すっかり開花予想が外れた桜も、やっと開花宣言が出た。
そろそろうちの桜も開くかもしれない。
今年は入学式に合わせて満開になるつもりだな。
それもいいなあ。
今日来てくれたあきら君も、今年は小学校に入学だ。
お姉ちゃんはもう3年生になるのだとか。
東京から帰省するたびに、忘れずに文庫に来てくれてありがとう。
今日は文庫の始まる2時になるまで、待ちくたびれたとのこと。
おもちゃを一杯出してしまう前に、まずお話を聞いてねと言ったら、
「久しぶり」と喜んでくれた。
「ろうそくも点けてね」「電気も消そう」と、段取りをしてくれ、
イギリスの昔話『ミアッカどん』を聞いてもらう。
「怖くなんかないもん」と言っていたけれど、
どうやら息をつめて聞いていたらしく、主人公のトミーが無事だと分かって、
二人の肩が、そろってファーッと上がった。
聞いてくれてありがとう。
その後はもう、何でもありの大騒ぎ。
ドールハウスの中身を全部ひっくり返して積み上げたり、
お絵かきや工作、坊主めくり、ビーズ通し。
もちろん絵本も読む。
あきら君の大好きな黒川みつひろ作の、『恐竜トリケラトプス』のシリーズだ。
読んでと言ってくれたので、喜んで読んだわ。
はるかちゃんが、「1年生になるのだから、自分で読みなさい」と言うけれど、
いやいや、誰かに読んでもらうって、すごく楽しいんだよ。
あきら君が出してきたのは、トリケラトプスたちがジュラ紀クレーターに行く、
『恐竜トリケラトプスのジュラ紀決戦』と、その前の一冊。
私が間違えて「プラキオサウルス」と読むたびに、
「ブラキオサウルス」と訂正が入る。 ごめんごめん。
写真は、大きいきれいなビーズで、カチューシャを作ったはるかちゃん。
カチューシャがよく見えるように、かがんで見せてくれた。
おばあちゃんがお迎えに来るまで、いっぱい遊んで行ってくれた。
次回はきっと夏休みかな。
本当は来週、花祭りなんだけど、その日に東京に帰るらしい。
また遊ぼうね。
次の文庫の日は、4月6日です。
(芝 直子)