。

副住職さんにもドールハウスでいっぱい遊んでもらっていたのにね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真は、瓦屋根より高いあお君。

また遊ぼうね。

 

そう言ったところで、今日の午前中に、あるイベントに参加してお話した時、

同じように帰り際に「またね」と声掛けした、4歳位の男の子を思い出した。

「また? もうないで。どこで?」と言われた。 うっ、冷静な子や…。

でも次の回の途中でまた入ってきたから、本気にしてくれていたのかも。

 

小さい子って、楽しい。

 

次の文庫の日は、12月18日です。年内最終だわ。

(芝 直子)

「チョビッとこわいおばけの話」 2021年11月20日

今日のまゆーら 2021/11/28



今日も本堂で、上田大愚先生のお習字の日。

今日は、筆で書く年賀状とのこと。

ママがお習字に勤しんでいる間、あお君が文庫で遊んで待っていてくれた。

 

私が着いた時、ママとあお君とで見ていた本が、

木暮正夫作、原ゆたか絵の『チョビッとこわいおばけの話』のシリーズ。

なにしろ『かいけつゾロリ』シリーズの原ゆたかさんの絵なので、

パッと目を引く、昔から文庫でも人気の本だ。

ちょびっとこわいおばけの話

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『おばけの話』シリーズは、木暮正夫さんが昔話などをもとにして

わかりやすい文で書いた短いお話が、15、6編、載った本。

 

「読んで」と言われて、よしよし、と読み始めたら、結構言葉が難しい。

3歳のあお君には分からないような昔の言葉の連続なのに、

じいっと聞いてくれて、びっくり。

短いお話を一つ読み終わっても、また次を催促される。

 

嬉しくなってどんどん読んでいたら、今、私が覚えている途中の

昔ばなし、『さとりのばけもの』が出てきた。

山奥に住むさとりが、人の心を言い当てて脅かすが、得意になっていると、

火であぶって曲げていた竹がいきなりはじけて、退散する、おなじみの昔話。

 

原さんの楽しい絵と合わさって、木暮さんの文はいかにも今風でわかりやすい。

今度は私の語る「サトリ」も聞いてもらおうか。

あお君、聞いてくれるかな。

 

積み木をしたり、積み木のトラックに本を詰め込んだり、

ドールハウスの中をあえてグチャグチャに積み上げて遊んだり、

今日もいっぱい遊んだ。

 

 

 

 

 

 

 

途中で本堂に乱入して、上田先生に構ってもらっていたが、

お土産にセンセイ直筆のハガキを貰って帰ってきたので、びっくり。

よかったねー。

 

次回の文庫の日、12月4日は成道会。

お釈迦様が悟りを開かれた日のお祝いです。

どなたでもぜひ、遊びに来てください。

 

次の文庫の日は、12月4日です。

(芝 直子)

「どうろをつくるじどうしゃ」 2021年11月6日

今日のまゆーら 2021/11/07



今日見つけたのは、鈴木まもる作の『じどうしゃえほん』シリーズの1冊、

『どうろをつくるじどうしゃ』。

ちっちゃい絵本で、乗り物好きの子どもに人気の絵本だ。

どうろをつくるじどうしゃ

 

 

 

 

 

 

 

 

鈴木まもるさんの親しみやすい絵もいいし、この人の絵本に必ずくっついていて、

どのページにも出てくる小さいネコも好き。

 

実は私の孫娘が子ども園に通っていた時、ママの自転車に乗っては

行きかう車、特に働く車に興味津々だったとか。

確か3歳くらいの誕生日プレゼントの中に、この本を入れた記憶がある。

 

もう4年生になって、今さらそんなことを言われても、と

恥ずかしがるかもしれないけれど。

 

文庫の棚には、他にも『かじをけすじどうしゃ』とか、

『ビルをつくるじどうしゃ』などのシリーズもある。

乗り物好きのお客さんが来ないかな。

あお君だったら見てくれるかしら。

 

あっという間に季節が進んで、来月はもう12月。

成道会の季節だ。

今年もやっぱりコロナが気になるので、お汁粉の出番は無し。

お客様があるといいな。

12月4日の土曜日です。どなたでもどうぞ。

 

今日は一人で文庫に座って、児童書を片っ端から取り出して読んだ。

和子さんのセリフじゃないけど、幸せな時間です。

 

次の文庫の日は、11月20日です。

(芝 直子)

「どうろをつくるじどうしゃ」 2021年11月6日

今日のまゆーら



今日見つけたのは、鈴木まもる作の『じどうしゃえほん』シリーズの1冊、

『どうろをつくるじどうしゃ』。

ちっちゃい絵本で、乗り物好きの子どもに人気の絵本だ。

どうろをつくるじどうしゃ

 

 

 

 

 

 

 

 

鈴木まもるさんの親しみやすい絵もいいし、この人の絵本に必ずくっついていて、

どのページにも出てくる小さいネコも好き。

 

実は私の孫娘が子ども園に通っていた時、ママの自転車に乗っては

行きかう車、特に働く車に興味津々だったとか。

確か3歳くらいの誕生日プレゼントの中に、この本を入れた記憶がある。

 

もう4年生になって、今さらそんなことを言われても、と

恥ずかしがるかもしれないけれど。

 

文庫の棚には、他にも『かじをけすじどうしゃ』とか、

『ビルをつくるじどうしゃ』などのシリーズもある。

乗り物好きのお客さんが来ないかな。

あお君だったら見てくれるかしら。

 

あっという間に季節が進んで、来月はもう12月。

成道会の季節だ。

今年もやっぱりコロナが気になるので、お汁粉の出番は無し。

お客様があるといいな。

12月4日の土曜日です。どなたでもどうぞ。

 

今日は一人で文庫に座って、児童書を片っ端から取り出して読んだ。

和子さんのセリフじゃないけど、幸せな時間です。

 

次の文庫の日は、11月20日です。

(芝 直子)

「ぐるんぱのようちえん」 2021年10月30日 

今日のまゆーら 2021/11/06



一気に秋が来て、お墓の周りのコスモスもきれいになった。

和子さんが本の日焼けを心配するほどのいいお天気だ。

 

第5土曜日のせいか、誰もお客のない文庫で、和子さんとおしゃべり。

文庫のある日には、朝、雨戸を開けるのが楽しみだと言われる。

雨戸を開けて、ついでに腰かけてしばらくドールハウスを眺めるとのこと、

 

その時間がすごく楽しくて、昼からは文庫でお話を聞くのも幸せなのだと

言ってくださって、私もうれしい。

 

私が退職後に始めた昔話の語りは、現在毎月3か所に行っているけれど、

文庫で和子さんお一人に聞いてもらうのも、また楽しみなのだ。

拙いお話を聞いてくれて、私の方こそありがとうございます。

 

何しろ文庫は奇数土曜日。

月に2、3回はあるので、そのたびに聞いてもらおうと思うと

結構頑張って次々に新しいお話にチャレンジすることになる。

それも励みになっているのだ。

 

今日聞いてもらったのは、ポーランドのお話で『お月さまの話』。

なぜお月さまは毎月毎月、太ったり痩せたりを繰り返しているのか???

それはね。

ぐるんぱのようちえん

 

 

 

 

 

 

 

さて、今日のおススメ絵本は『ぐるんぱのようちえん』。

西内ミナミ作・堀内誠一絵の、50年以上昔の絵本だ。

 

先月の絵本の勉強会のテーマだった絵本で、もちろん文庫にもある。

ゾウのぐるんぱが仲間のゾウにすすめられて働きに行く。

でも、ビスケット屋さんのびーさんにも、お皿作りのさーさんにも、

他のどこのお店でも、ぐるんぱの作るものが大きすぎて断られてしまう。

 

作った大きな車やお皿、ビスケットなどを持って、ぐるんぱが進んでいくと、

子どもがいっぱいいて大忙しのお母さんに出会う。

子どもたちを遊ばせているうちに…。

 

NHKの『グレーテルのかまど』で、この大きなぐるんぱのビスケットを

作っていたのを観たが、作れるんだ! とびっくりした。 いいなあ。

 

次の文庫の日は、11月6日です。

(芝 直子)

「じどうしゃ じどうしゃ じどうしゃ」 2021年10月16日

今日のまゆーら 2021/10/22



今年はいつまでも暑い日が続いて、ちょっと動くと汗をかく。

文庫に遊びに来てくれたあお君も、半袖だ。

明日から急に寒くなるって言うけれど、ほんとかしらん。

 

あお君は、前に一度文庫に来てくれた3歳の男の子。

今日は本堂で上田大愚センセイのお習字の日で、お母さんが初参加。

その間あお君は文庫でお留守番というわけだ。

 

お母さんいわく、あお君はまゆーらの事を「遊ぶ図書館」と言っているそうで、

それはすごくうれしい。

それこそ子ども文庫の醍醐味のような気がするわ。

 

お目当てのドールハウスを低い台の上に並べたものの、

すぐに迷路や積み木、ギザギザハサミ、と興味が移って、大忙し。

写真は自然材の積み木をせっせと積んでいるところ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この積み木が入っている箱も、実は輪っかがついていて車になっている。

積み木を出した後は自分が入って、文庫の中を動いたり、

本を一杯積んで、トラックにしてお店屋さんごっこ。

これがほんとの移動図書館。

 

渡辺茂男作の『じどうしゃ じどうしゃ じどうしゃ』も、

あお君がその車に積むために、本棚から出してきた本。

装丁が幼年童話のようになっているので、絵本の棚ではなく、

読み物の所に並んでいたのだが、開いてみると字はごく少しで、

大友康夫さんの自動車の絵がページいっぱいに描かれている。

じどうしゃ じどうしゃ じどうしゃ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

乗り物好きらしいあお君のチョイス。

さっそく読んでみたら、ピトッと横に座って聞いてくれた。

ほとんど絵本と同じ感覚で読める本だった。

 

町から隣の村に向かう途中の一本道で、なぜか車が数珠つなぎになって、

どうして渋滞しているのか、運転手さんが順番に前の車に聞きに行くと…。

伝言ゲームみたいに返事が変わって伝わるところも面白い。

さて、渋滞の本当の原因は?

 

あお君は気に入ったようで、帰りにこの本も借りてくれた。

いっぱい遊んでいたが、そのうちだんだんお母さんが恋しくなって、

こっそり本堂をのぞきに行ったのは、当然だよね。

 

「○○知ってる?」とたずねると、知らない、じゃなくて

「知ってない」と答えるあお君。

また遊びに来てください。

 

次の文庫の日は、10月30日です。

(芝 直子)

「ねずみのなるき」 2021年10月2日 

今日のまゆーら 2021/10/17



『ねずみのなるき』

さとうわきこ作の、20年くらい前に出た絵本。

今日まゆーらに遊びに来てくださったお客様が、絵本に詳しい方だったので、

私も一緒に本棚をのぞいていて、見つけた本だ。

ねずみのなるき

 

 

 

 

 

 

 

ネコに捕まって食べられそうになったネズミが、逃がしてもらう代わりに、

一粒の種を差し出す。

ネズミのなる木の種だというのだが…。

 

ネズミが鈴なりに実ると信じて、嵐にも、実を狙う鳥にも負けずにネコは奮闘する。

たった一つになってしまった実を、一生懸命世話して、巨大な実ができた。

さあ、中にはネズミがぎっしり詰まっているはずだ。

マサカの結末はぜひ絵本を見てほしい。

 

一生懸命育てていて、実は思惑とは違ったモノを育てていた、という実例を

最近見たばかりなのだ。

飼育ケースに入っていたのは、少しの○○、そう思っていたのに、

止まり木の裏で××が大繁殖していた。

ゾワー…、思い出すのはもうやめよう。

 

さて、文庫に来てくださったのは、以前内原にあった「かいがら文庫」の

お手伝いをされていた、栄田さん。

かいがら文庫は、残念なことに代表の宮永さんが亡くなられて、閉まっている。

とっても素敵な文庫で、良い本もどっさりあった。

地区の子どもたちにも愛されて、前の道路では子どもがいっぱい遊んでいた。

 

まゆーら文庫も前から気になっていて、と、おっしゃる栄田さんは、

さすがに絵本に慣れていて、本棚から次々に絵本を出しては読んでおられる。

その選択眼がすごい。

 

帰り際、せっかく来たのだからと、お話を一つ語ってくれた。

栄田さんは私と同じくお話の会『語りの森』の大先輩でもあるので。

お話は『きつね女房』。

田んぼに稲が実り、あちこちで稲刈りが始まっている、

この季節ならではのお話だった。

 

返す返すも残念だったのは、今日も文庫にお客が無くて、

せっかくのお話を聞いてくれる子どもがいなかったこと。

栄田さん、どうもありがとう。ぜひまた来てください。

 

次の文庫の日は、10月16日です。

(芝 直子)

「みんなのSDGs 未来を変えるメッセージ」 2021年9月18日 

今日のまゆーら 2021/09/25



台風14号が東進して、和歌山を直撃するとの予報が出た日。

これはアカンと、前日から文庫の休庫を決めてしまった。

ところが台風は前夜に通り過ぎて、幸い和歌山市内にはたいした被害もなく、

やっぱり文庫を開くことにした。

 

開いてもお客はないとは思ったが、和子さんからのお電話で

伊藤忠商事から、寄贈図書が1冊届いているとの事だったので見に行ったのだ。

みんなのSDGs

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それが『みんなのSDGs 未来を変えるメッセージ』という絵本だった。

わざわざ文庫の近況を訪ねるお電話もくださったそうで、なんとご丁寧な事!

 

確かに昨今SDGsという言葉はよく耳にするが、説明しろと言われると

私も自信はない。

この絵本は、そんな大人も含めて、子ども向けにやさしく説明してくれている。

自分で読むなら小学校中学年くらいからか。

 

伊藤忠にお礼状を書いて、よし、読んでお勉強と、読みかけたら

なんとなんと、1年半ぶりに珍しいお客さんが来てくれた。

 

6年生になったというののかちゃんだ。

ずっと借りてたと、本を返してくれて、またいろいろと書架を物色し、

何冊か借りてくれた。うん、返すのはまた1年後でもいいからね。

 

思うに、きっと台風で塾が休みになったに違いない。

つくづく、文庫を閉めてなくて良かったと感激した・

さっさと通り過ぎてくれた台風のおかげだわ。

 

和子さんと、やっぱり今日は開けることにして良かったと喜び合ってしまった。

お客がいなくても、誰かが急に行こうと思いった時のために、

出来るだけ開けていようと決めたのは間違っていなかったと二人で再確認。

 

さて、せっかく来てくれたののかちゃんに、ののかちゃんのいない間に

おばちゃんはお話の語りを始めたんよ、と、お話の押し売りをする。

 

とっさに語っても間違えない和歌山市の昔話、『扇之芝のたぬき』と、

覚えたてで自信のあった『ねこが、ごはんのあとで顔をあらうわけ』。

ろうそくをつけると言ったら、「怪談?」と聞かれたけれど、いやいや。

聞いてくれてありがとう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真はドールハウスの床の間のススキを見て、「秋の七草や」と言って、

すらすらと「萩、尾花、葛、撫子、女郎花、藤袴、桔梗」と唱えてくれたところ。

 

 

 

 

 

 

 

また遊びに来てくれたらいいな。

そうそう台風で塾は休みにならないか。

しまった、ののかちゃんに『みんなのSDGs 未来を変えるメッセージ』を

押し貸ししたら良かった。

 

次の文庫の日は、10月2日です。

(芝 直子)