森のガオガオ

今日のまゆーら 2009/09/19

今日のタイトルは、残念ながら正しい絵本の名前では
ないかも。

うろ覚えで、調べてみたけどヒットしなかったのです。

暗い森の奥に住む竜のガオガオが、ある日
この世のものとも思われぬほどに美しいお姫様に
出会って…という絵本。

お姫様と友だちになろうと、あの手この手で
魔力を使い、いろいろ姿を変えてみても、
きれいな外見の割にすっとぼけたお姫様は
一向に感心するどころか、無関心。

しまいに力を使い果たしたガオガオは…!

情けなくもおかしいガオガオとそっくりの絵を
今日プレゼントされたので、あの絵本を思い出した。

画用紙一面に
『しばさん 早く元気になってね!』
と、竜の絵と、折り紙の花をちりばめたプレゼント。

実は珍しく文庫を病欠してしまった私にあてて、
文庫で子どもたちが描いてくれたプレゼントだった。

二十年くらい熱なんて出したことのない私が、
三日前、いきなり高い熱が出たものだから、

「やっちまった!
新型インフルエンザだ」 と確信。

結局違ったようで、検査も陰性だったし、回復も早かった。

でも万一のことを考えて、体調も万全じゃ
なかったので、今日の文庫をお休み。
ご心配をおかけしました。

それにしてもいっと君の描いた竜の絵、
ほんとにガオガオそっくりだ。

いっと君は本当にすごい才能の持ち主で、
先に頭の中に立体の設計図を思い描いてから、
下書きもなしに、すらすらとそのパーツを
はしっこから書き始める事が出来る。

で、平面に描いた絵を切り取って組み立てると、
あら不思議、見事に三次元の翼竜が現れる!!
と言うわけ。

見るたびに不思議で、この間もママの妙ちゃんに
「将来が楽しみやねぇ」
と言ったら、
「おばちゃん、
私、今楽しみたいわ」

今は結構苦労してるのか、と大爆笑。
天才のママなんだから、安心して下さい。

きれいなお花の折り紙を一杯折ってくれたみきちゃん、
いっと君の絵に色を塗ってくれたはるちゃん。
どうもありがとう。

具合も良くなったので、明日は無事に
宝塚観劇に行けます!

あ、いや、別に明日に備えて
文庫を休んだというわけでは…
ムニャムニャ。

次の文庫の日は、10月3日です。
  (芝 直子)

パフパフ

今日のまゆーら 2009/09/05

今日文庫に行ってびっくりしたのは、一か月前にやっと寝返りを始めたさやちゃんが、後退オンリーだけど、這い這いが出来るようになっていたこと。

肘を使って方向転換も出来るので、結構自在に動き回れる。

すごいなぁ。 日々進歩!
表情も豊かになって・・・!

あんまりかわいいので、「にゃー」と
ネコ語でご挨拶。

そしたら目を丸くして、私を見てくれる。

「ア゛ー」
というのはきっと、赤ちゃん語のお返事に違いない。

「にゃー にゃー」
「ア゛―!」

一生懸命お話をしていたら、絵本「パフパフ」を思い出した。

リン・ロシター・マクファーランド文、ジム・マクファーランド絵で、夫妻の絵本に石津ちひろさんが訳をつけている。

一人ぼっちで行き場のない犬・パフパフが、六匹のネコと暮らしているおばさんの家に住むために、一生懸命、ネコになろうとする。

そのうち、自分でも犬だったことを忘れて暮らすのだけれど、ある日、おばさんが倒れて、その時・・・というお話だ。

来週の土曜日、9月12日に、紀北子どもの本連絡会の工作の会があり、そこで作る予定の、牛乳パックの《絵合わせキューブ》を文庫で作ってみた。

牛乳パックでキューブを作り、つなぎ合わせて絵を描く工作で、4個でも出来るが、今日はみんなで協力して8個バージョンを制作。

みきちゃんがせっせとキューブに折り紙を貼り付けてくれ、いっと君が『だじゃれどうぶつえん』の絵本から絵を描いてくれた。

8個になると、エンドレスに開き続けて、とても面白い。
写真は《ペンギンぬりたて》。

作っていたら、さやちゃんのお風呂タイムになり、クルクルと裸ん坊になったさやちゃんを激写。

大きくなってから恨まれるかも!
でも、プクプクですごくかわいいんだもの。

次の文庫の日は、9月19日です。
  (芝 直子)

いつだって長さんがいて・・・・・・・

今日のまゆーら 2009/08/29

夏休みもいよいよ終わり。
宿題はできたか??

勤務先の学童保育では、毎年この時期になると、
「家で宿題をやらせるので、休みます」
という子が出る。 ???

さて今日の文庫は、宿題の追い込みではなさそうだが、みんな用事があってお休みとのこと。

それで、これ幸いと、たまった絵本の修理や登録、本棚の整頓に励んだ。

いつもなら、何かやりかけても、すぐ「今日は何作るの」という声で、ほったらかしにしてきた仕事ばかりだ。

そのうち伊藤忠財団から、審査のための訪問もあるというし、破れた本は修理して、本棚も整頓したい。

って、お客が来るときだけ慌ててお掃除する、ずぼらな主婦のようだが。

この前から買って持ち込んでいた数冊の絵本も、ようやく台帳に登録して、ラベルを貼った。

ついでに記念写真。

『いつだって長さんがいて・・・・・』も、その一つ。

今江祥智文、長新太絵のこの本は、2005年に亡くなった長新太さんのいろいろな絵に、今江さんが言葉を添えて、画集にしたものだ。

子ども向きのストーリーのある絵本ではなく、今江さんから長新太さんへの、熱い思いが詰まった画集になっている。

普通の文庫の時には、なかなかこんな絵本を見る機会はない。

そういう意味で、子どもがいない文庫は私のヒソカなお楽しみの時間かも。

本棚の整理をしていては、ついつい読みふけり、ちっとも進まないもんなぁ。

いつもは子どもたちの写真を撮るのだが、代わりに今日はスペシャルゲスト登場!

まゆーら文庫代表の藤浪和子さんと、藤浪家の二人のおばあちゃんだ。

文庫の隣の部屋で、和気あいあいとお二人でおしゃべりをしている。

でも、筆談が必要な90歳のおばあちゃんに対し、そんな事情はお構いなしに話しかけられる、94歳のおばあちゃん。

それでいて何だか話がかみ合っているのが漏れ聞こえてきて、それはそれでフシギにおかしい。

藤浪家の大切なおばあちゃん二人です。

次の文庫の日は、9月5日です。
  (芝 直子)

今日のまゆーら 2009/08/01

今日の文庫は、お母さん方主催の≪流しソーメン》の日。

毎年夏休みに盛大に実施されているそうだが、あいにく私はいつも夏休み中は学童保育の一日開室で、地獄の夏休みを送っていて、これまでは参加させていただいたことはなかった。

だからびっくり!!

本当に境内に竹の樋が出来て、ソーメンはもとより、うどんやそば、果ては丸いゼリーまでがゴロゴロ流れてくる。

妙ちゃんに、「下流は危ないから、上流ですくって」と言われていたけれど、子どもたちに敬意を表して、《滝壺》に流れ着くやつをせっせと頂いた。

いやはや、子どもたち15人ほどのパワーもすごいが、お母さん方のパワーの方にも脱帽。

子どもたちと一緒に半日楽しむために、あれだけの準備をしているのはスゴイ。

参加費も払わず、ご招待に甘えてさんざんご馳走になりました。
ありがとうございました。

何しろ珍しく15人もの子どもたちが集まったので、常連さんの他に、久しぶりに顔を見る子もたくさん。

どこの若い男性かと思ったら、あいかちゃんのお兄ちゃんのゆうし君だったり、みんなちょっと顔を見ないうちに見違えるようだ。

ラムネ菓子を投げて口で受けているいっと君たちを見て、「のどに詰まります。
それに、食べ物を投げて遊んではいけません。
親がしつけをするべきです」
と言う、なおや君も健在だ。

彼は確か一年生?

「キミ、ホントに面白いね」と言ったら、
「僕は将来お笑い芸人になります」
との返事。

思わず、「そりゃ、なれないわ」と言ってしまったけど、よく考えたら、確かに彼のキャラはツッコミかも…。

ごめんね、立派なお笑い芸人を目指してください。

さんざん境内で飲み食いした後、文庫になだれ込んで、かざぐるまやブンブンごまなど、自分たちの作りたいものを作って遊び、ゴミで足の踏み場もなくなった所で、お開き。

いやはや、今日は一冊も本を手に取らないうちに文庫が終わった。

毎回このブログのタイトルは、その日に文庫で出会った本の題名にしていたのだけれど、今日は名無しです。

次回はどんな本に出会えるかな。

次の文庫の日は、8月29日です。
  (芝 直子)

ビロードのうさぎ

今日のまゆーら 2009/07/18

私の勤務先の学童保育教室が、耐震工事のために夏休み中だけ隣の幼稚園で開くことになり、昨日は引っ越しだった。それで、今日になっても筋肉痛のへろへろ…。

「今日の工作は何?」
と、みきちゃんに聞かれたけど、今日の芝さんは電池切れ。

「今日は折り紙にしよう。
あっ、それとも、ずっと絵本の日。」

えー、という顔をしたみきちゃんだったが、自分で面白い絵本を探し出して読み始めた。

最初に読んだのは、いわいとしおの『100かいだてのいえ』。
自分でも細かいところをチェックしながら夢中で読み、それから「芝さん読んで。」

コウモリの家のトイレは天井に逆さまについている、とか、二人で楽しんでから、次に私が「これ、聞いてくれる?」と、出したのが、マージェリー・W・ビアンコの『ビロードのうさぎ』。

坊やに愛されたぬいぐるみのウサギが、子ども部屋の魔法で、最後に本物のウサギになるお話で、ちょっぴり胸が詰まる。

結構長いお話だが、みきちゃんも真剣に見入っていた。

この本いいなぁ、と思える本に出会った時は、よし、今日の文庫はこれだけでO・Kと思えてしまう。
そんな一冊だ。

その後、昔作った紙芝居の数々を引っ張り出す機会があった。
ゴミだらけの袋から出てきた、懐かしい手製の紙芝居。

1ねん1くみ○○、と書かれた名前は、今では34歳になっているハズの女の子。

そう言えば最近、紙芝居を文庫でやったことはないなぁ。
ひとつをやってみたら、みきちゃんが「私もやる」と、上演。

「こんなの作りたい」とのリクエストもされてしまった。
一回や二回で出来るものじゃないから、じっくりそのうち、作ってみようね。

傍らでは、座布団に寝かされたさやちゃんが、ころりころりと寝返りをしている!

最近、寝返りを始めて目離しがならないとのこと。
何しろ、うつ伏せになるものの、元へは戻れないのだ。

苦しくなってウアウア言い出すので、あわてて仰向けに直すのだけど、すぐまたコロリ…。
起き上がりこぼしの逆バージョンだ。

ところで、前回のこのページに書いた、紀北子どもの本連絡会の工作の会は盛況で、申し込みの方を途中でお断りしたものの、結局定員の倍ほどになったとか。

どなたか、このブログを見て行かれた方も参加できなかったとか。ごめんなさい。
次回9月12日は隣の広い部屋に変更したとのことです。
誰の結婚式の予定もないので、私が講師に行きます(笑)

次の文庫の日は、8月1日です。
お母さん方が流しソーメンをするので、来てね、とご招待された。
「芝さん、下流は危ないから、上流ですくってね」とたえちゃんに言われたが、そんな、コワい。
  (芝 直子)

トリケラトプスと巨大ワニ

今日のまゆーら 2009/07/04

今日のお客はいっと君兄妹と、みきちゃん。

前回の文庫の時に、「回るかざぐるま、作りたい」と言っていたけんたろう君は、残念ながらお休みで、その分みきちゃんがせっせとかざぐるまにチャレンジ。

折り紙で作る簡単でよく回るきれいなかざぐるまと、牛乳パックで作る少し上級向きの、逆回転する二連のかざぐるまの二種類だ。

なんとみきちゃんは、両方とも二つずつ完成させた。
文庫が貸し切り状態だったとはいえ、その根気には脱帽。

ところでさやちゃんは、毎晩添い寝したママのたえちゃんが絵本をかざして読むと、手足をバタバタして喜ぶそうだ。

しばらく次のページをめくらずにいると、イッチョマエに文句も言う、とたえちゃん。

それを聞いて、グズグズ言い始めたさやちゃんに、みきちゃんが横に寝転んで絵本を読んであげてくれた。

そしたらおとなしくなって、絵本を見るさやちゃん。
なんだか二人ともかわいくて、感動。
山ほど写真を撮ってしまった。

ところで、いっと君に「芝さん、読んで」とリクエストされたのは、黒川みつひろ作の『トリケラトプスと巨大ワニ』。

トリケラトプスのリーダー、ビッグホーンと息子のリトルホーンが、仲間とともに旅をする連作で、いっと君の小さいころからのお気に入りだとか。

文庫でもずっと人気の絵本だ。

他にも『絵巻えほん 恐竜たち』が、同じ作者。
なのに、トリケラトプスの絵が違う、と言うのはいっと君の発見だ。

ちなみに、まゆーら文庫も加入している、紀北子どもの本連絡会では、今年は『簡単で面白い工作の会』を連続企画している。

いつも文庫でしているような工作を、私が皆さんに教えます、という会で、二回目が今度の土曜日、7月11日。

ミニチュアのケーキやプレゼント、ミニ絵本など、まゆーらではおなじみの作品作りを予定していたが、なんとその日は私の長男の結婚式の日だった。

忘れていた!
って、普通忘れるか・・・・。

仕方なく、代わりに学童保育の同僚の先生に行ってもらう羽目になった。みなさん、ごめんね。

和歌山市立東部コミュニティーセンターで、2時からです。

次の文庫の日は、7月18日です。
  (芝 直子)

バーバパパのだいサーカス

今日のまゆーら 2009/06/20

前回とうって変わって、今日のお客はいっと君兄妹と、けんたろう君兄妹の4人だけ。

4人ともここの正教寺のお孫さんだから、文庫のお客とは言えないかも?

でも本を読み、工作もし、近所のため池で魚取りもし…。
お兄ちゃん組ふたりは、文庫を楽しんでくれたようだ。

写真は、いっと君の戦利品のドジョウ。
ドジョウなら、家で飼えるかもね。

はるなちゃんは、カメラを向けるとパッとポーズをとったのでびっくりした。

かわいいポーズ!  
って、いつのまに、そんな事を覚えていくのやら。
さすが女の子…。

ところでけんたろう君の今日のマイブームは、『バーバパパ』。

はるなちゃんに手を取られるお母さんに、「読んで読んで」とバーバパパを次々に出してくる。

途中で「おばちゃんじゃダメ?」と言ったら、「いい」と言ってくれたので、初めてけんたろう君と本を読む。

前ごろは「読んであげようか」と言っても、ママじゃないとダメ、と無言で断られたのだけれど。

読んだのは『バーバパパのだいサーカス』だ。

読んでたら、途中でいっと君が「見せて」と寄って来た。
そして読み終わるや否や、「もう一回最初から読んで」とのこと。

うれしくて(?)、もう一度読ませてもらう。

5年生になったいっと君には、けんたろう君とは別の意味で、もう長いこと絵本を聞いてもらうことはなかったなぁ。

小さいころはあんなに一杯「読んで」って言ってくれたのに。 
これも成長。

帰りに文庫の看板を片づけながら、いっと君が「今日はあんまり来んかったなぁ」と言う。
「そのおかげでいっと君に絵本読めたやん。」
「うん。」

ところで、その『バーバパパのシリーズ』もそうなのだが、文庫の本はたいていボロボロだ。

何しろ文庫開設が1976年。(今まで1978年かと思っていたが、この前間違いに気づいた。)

学研のひみつシリーズなど科学系の本は、どう見ても今の科学の実情ではない!

古くなった本を買い替え、新しい本もまとめて買いたい。それで、今年は伊藤忠記念財団の文庫助成金に応募することにした。

もらえるといいなぁと、いっと君ママの妙ちゃんや、けんたろう君ママのけいちゃんと、とらぬ狸の皮算用…。

次の文庫の日は、7月4日です。
  (芝 直子)

だじゃれ どうぶつえん

今日のまゆーら 2009/06/06

このところ文庫は初めてのお客さんでおおにぎわい。

前回来てくれたそらちゃんのお友だちの、ひなちゃん・かほちゃん姉妹が来てくれた他、あいかちゃんがお友だちのかえでちゃん・とうわ君姉弟と一緒にやって来て、子どもだけで12人!

狭い文庫はすし詰め状態だ。
うわぉ!

六角形のブンブンごまを作り始めたら、希望者が次々増えて、私の勤務先の学童保育教室みたいになってしまった。

でもまぁ、何とか希望者全員がブンブンごま成功。
これは、《絶対回るブンブンごま》なんだぞ。

初めはうまく回せなかった一年生組も、すぐに上手になって、うなりを立てて回していた。

人にぶつかるとマジで危ないので、回しすぎに注意!

でも、今日のヒットは何と言っても、満員になる前にいっと君ママの妙ちゃんが貸してくれた絵本。

『だじゃれどうぶつえん』
中川ひろたか文・高畠純絵だ。

なんでも妙ちゃんのお友だちが、本屋さんで見つけてあまりの面白さに大笑いした揚句、一人で5冊も買って配ってくれたものらしい。

高畠さんのあの絵に、鋭い駄じゃれがくっ付いていて、なるほど爆笑せずにはいられない!

『サンタとなかいい』…、『おおきなモモンガどんぶらこ』…。 絵を想像してください。

惜しむらくは、その後文庫が満員になって工作に追われていて、みんなにも見せられなかったこと。

そのうち文庫と学童保育の教室用にも買うことにしよう。

ところで、文庫に来てくれるお母さんたちの中に、実に3人も授乳期のお母さんがいらっしゃる。

ぐずっている3か月のさやちゃんにおっぱいを含ませる妙ちゃんをいつも見ていて、こちらまで幸せな気持ち。

それに触発されて、子ネコの絵が、開くとおっぱいを飲ませているお母さんネコに変わるというびっくりカードを作ってみた。(写真)

りこちゃんに見せて、「ぱいぱい飲んでるよ。りこちゃんのぱいぱい、どこ?」と言ったら、りこちゃんは自分のお母さんを振り向いた!

そうか、自分の胸じゃなくて、りこちゃんのぱいぱいは、あそこか。

「おっぱいの味ってみんな一緒?」
「いや、食べるものとかで違うでしょう」
「赤ちゃんの月齢によって成分も変わるというし」

「誰も飲み比べへんから、分からんなぁ」と私。

「利きパイ!」
「お客は赤ちゃん限定で!」

次の文庫の日は、6月20日です。
  (芝 直子)

いろ

今日のまゆーら 2009/05/30

今日の文庫のお客は、いっと君・さやちゃん兄妹はじめ、けんたろう君・はるなちゃん兄妹、みきちゃん・りこちゃん姉妹、それに新しいお友だちのそらちゃんだった。

みきちゃんに、松ぼっくりのクリスマスツリーを作りたいと言われたけれど、流石にその材料は準備していない!
まだ5月だもんなぁ…。

それでミニチュアのプレゼントと、手提げ袋の工作で我慢してもらうことに。

はじめてのそらちゃんも、小さい指で上手にプレゼントを包んで、いくつも作っていた。
年少さんにしてはとても上手だ。

その側で、今がやんちゃ盛りのりこちゃんが、せっせと本棚から絵本を取り出して、テーブルに積み上げている。

そのうちの一冊を自分でせっせとめくっているので、のぞいてみると、ちっちゃなねずみシリーズの『いろ』だった。

モニック・フェリックスの、字のない絵本だ。

ねずみがしっぽに絵の具を付けて絵を描いていたり、別の本では、ねずみが折り紙を折って、だんだん家の形にして、そこに女の子のねずみが一緒に入っていたり…。

思いがけない展開が楽しい本で、私の好きな絵本の一つ。

字の読めないりこちゃんにも、楽しんでもらえたのかしらん。

工作が一段落して、みんなは境内へ外遊びに出てゆき、いつのまにかけんたろう君の手には、かたつむりが!

いきなりキャーッという悲鳴が上がって、何かと思えば、けんたろう君がかたつむりを坂から転がしていた。

ころころと下の道まで転がったかたつむり。

車にひかれたら大変、とすかさずみきちゃんらが助けに行ったが、かたつむり、実はほっといてくれと思っていたりして…。

その後も、けんたろう君の手であっちこっちに強制遠足していたが、そのうち無事石垣の隙間に放免してもらったらしい。

ところで、今日の外遊びの隊長は明らかにけんたろう君。
「隊長の座を取り返す」と息巻くいっと君だが、世代交代の日は近いかもよ。

うかうか昼寝している場合じゃない!

次の文庫の日は、6月6日です。
  (芝 直子)

どんぐり とんぽろりん

今日のまゆーら 2009/05/16

今日は遅ればせながらの『花祭り』
12時過ぎから本堂でお勤めをし、花御堂の誕生仏に甘茶を掛けてお祝いをした。

久しぶりに見る顔もあって、なんと今日のお客は子ども10人に、お母さん5人、お父さんひとり。

藤浪さんお手製のカレーをいただいて、あとは普段の文庫の通りに夕方まで遊ぶ。

でもメンバーが多いので、いっと隊長に率いられて裏山でアスレチックまがいの探検をするグループや、文庫で折り紙をする子たちもいて、とても賑やかだ。

そのうち、「隊長が怪我して血が出てる」と部下たちが口々に注進に来る。

「怪我が痛そうなので、絆創膏を下さい」
やたら丁寧に口上を述べてくれるのは、なおや君。

彼のパパは、かつて文庫の中心メンバーだった男の子。
今日は久しぶりに来てくれて、なおや君の敬語混じりの新鮮な言動が、他のお母さんたちに大受けした。

いっと隊長のくるぶしの傷は、別段名誉の負傷でもなく、水でジャバジャバ洗って手当ては終わり。

洗ったせいでツッカケが濡れて、「片方だけ濡れてて気持ち悪い」とぼやく隊長に、なおや君がすかさず「じゃ、両方濡らしたら。」

なるほど。

隊長はすぐさま履物を両方濡らし、なおや君、けんたろう君、きょうた君、みきちゃんらを従えて再び山へ…。

文庫では折り紙を切って作った『リアルだんご虫』が、ゆきや君たちに受けて、ゆきや君のママがせっせとだんご虫を作っている。

で、文庫が小さい子のグループになった所で、いっと君ママのたえちゃんが、新しい本を取り出して読んでくれた。

『どんぐり とんぽろりん』。
武鹿悦子作・柿本幸造絵の絵本だ。

いっと君が2,3歳の頃、県立図書館に行くたびに借り続け、半年以上もずっと読んでいたという絵本で、当時はひさかたチャイルドの付録か何かの、小さい本だったそうだ。

単独で出版はされていなくて入手できなかったものの、リズミカルで楽しい言葉は、親子の間ですっかり暗唱できるほど定番だったらしい。

妹のさやちゃんにも、おっぱいを含ませながら「とんぽろり」を語っていたたえちゃんが、最近になって出版された事を知って入手したとのこと。

あるよなぁ、そんな思い出の本。

お気に入りの絵本の言葉が、親子だけの暗号みたいに、ずっと家で使われたりすること。

ちなみに我が家では、子どもたちが小さかった頃、風邪をひいてセキをすると、「あっ、コンコンギツネや」と言った。

『いないいないばあ』の、一節だった・・・。

次の文庫の日は、5月30日です。
  (芝 直子)