「スイミー」 2022年4月16日 

今日のまゆーら 2022/04/18



花祭りも無事に終わり、すっかり初夏の風情…

と思っていたら、一転して今日は冬が戻ってきた。

冷たい強風にあおられて、境内のお花も寒そう。

午前中に行った四季の郷では、藤の花もちぎれそうだった。

 

和子さんが「ストーブ点けてね」と言われるが、

さすがにそこまではしなくても大丈夫。

お客様が無かったので、ガラス戸を締め切って、読みかけの本を読む。

 

それから工作材料の整理とチェック。

この前来てくれたはるかちゃんに、いきなり工作したいと言われて、

何の準備もしてなくて、気の毒なことをしたのだ。

次回までには、まじめに何か用意しておかなくては!

 

この頃私がハマっている工作は、消しゴムハンコ。

彫刻刀やカッターで、消しゴムを刻んで作るものだ。

最近作っているのは、もっぱらマスクに押すハンコ。

白いマスクに、ネコの足跡なんかをペタペタと…。

自分だけのお気に入りのマスクができる。

 

そう言えば、昔も消しゴムハンコでスイミーを作っていたのを思い出した。

レオ・レオニ作の、おなじみの絵本の主人公、スイミーだ。

小学生ならだれでも知っている、赤い魚の兄弟たちと、真っ黒なスイミー。

スイミー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もちろん絵本の版画は消しゴムなわけはないが、

小学校の国語の教科書そっくりに、消しゴムで作ると、みんなが大喜びした。

学童保育の時、宿題の本読みカードに『聞きました』と押していたのだ。

 

調子に乗って、いっぱい作ってこどもたちに分けたんだった。

スイミーよりも、赤い兄弟の方が人気だったのはなぜだろう。

文庫の『スイミー』を見ながら、そんなことを思い出した。

 

でもはるかちゃんには、消しゴムハンコはハードルが高いかも。

危なくないものを、やっぱり考えよう。

 

お客様はなかったけれど、和子さんにおはなしを聞いてもらった。

今日のお話は、『ケヤキの大木』。

ケヤキの大木が、枝ぶりのいいケヤキと、めおとになり、

子どもの木が生まれて…という不思議な話だ。

 

次の文庫の日は、4月30日です。

(芝 直子)

「おばけのバーバパパ」 2022年4月2日 

今日のまゆーら 2022/04/07



今日は花祭り。

お釈迦様がお生まれになったお祝いの日。

 

去年はあいにくお客様がゼロで、私とお寺の方々とでお祝いをした。

でも今年は珍しいお客様たちが来てくださった。

 

先年32年の歴史に幕を閉じた、内原のかいがら文庫で、

長年文庫のお手伝いをされていた栄田さんと、その息子さん。

それに神戸から春休みで帰省中の、せっちゃんとお子さんたちだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花御堂にお花を供え、誕生仏様に甘茶をかけてお祝いをする。

甘茶をかけるのは、お釈迦様の誕生時に天から甘露の雨が降ったから、

それに因んでの事だと副住職の宏典様が教えてくれた。

 

それから特別に内陣に昇らせていただき、ご本尊の阿弥陀様を拝観。

「みんなをいつでも助けに行くぞと、前のめりに立っていらっしゃる」とのこと。

 

その後は、栄田さんと私の、昔話の語りを二つ聞いてもらった。

栄田さんは『源兵衛ときつね』、私は『元気な仕立て屋』。

でも、『元気な仕立て屋』を語っていると、はるかちゃんと弟のあきら君が、

じりじりとお母さんの膝によじ登っていく。

ちょっぴり怖かったらしい。ごめんね。

でもお母さんのお膝があるから安心だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はるかちゃんはもう小学校に入学とのこと。早いなあ。

栄田さんの息子さんのいぶき君も、明日入学式で1年生とのこと。

もっともこっちは中学校!

 

かいがら文庫の常連さんだったいぶき君らしく、

まゆーらでもパッとお気に入りの児童書を見つけて、借りて行ってくれた。

また遊びに来てね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花祭りの後、文庫ではるかちゃんたちといっぱい遊ぶ。

あきら君は相変わらず恐竜の本が好きで、お母さんに何冊も読んでもらっていた。

次回にお目に掛かれるのは夏休みになるらしい。

きっとまた、びっくりするくらい大きくなってるに違いない。

おばけのばーばぱぱ

 

 

 

 

 

 

 

 

ところでお話の後に読み聞かせをしようと用意していたのは、

ご存じ『おばけのバーバパパ』。

前回の文庫の日に来てくれた小さいお客さんがあるかなあと、用意したのだ。

案外バーバパパになじみがない様子だったので。

 

でも今日のメンバーは、絶対バーバパパを知り尽くしているから、パス。

違う本も用意しとけばよかった。

 

次の文庫の日は、4月16日です。

(芝 直子)

「あっちへいけよ」 2022年3月19日 

今日のまゆーら 2022/03/25



約3か月ぶりの「今日のまゆーら」!

 

コロナの感染者数が増えて、まん延防止措置が和歌山にも適応され、

大っぴらに、文庫は開いてますよ~と言いにくくなっていたので、

この記事をしばらくお休みしていたのだ。

 

そう、ホントは文庫は閉めずに、毎回開いていたのだけれど。

ここ最近は来る子もめっきり減って、開けてはいたものの、

和子さんと二人でおしゃべりばかり。

ろうそくを点けて和子さんにおはなしを聞いてもらうだけだった。

 

ところが!

今日は駐車場に着いたら、お子さん連れのお母さん方の姿が…!

正教寺には以前からご縁があって、よくいらしていたそうだが、

今日は絵本が見たくて文庫に来たとおっしゃる。

わお、それなら私のお客様。

 

しずくちゃんと、じんのすけ君姉弟、それにりゅうたろう君の、

いとこさんたち3人に、お母さん方だ。

 

狭い文庫がお客様でいっぱいになって、久しぶりににぎやかだった。

10か月から2歳までの小さいお客さんたちで、

片っ端からおもちゃを出したり、棚から本を引き抜いて遊んだり。

ドールハウスもしずくちゃんが気に入ってくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

偶然にも、しずくちゃんたちのお父さんが担任をしておられるクラスで、

私が2学期におはなしをさせてもらっていたと分かり、びっくり。

興味を持ってくださったお母さん方にも、急遽おはなしを聞いてもらった。

『猫の嫁』と『扇ノ芝のたぬき』。

こんなチャンスがあるなら、準備しておけばよかったなあ。

あっちへいけよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絵本は『あっちへいけよ』を読んでみた。

1977年に出版された、ヌッドセット作・ボンサル絵の絵本、

犬は嫌いと言う男の子と、お構いなしにじゃれついてくるどこかの犬。

だんだん犬が気になって、うちへおいでよ、と言ってしまったら…。

 

実はこの絵本、今編集作業中の、紀北子どもの本連絡会の機関紙

『紀の子』のために文庫で探して、やっと違う名前で見つけた本。

図書館で本を選ぶイベントで、『いぬなんてだいきらい』という絵本を

選んだ人がいて、その表紙に見覚えが…。

 

確か文庫で見た気がすると、さんざん探したら、なんと1994年になって、

タイトルと出版社と訳者を変えて新たに出版されて、

その時に作者の名前もヌッドセットから、ノドセットに表記が変わっていたのだ。

見覚えがあるのに文庫の台帳になかったのは、そのせいだわ。

タイトルは違っても、まゆーらの本の方が、最初に出版されたものだった。

 

それはさておき、久しぶりににぎやかにいっぱい遊び、お話も聞いてもらい、

帰りたくないというしずくちゃんも、また今度ね、と帰って行って、文庫は終了。

 

次回の文庫の日、4月2日には、花祭りを開きます。

何でもいいので、お花を少し持ってきてね。

道端のレンゲでも、1輪だけでもいいよ。

まゆーら文庫のはなまつり2022

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の文庫の日は、4月2日です。

(芝 直子)

「こまったクリスマス」 2021年12月18日 

今日のまゆーら 2022/01/15



年内最終の文庫の日。

本堂では上田先生のお習字もあって、

なんと今日はクリスマスカードとの情報も。ホントかなあ。

 

まあ、和子さんがお知り合いの修道院の方からいただいたという

毛糸で編んだクリスマスの飾りを見せてくれたから、

お寺でクリスマスも有りだろう。

 

だってそのセットは、きちんと並べたら、キリスト生誕の厩のシーンが

東方の三博士などの登場人物と共に現れるセットだったし。

 

文庫でも、あお君に『こまったクリスマス』を読んでみた。

クリスマス当日になって、トナカイたちが仕事をボイコットして

親戚の所に遊びに行ってしまって、さあ大変、という話。

こまったクリスマス

 

 

 

 

 

 

 

困ったサンタさんが、ゾウやライオン、龍などの動物に手伝ってもらう。

先頭を決めるのにもめたり、行く先々でトラブルの連続。

でも、火を吐く龍を先頭に、空を駆けるサンタさんのソリはかっこいい。

 

写真は、文庫にあったぐらの指人形を手にはめて、

絵本『ぐりとぐら』を並べてご機嫌のあお君。

今日も副住職さんにいっぱい遊んでもらっていた。

 

 

 

 

 

 

 

指人形の中にうまく指をはめるのが難しく、やっと動かせるようになったので、

大喜びで本堂に見せに行き、ぐらの手にお菓子をつかんで戻ってきた。

楽しかったね。

 

『ぐりとぐら』は借りて帰ってくれた。

おうちでいっぱい読んでね。

 

次は第1土曜日だと、元旦になってしまうので、さすがに文庫はお休み。

第3土曜日から始めます。

 

次の文庫の日は、1月15日1月29日です。

(注:1月15日はコロナ感染拡大でお休みのため次回は1月29日となります。)

  (芝 直子)

「おもちのきもち」 2021年12月4日 

今日のまゆーら 2021/12/05



 

 

今日はまゆーら文庫の成道会。

お釈迦様が悟りを開かれたお祝いの日。

 

以前はお汁粉のお振る舞いがあったり、子どもたちもたくさん来てくれて

賑やかだったんだけど、昨今のコロナ禍もあって、

今日のお客様はあお君とママのお二人。

 

後はいつものお寺の皆さんと私だったが、

本堂を元気に動き回る3歳のあお君のおかげで、

子どもの声が響く賑やかな成道会だった。

 

副住職の宏典様の、成道会の成り立ちのお話も、

さすがにあっさりにならざるを得ず、ちょっぴり残念。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私もろうそくを点けて昔話を二つ。

ドイツの昔話『まほうのビール』と、日本の昔話で『宝ゲタ』。

聞いてもらえそうなら、『聞き耳頭巾』にしようと思っていたが、

長いからあお君が飽きるといけないので変更した。

どうせ変更するなら、『サトリ』にするんだったと後で気がついたけど。

 

読み聞かせ用に絵本は用意したものの、それは出来なくて、

帰りにあお君が借りて帰ってくれた。

かがくいひろし作の『おもちのきもち』。

おもちのきもち

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お正月前のこの季節、お餅たちは受難の時期??

杵でたたかれ、丸められたりちぎられたり。

挙句にいろんなものをまぶされて、食べられてしまうのだ。

 

鏡餅だけは、今のところ大事にされているけれど、いつ何時…。

それで逃げ出してしまう鏡餅が、さて、どうなったでしょうか。

お餅を食べたくなってしまう事、請け合いの本だ。

 

お母さんが本棚から『おだんごぱん』を見つけ出して、

懐かしがって借りてくれたが、おんなじ感じの絵本かも。

面白いよ。

 

さて、あお君は文庫でいっぱい遊んで、

まだ遊び足りないとイヤイヤしながら帰って行った。

副住職さんにもドールハウスでいっぱい遊んでもらっていたのにね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真は、瓦屋根より高いあお君。

また遊ぼうね。

 

そう言ったところで、今日の午前中に、あるイベントに参加してお話した時、

同じように帰り際に「またね」と声掛けした、4歳位の男の子を思い出した。

「また? もうないで。どこで?」と言われた。 うっ、冷静な子や…。

でも次の回の途中でまた入ってきたから、本気にしてくれていたのかも。

 

小さい子って、楽しい。

 

次の文庫の日は、12月18日です。年内最終だわ。

(芝 直子)

「チョビッとこわいおばけの話」 2021年11月20日

今日のまゆーら 2021/11/28



今日も本堂で、上田大愚先生のお習字の日。

今日は、筆で書く年賀状とのこと。

ママがお習字に勤しんでいる間、あお君が文庫で遊んで待っていてくれた。

 

私が着いた時、ママとあお君とで見ていた本が、

木暮正夫作、原ゆたか絵の『チョビッとこわいおばけの話』のシリーズ。

なにしろ『かいけつゾロリ』シリーズの原ゆたかさんの絵なので、

パッと目を引く、昔から文庫でも人気の本だ。

ちょびっとこわいおばけの話

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『おばけの話』シリーズは、木暮正夫さんが昔話などをもとにして

わかりやすい文で書いた短いお話が、15、6編、載った本。

 

「読んで」と言われて、よしよし、と読み始めたら、結構言葉が難しい。

3歳のあお君には分からないような昔の言葉の連続なのに、

じいっと聞いてくれて、びっくり。

短いお話を一つ読み終わっても、また次を催促される。

 

嬉しくなってどんどん読んでいたら、今、私が覚えている途中の

昔ばなし、『さとりのばけもの』が出てきた。

山奥に住むさとりが、人の心を言い当てて脅かすが、得意になっていると、

火であぶって曲げていた竹がいきなりはじけて、退散する、おなじみの昔話。

 

原さんの楽しい絵と合わさって、木暮さんの文はいかにも今風でわかりやすい。

今度は私の語る「サトリ」も聞いてもらおうか。

あお君、聞いてくれるかな。

 

積み木をしたり、積み木のトラックに本を詰め込んだり、

ドールハウスの中をあえてグチャグチャに積み上げて遊んだり、

今日もいっぱい遊んだ。

 

 

 

 

 

 

 

途中で本堂に乱入して、上田先生に構ってもらっていたが、

お土産にセンセイ直筆のハガキを貰って帰ってきたので、びっくり。

よかったねー。

 

次回の文庫の日、12月4日は成道会。

お釈迦様が悟りを開かれた日のお祝いです。

どなたでもぜひ、遊びに来てください。

 

次の文庫の日は、12月4日です。

(芝 直子)

「どうろをつくるじどうしゃ」 2021年11月6日

今日のまゆーら 2021/11/07



今日見つけたのは、鈴木まもる作の『じどうしゃえほん』シリーズの1冊、

『どうろをつくるじどうしゃ』。

ちっちゃい絵本で、乗り物好きの子どもに人気の絵本だ。

どうろをつくるじどうしゃ

 

 

 

 

 

 

 

 

鈴木まもるさんの親しみやすい絵もいいし、この人の絵本に必ずくっついていて、

どのページにも出てくる小さいネコも好き。

 

実は私の孫娘が子ども園に通っていた時、ママの自転車に乗っては

行きかう車、特に働く車に興味津々だったとか。

確か3歳くらいの誕生日プレゼントの中に、この本を入れた記憶がある。

 

もう4年生になって、今さらそんなことを言われても、と

恥ずかしがるかもしれないけれど。

 

文庫の棚には、他にも『かじをけすじどうしゃ』とか、

『ビルをつくるじどうしゃ』などのシリーズもある。

乗り物好きのお客さんが来ないかな。

あお君だったら見てくれるかしら。

 

あっという間に季節が進んで、来月はもう12月。

成道会の季節だ。

今年もやっぱりコロナが気になるので、お汁粉の出番は無し。

お客様があるといいな。

12月4日の土曜日です。どなたでもどうぞ。

 

今日は一人で文庫に座って、児童書を片っ端から取り出して読んだ。

和子さんのセリフじゃないけど、幸せな時間です。

 

次の文庫の日は、11月20日です。

(芝 直子)

「どうろをつくるじどうしゃ」 2021年11月6日

今日のまゆーら



今日見つけたのは、鈴木まもる作の『じどうしゃえほん』シリーズの1冊、

『どうろをつくるじどうしゃ』。

ちっちゃい絵本で、乗り物好きの子どもに人気の絵本だ。

どうろをつくるじどうしゃ

 

 

 

 

 

 

 

 

鈴木まもるさんの親しみやすい絵もいいし、この人の絵本に必ずくっついていて、

どのページにも出てくる小さいネコも好き。

 

実は私の孫娘が子ども園に通っていた時、ママの自転車に乗っては

行きかう車、特に働く車に興味津々だったとか。

確か3歳くらいの誕生日プレゼントの中に、この本を入れた記憶がある。

 

もう4年生になって、今さらそんなことを言われても、と

恥ずかしがるかもしれないけれど。

 

文庫の棚には、他にも『かじをけすじどうしゃ』とか、

『ビルをつくるじどうしゃ』などのシリーズもある。

乗り物好きのお客さんが来ないかな。

あお君だったら見てくれるかしら。

 

あっという間に季節が進んで、来月はもう12月。

成道会の季節だ。

今年もやっぱりコロナが気になるので、お汁粉の出番は無し。

お客様があるといいな。

12月4日の土曜日です。どなたでもどうぞ。

 

今日は一人で文庫に座って、児童書を片っ端から取り出して読んだ。

和子さんのセリフじゃないけど、幸せな時間です。

 

次の文庫の日は、11月20日です。

(芝 直子)

「ぐるんぱのようちえん」 2021年10月30日 

今日のまゆーら 2021/11/06



一気に秋が来て、お墓の周りのコスモスもきれいになった。

和子さんが本の日焼けを心配するほどのいいお天気だ。

 

第5土曜日のせいか、誰もお客のない文庫で、和子さんとおしゃべり。

文庫のある日には、朝、雨戸を開けるのが楽しみだと言われる。

雨戸を開けて、ついでに腰かけてしばらくドールハウスを眺めるとのこと、

 

その時間がすごく楽しくて、昼からは文庫でお話を聞くのも幸せなのだと

言ってくださって、私もうれしい。

 

私が退職後に始めた昔話の語りは、現在毎月3か所に行っているけれど、

文庫で和子さんお一人に聞いてもらうのも、また楽しみなのだ。

拙いお話を聞いてくれて、私の方こそありがとうございます。

 

何しろ文庫は奇数土曜日。

月に2、3回はあるので、そのたびに聞いてもらおうと思うと

結構頑張って次々に新しいお話にチャレンジすることになる。

それも励みになっているのだ。

 

今日聞いてもらったのは、ポーランドのお話で『お月さまの話』。

なぜお月さまは毎月毎月、太ったり痩せたりを繰り返しているのか???

それはね。

ぐるんぱのようちえん

 

 

 

 

 

 

 

さて、今日のおススメ絵本は『ぐるんぱのようちえん』。

西内ミナミ作・堀内誠一絵の、50年以上昔の絵本だ。

 

先月の絵本の勉強会のテーマだった絵本で、もちろん文庫にもある。

ゾウのぐるんぱが仲間のゾウにすすめられて働きに行く。

でも、ビスケット屋さんのびーさんにも、お皿作りのさーさんにも、

他のどこのお店でも、ぐるんぱの作るものが大きすぎて断られてしまう。

 

作った大きな車やお皿、ビスケットなどを持って、ぐるんぱが進んでいくと、

子どもがいっぱいいて大忙しのお母さんに出会う。

子どもたちを遊ばせているうちに…。

 

NHKの『グレーテルのかまど』で、この大きなぐるんぱのビスケットを

作っていたのを観たが、作れるんだ! とびっくりした。 いいなあ。

 

次の文庫の日は、11月6日です。

(芝 直子)

「じどうしゃ じどうしゃ じどうしゃ」 2021年10月16日

今日のまゆーら 2021/10/22



今年はいつまでも暑い日が続いて、ちょっと動くと汗をかく。

文庫に遊びに来てくれたあお君も、半袖だ。

明日から急に寒くなるって言うけれど、ほんとかしらん。

 

あお君は、前に一度文庫に来てくれた3歳の男の子。

今日は本堂で上田大愚センセイのお習字の日で、お母さんが初参加。

その間あお君は文庫でお留守番というわけだ。

 

お母さんいわく、あお君はまゆーらの事を「遊ぶ図書館」と言っているそうで、

それはすごくうれしい。

それこそ子ども文庫の醍醐味のような気がするわ。

 

お目当てのドールハウスを低い台の上に並べたものの、

すぐに迷路や積み木、ギザギザハサミ、と興味が移って、大忙し。

写真は自然材の積み木をせっせと積んでいるところ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この積み木が入っている箱も、実は輪っかがついていて車になっている。

積み木を出した後は自分が入って、文庫の中を動いたり、

本を一杯積んで、トラックにしてお店屋さんごっこ。

これがほんとの移動図書館。

 

渡辺茂男作の『じどうしゃ じどうしゃ じどうしゃ』も、

あお君がその車に積むために、本棚から出してきた本。

装丁が幼年童話のようになっているので、絵本の棚ではなく、

読み物の所に並んでいたのだが、開いてみると字はごく少しで、

大友康夫さんの自動車の絵がページいっぱいに描かれている。

じどうしゃ じどうしゃ じどうしゃ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

乗り物好きらしいあお君のチョイス。

さっそく読んでみたら、ピトッと横に座って聞いてくれた。

ほとんど絵本と同じ感覚で読める本だった。

 

町から隣の村に向かう途中の一本道で、なぜか車が数珠つなぎになって、

どうして渋滞しているのか、運転手さんが順番に前の車に聞きに行くと…。

伝言ゲームみたいに返事が変わって伝わるところも面白い。

さて、渋滞の本当の原因は?

 

あお君は気に入ったようで、帰りにこの本も借りてくれた。

いっぱい遊んでいたが、そのうちだんだんお母さんが恋しくなって、

こっそり本堂をのぞきに行ったのは、当然だよね。

 

「○○知ってる?」とたずねると、知らない、じゃなくて

「知ってない」と答えるあお君。

また遊びに来てください。

 

次の文庫の日は、10月30日です。

(芝 直子)