「11ぴきのねことぶた」 2022年10月15日 

今日のまゆーら 2022/10/17



久しぶりに文庫がにぎやかだった日。

元かいがら文庫の栄田さんが、本を借りに来てくださって、

そのあと、あお君が半年ぶり位に顔を見せてくれた。

 

3歳児の半年間の成長はすさまじくて、4歳になったあお君は見違えるようだ。

大人のような口調で会話をして、自分の気持ちもどんどんおしゃべりできるし、、

きちんとやりたいことが伝えられる。

 

前は、本堂でお習字をしているお母さんの所に行きたくて、

指で「ちょっとだけ」の仕草をしていたのに!

あれはあれでとてもかわいかったんだけどなあ。

 

それに、今日は初めての運動会だったそうだ。

お土産にもらったというジグソーパズルを持ってきて、

運動会の様子を教えてくれた。

 

運動会と言えば、コロナ前のように祖父母までが応援に行って、

みんなでお弁当を食べる風景は、もちろん知らないあお君。

でもコロナが終わっても、学校の運動会は元に戻らないらしい。

 

お弁当なしの、午前中だけの運動会が定着するでしょうと、

先日お目にかかった小学校の校長先生が言っておられた。

寂しい気がするのは、年寄りだけかなあ。

 

さて、栄田さんと一緒に折り紙をして、紙飛行機も作ったあお君と、

境内で飛ばしっこをしてみる。

ついでに石段の上から、境内に紙飛行機を投げてみた。

こんなことをするのは何年ぶりかしら。

 

 

 

 

 

 

 

文庫に戻ったあお君に、おはなしも聞いてもらう。

『世界でいちばんきれいな声』という小さい子向きのおはなし。

前は聞いてもらえなかったあお君が、風船を引きずりながらも

ちゃんと耳を傾けて聞いてくれて、本当にうれしかったわ。

かわいいなあ。

 

写真は、「シンカリオンの絵が描きたい」と言い出して、

副住職さんと一緒にチャレンジしている所。

私ではなく、ちゃんと意味の分かる人に言いに行く所が偉い。

新幹線が変身するんだって? 知らんわぁ。

 

 

 

 

 

 

 

お母さんと絵本を選んで、またたくさん借りて帰ってくれた。

馬場のぼるさんの『11ぴきのねこ』のシリーズが多い。

私のおススメは『11ぴきのねことぶた』。

11ぴきのねことこぶた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブタの家を建てるのを手伝ったのに、出来上がった家が惜しくなって、

ちゃっかり自分たちの家にしてしまう11ぴきのねこ。

あお君、台風シーズンに、ぜひ読んでください。

 

次の文庫の日は、10月29日です。

(芝 直子)

「まゆとりゅう」 2022年10月1日 

今日のまゆーら 2022/10/02



お彼岸も過ぎて、今日から10月。

文庫から見える、庫裡の花瓶には彼岸花が活けられている。

近くの田んぼの周りも彼岸花でいっぱいだ。

 

とてもいい天気で暑いくらいの文庫で、和子さんとおしゃべり。

このごろ目が見えにくくて、と言われる和子さんに、

絵本を聞いてもらうことにした。

大人だって、誰かに絵本を読んでもらうのって楽しいから。

 

とりあえず最近買って文庫に持ち込んだ、『まんいんでんしゃ』。

子どもの絵のようにダイナミックな絵本で、絵のインパクトがすごい。

和子さんが歓声を上げながら、楽しんでくれた。

 

それから、ついでにおはなしを一つ聞いてもらう。

エチオピアの昔話で『むらの英雄』だ。

私はとても好きなのだが、あんまり小さい子や、

真面目な方には楽しんでもらえないかもしれない。

ナンセンスで面白いお話は、聞き手を選ぶのかも…。

和子さんに楽しんでもらえたか、不安だ。

 

さて、お客もいないし、一人になったところで、

先週に続いて富安陽子さんと降矢奈々さんの絵本、『まゆとりゅう』を読む。

まゆとりゅう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪解けを促す雨を降らせる、龍のお話。

大きな龍と、子どものちっちゃい龍が現れて、

やまんば母さんと娘のまゆを、それぞれの背中に乗せてくれる。

 

大空を飛んで、雪解けの雨を降らせる龍たちの絵の、きれいなこと。

それを見ていて、日本の絵本に出てくる龍には、翼が無いのだと再認識。

4本の、カギ爪のついた足はあるのに、西洋のお話のような翼がない。

『エルマーのぼうけん』のイメージにある龍は、かっこいい羽根を広げているのに。

日本の竜は、火も吹かないし、龍とドラゴンの違いか?

よくわからない。

 

それはまたじっくり考えることにして、

いただいた青いおミカンを持って、帰ります。

 

次の文庫の日は、10月15日です。

(芝 直子)

「やまんば山のモッコたち」 2022年9月17日 

今日のまゆーら



久しぶりに上田大愚氏のお習字の会があって、本堂はにぎやか。

和子さんも、「お習字はよう書かんけど、座らせてもらった」そうだ。

コロナがゼロになるのを待っていたら、お習字が再開できそうもないし、

ぼちぼちやるのがいいよね、きっと。

 

文庫のお客はゼロで、この前に私の友達がくれた『マンカラ・カラハ』を

一人で何回もやって、研究してみる。

『先を読んで石を置くだけ』なんて書いてるけど、先なんて読めるもんか…。

 

紀元前から始まったゲームらしいが、まあ、地面に穴を掘って、

石ころを入れたら確かにできそう。

先週お話に行った学童保育の教室でも、牛乳パックを切ってつないだもので

マンカラを再現して遊んでいた。

 

誰か一緒に遊んでくれたらいいのにな。

そう思っていたら、数年ぶりにさやちゃんにあった。

なんと大きくなって、お顔は確かにさやちゃんなのに、体が別人みたいだ。

中学2年だって。びっくりしてしまう。

時間が無くて、遊んでもらえなかったのは残念。

 

久しぶりと言えば、夕方お目にかかった(えっちゃん)もそうだ。

昔よく文庫に通ってくれたお子さんたちのお母さんで、

そのお子さんたちが、うちの子どもたちと同じくらいの年だった。

じゃあ、あのお兄ちゃんは46か。 なんと。

えっちゃんと、大きくなった子どもの事や、お孫さんの話に花が咲く。

やまんば山のモッコたち

 

 

 

 

 

 

 

 

 

間に一人で読んでいたのは、文庫の本棚から出した、富安陽子作の

『やまんば山のモッコたち』だ。

モッコというのは、山に住む河童や天狗、動物たちなど、山の仲間の事。

やまんばのお母さんと、その娘のまゆが、モッコたちと一緒に

生き生きと活躍するお話だ。

 

短いお話がいくつも載っていて、読みやすい。

そういえば、やまんば山の富安陽子作・降矢奈々絵のコンビの作品は、

絵本にもなっている。

そのうちどこかで探してみよう。

 

お習字の後の和子さんに、『お月さまの話』を聞いてもらって、今日はおしまい。

 

次の文庫の日は、10月1日です。

(芝 直子)

「むらの英雄」 2022年9月3日 

今日のまゆーら 2022/09/11



やっと9月。 少しは秋の気配がしてきたとはいえ、まだまだ暑い…。

コロナもさっぱり収まりそうもなくて、お習字の会もお休みが続いている。

 

夏休み中に通ってくれた、せっちゃんとこのお子さんたちも、

きっと今頃は東京の新居で、新たな一歩を踏み出しておられるに違いない。

 

文庫は誰も来ないと思っていたら、前回に続いて私の知人が登場。

それも、文庫で子どもたちが遊べるようにと、学童保育の現場で人気の

おもちゃを2種類も差し入れに来てくれたのだ。

ありがとう!!

 

写真のように、『マンカラ・カラハ』というボードゲームと、

しりとりを応用して遊ぶ『ワードバスケット』というカードゲームの子ども版。

『マンカラ・カラハ』と『ワードバスケット

 

 

 

 

 

 

 

どっちも知らなかったので、さっそく教えてもらって試してみる。

ワードバスケットの方は、文庫にもあるスポットイットみたいな感じで、

でもしりとりの言葉を考えるのが、超難しい…。

 

もう一つのマンカラ・カラハの方は、簡単なやり方から高度なものまで

色々遊び方があるというので、一番基本的なやつを教えてもらった。

ガラスのおはじきみたいなコマを動かしてゴールに入れて、

自分の陣地が空になったら勝ちらしい。

 

どっちにしても、まず私がやり方を覚えなくては、子どもたちに伝えられない。

もっとも、きっと子どもの方がすぐに慣れるのだわ。

 

今日のおススメの絵本は、渡辺茂男作の『むらの英雄』。

実はおはなしの会のメンバーの方が、このお話をされるのだ。

それがとても面白くて、いつか私も出来たらいいなあと思っている。

むらの英雄

 

 

 

 

 

 

 

仲間がみんな揃っているか数える時、自分を数え忘れる事って…あるかなあ。

一人足りないのはだれだ、と大騒ぎがどんどん広がっていく。

終いに不思議なハッピーエンドになるのだ。

いつか語れたらいいな。

 

とりあえず今日は、文庫を閉める前に来てくれた和子さんに

『アナンシと五』を聞いてもらってお終い。

和子さんにサツマイモをいただいたのだ。

4つでよかった。

5つだったら、ばったり倒れて死んでしまうわ、と大笑い。

おいしそうなサツマイモ、さっそく明日のお昼ごはんにいただきます。

 

次の文庫の日は、9月17日です。

(芝 直子)

「ぶつかる! ぶつかる!」 2022年8月20日 

今日のまゆーら 2022/08/22



前回の文庫の日(8月6日)は、ブログの更新をしませんでした。

お客様が無かったし、和子さんも途中で出先から帰ってこられて

お疲れのようで、お話もしなかったので・・・。

ひたすら持って行った本を読んで、後は覚えかけのおはなしの練習。

 

そしたら今日は、はるかちゃんとあきら君の姉弟が来てくれた。

一緒に来てくれたお母さんによると、明後日東京にお引越しとのこと。

それはまた、ものすごく忙しいに違いないのに、遊びに来てくれてありがとう。

 

前回あきら君がリクエストしてくれた、うちわの工作をしてから、

「まだ何か作りたい」というので、バルーンアートに挑戦。

まゆーら文庫 バルーンアート

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風船をひねって作るので、割と難しいのだけれど、

はるかちゃんがまずネズミを作り、それから二人ともキリンを完成させた。

ただし、あきら君のはキリンじゃなくて、ブラキオサウルスとのことだ。

さすか恐竜トリケラトプスシリーズが大好きなあきら君だ。

器用なお母さんが、刀や花も風船で作ってくれた。

 

風船を力任せに捩じっていくのは、なかなか怖いのに、あきら君も度胸がある!

長―い風船を両手でつかみ、「いーち、にぃ、さーん、しぃ、ごぉ!」と

大声で数えながら捩じっているうちに、前回の文庫の日に聞いてもらった

おはなし『アナンシと五』の一節がいやでも思い出されて…。

 

「五と言ったとたん、アナンシはばったり倒れて死んでしまいました」と私。

「それ、お話だから」と、はるかちゃん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さんざん遊んだ後で、今日もお話を聞いてもらう。

「ネズミのすもう」と言ったら、「前に聞いた」。

えっ、去年の夏休みに? すごい記憶力だ。

急遽、『団子長者』に変更し、その後で前回おられなかったお母さんにも、

聞いてもらおうと、もう一度『アナンシと五』も語ってみる。

 

帰るぎりぎりまで、はるちゃんが絵本『まんいんでんしゃ』を読んでいたが、

さすがに引っ越し直前では借りて帰ってもらえない。

その続きみたいな『ぶつかる!ぶつかる!』は、冬休みに読んでね。

 

渡辺茂男作・加藤チャコ絵の、同じシリーズで、登場する動物たちも同じ。

自転車に乗れるようになった、イノシシのいのっぺちゃんが、

「ぶつかる!ぶつかる!」と叫びながら大暴走。

他の動物たちにぶつかっては叱られて、帰りにはちゃんと安全運転で帰るお話。

 

とにかく絵がダイナミックで、お行儀のいい「安全運転絵本」などではない。

加藤チャコさんは、締め切りと、自分のお産がぶつかって、大変だったとか。

いろんなものとぶつかっては乗り越えて、できた絵本らしい。

 

遊んでいる途中で、ひょっこり私の元の仕事仲間の男性がやって来たが、

一緒にはるかちゃんたちの工作を手伝って、帰って行った。

何のお構いもしませんで、失礼しました。 また来てね。

 

次の文庫の日は、9月3日です。

(芝 直子)

「まんいんでんしゃ」 2022年7月30日 

今日のまゆーら 2022/07/31



夏休みになって、ますます暑さがひどくなる。

おまけにこの頃いきなり雨が降ってきて、びっくりさせられる。

今日も、文庫で遊んでいたら、いきなり激しい雨。

なのに帰宅したら、「雨?降れへんぞ」と言われてしまった。

 

今日遊びに来てくれたのは、はるかちゃんとあきらくん姉弟。

おばあちゃんが連れてきてくださった。

二人は夏休みを利用して、神戸から帰省中で、

はじめて二人だけでお泊りしているらしい。

何でも、夏休み中に東京へ引っ越すことになっていて、

お母さんはその準備で大忙しだとか。

 

遊びに来てくれた二人と、さっそく工作。

たまたま文庫にあった万華鏡のキットで、自分だけの万華鏡を作る。

ビーズやスパンコールを入れて、それから周りを飾りつけ。

 

肝心のボンドやテープが無かったので、ちょっと面倒だったけれど、

二人とも可愛いのができた。

写真を撮り忘れたのが残念だ。

 

後は、いつものようにお話の押し売り。

ジャマイカの昔話で、「アナンシと五」を聞いてもらった。

はるかちゃんの反応が豊かで、語っていても楽しかった。

 

あきらくんも数は10まで数えられるとか。

意味も分かってくれたらしい。

何しろ、五と言ったら魔女の呪いに掛かって死んでしまうというお話。

悪いアナンシが、それを利用してアヒルやウサギの奥さんをだまし、

食べてしまうのだが、最後に、だまそうとしたハトの奥さんは…。

 

機会があったら、またお話も聞いてね。

この間おじいちゃんが返しに来てくれた、恐竜トリケラトプスの本を

また何冊も借りてくれたあきらくん。

いいなあ。

まんいんでんしゃ

 

 

 

 

 

 

 

さて今日は渡辺茂男作、加藤チャコ絵の『まんいんでんしゃ』のご紹介。

はるかちゃんたちは電車じゃなくて、ママの車で来たそうだが、

その方が良かった!

 

夏休みの日曜日、電車で遊びに出かける動物たちが、

次々乗り込んで満員になった電車。

 

イノシシの家族はバラバラに押し込まれるし、

ゴリラのおっさんは膝を広げて座席を占領する。

足元には小さいカメがいるし、ハリネズミさんまで乗っているのだ。

 

「これだったら僕の方が上手に描ける」と、読んだ子が言ったという

迫力満点の奔放な絵がすごい。

小さい子が描いたかと思ってしまう絵と、絵の中の間違いだらけの字。

ハードカバーじゃないけれど、今度持っていくので、ぜひ誰かに見てほしい。

同じシリーズの、『ぶつかる!ぶつかる!』もあるよ。

 

次の文庫の日は、8月6日です。

(芝 直子)

「恐竜トリケラトプスシリーズ」 2022年7月2日 

今日のまゆーら 2022/07/11



いよいよ7月。 今年も半分過ぎた。

年を取ると年月が早く過ぎるというけれど…。

知らないうちに年が過ぎていてビックリするのだ・

 

その証拠に、ひょっこりと顔を見せてくれた、あいかちゃんママから

あいかちゃんがなんと22歳、もうすぐ23歳と聞いて、ぶっ飛んだ。

 

あのあいかちゃん。 よちよち歩きで境内を歩いていたあいかちゃん。

そのうち大きくなって、文庫に来る子どもたちを見守ってくれる、

頼もしいあいか姉ちゃんになった。

 

そのあいかちゃんが23歳のきれいな娘さんになっているらしい。

きっと道で出会っても分からないかも…。

まゆーら文庫45年。 私も年を取るはずだわ。

いやいや、まあ、それはそれとして。

 

和子さんが、夏休みに文庫をどうしようかとおっしゃるので、

もちろん開けます、と答えておいた。

開けていれば誰かがいきなり来てくれても、入ってもらえるし、

夏休みにしか来られない人もいるかもしれない。

 

夏休みのお客さんと言えば、もしかしたらはるかちゃんたちが来るかもしれない。

学校の長期休業中には、よく帰省してこられる。

そんな話をしていたところへ、偶然はるかちゃんのおじいちゃんが、

「長いこと借りていて…」と、絵本を返しに来てくださった。

 

弟のあきら君が借りて帰った、恐竜の本3冊だ。

黒川みつひろ作の、トリケラトプスのシリーズで、あきら君のお気に入り。

リトルホーンや、お父さんのビッグホーン、敵役のダスプレトサウルスのダス。

文庫でも人気のシリーズだ。

黒川みつひろ作の、トリケラトプスのシリーズ

 

 

 

 

 

 

 

来週の七夕に因んで、今日は和子さんに『北斗七星』のお話を聞いてもらう。

柄杓の形の北斗七星、その謂れについてのお話だ。

毎月お話に行く所が4か所(まゆーら文庫を入れたら5つ)あるので、

7月は全部『北斗七星』にしようかと思うのだけれど、ラクしすぎかしらん。

 

次の文庫の日は、7月16日です。

(芝 直子)

「くまのパディントン」 2022年6月18日 

今日のまゆーら 2022/06/21



梅雨入りしたせいか、朝から小雨が降ったり止んだり。

文庫にお客はなくて、静かに時が過ぎる。

お習字の日だけど、そっちも静かだ。

あお君は来なかったらしい。

 

自分が持ってきた読みかけの本を読んでしまい、棚から抜き出した

イギリス児童小説の名作、マイケル・ボンド作の『くまのパディントン』を読む。

文庫にあるのはユネスコ宝くじ文庫でもらった物だ。

くまのパディントン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パディントン駅で拾われた、おかしなクマのパディントンの物語。

一生懸命になればなるほど、大騒ぎを巻き起こすパディントンのおかしさと、

振り回されながらもまるごとパディントンを包み込んで、

家族の一員として扱ってくれるブラウンさん一家が素敵で、

読んでいてうれしくなってしまう。

 

静かな文庫で読んでいると、時を忘れる。

文庫には最初の巻しかないけれど、確か10冊くらい出ていたはずだ。

訳者の松岡享子さんが亡くなられたので、後はどうなるのかしら。

時間までに読み終われなかったので、借りて帰ろう。

何回読んでも楽しい本だ。

 

にぎやかな文庫も歓迎だけれど、静かな文庫もゆっくり読書できていいな。

和子さんに『団子長者』のお話を一つ聞いてもらって、今日はおしまい。

 

次の文庫の日は、7月2日です。

(芝 直子)

「ムジナ探偵局」 2022年6月4日 

今日のまゆーら 2022/06/07



冬野のあたりでは、田植えの真っ盛り。

土曜日とあって、競うようにあちこちの水田で田植え機が活躍中だ。

水の満ちた田んぼが、みるみる早苗の緑に変わっていく様子は、美しい。

 

今日のお客の栄田さんは、自転車で来る途中、そんな風景を堪能されたとか。

この季節って、ほんとに日本の原風景みたいな景色が見られてうれしくなる。

文庫の周りが水田だらけ、ってことかなあ。

 

子どものお客がいない文庫に来てくださった栄田さんは、

花祭りの日に息子さんと一緒に来てくれた方。

その時に息子さんが借りた本を返しに来てくださったのだ。

 

そういえば、本好きさんらしく、文庫に入るなり、パッと本を抜き出していた。

『ムジナ探偵局』のシリーズがあったのを目ざとく見つけて、

まだ読んでいない3冊を借りてくれたのだ。

ムジナ探偵局

 

 

 

 

 

 

 

 

富安陽子作、おかべりか絵の『ムジナ探偵局』シリーズは、私も大好き。

もともと富安陽子さんのお話にハマっているし、おかべさんのイラストも好きだ。

文庫にあるのは4巻までだけど、続きも図書館で読んでみたくなった。

 

おはなしの会・語りの森の大先輩でもある栄田さんと、

誰もいない文庫で、昔話やその世界について、話が弾む。

貴重な時間を過ごさせてもらった。

 

後で顔を出してくれた和子さんに、『話ずきな殿さま』のお話を一つ

聞いてもらって、後はうちの糠漬けの愚痴をしゃべってるうちに、時間になった。

 

また田んぼを見ながら帰ろう。

 

次の文庫の日は、6月18日です。

(芝 直子)

「とうふさんがね・・」 2022年5月21日

今日のまゆーら 2022/06/04



今日はにぎやかな文庫の日。

久しぶりに始まったお習字の方でにぎやかな所へ、珍しいお客様が来てくれた。

それに、ママとおばあちゅんがお習字なので、あお君がひょっこりと。

 

あお君に会うのは5か月ぶりかしらん。

4歳になったとのことで、おしゃべりも達者になって見違えた。

芝さんのことは忘れてないそうで、一安心だ。

 

もっと久しぶりなのは、3年ぶりに顔を出してくれたゆきや君だ。

確かこの前は小学校を卒業してすぐに来てくれたから、

まだ小学生っぽかったのに、なんともう高校1年生になったのだとか。

ビックリしてしまうやん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

顔だちもスッとして、イケメンのお兄さんになっていた。

ゆきや君ママのみいちゃんも一緒に来てくれたので、昔話に花が咲く。

相変わらずの息子命のままで、変わらなさに大笑いしてしまったけれど、

楽しくていいなあ。

 

あお君は、知らない大きなお兄さんにびっくりしたのか、

しばらくドールハウスで遊んでいたが、人差し指と親指をくっつけて、

ちょっとだけ、のジェスチャーをして、「ママの所に行く」と出て行った。

 

ちょっとだけ、のポーズが可愛い。

でも戻ってこなかったぞ。まあ、そうだと思ったけど。

 

今日のタイトルの絵本は、ゆきや君が本棚から見つけ出して、

大好きだったと教えてくれた本。

とよたかずひこ作の『とうふさんがね・・』だ。

とうふさんがね・・

 

 

 

 

 

 

『たまごさんがね・・』とか、『なっとうさんがね・・』などと同じシリーズの絵本で、

最後が「しんぱいごむよう!!」というセリフで、解決していく。

 

小さい豆腐たちが刻んだネギを体に乗せて、まな板から滑り台みたいに

みそ汁のお鍋に飛び込んでいく。

大きすぎる豆腐の「おっちゃん」は、みそ汁の鍋に入れない。

でも心配ご無用、おっちゃんは隣で冷ややっこ。

 

その、「おっちゃんはとなりでひややっこ、が好きで、ずっと言っていた」と

ゆきや君が懐かしがってくれた。

良かった良かった。また3年後と言わず、ぜひ遊びに来てください。

 

最近文庫にお客さんが来たら、もれなく芝さんがお話を押し売りするねん、と

お話なんて聞いたことが無いというゆきや君親子に、

『やぎとライオン』と『ちいちゃいちいちゃい』を聞いてもらう。

 

そしたら、「後で芝さんに、ちいちゃいちいちゃいって何回出てきたか、

聞かれるのかと思った」とみいちゃんが言う。

途中まで数えていたそうだ。

聞きません!

 

次の文庫の日は、6月4日です。

(芝 直子)